215系
 1991年、東海道線の混雑緩和を目的として登場した車両が215系です。車体構造は在来線で初のオール2階建て構造となり、座席定員は10両編成で1,010人と飛躍的に増加しています。2階建てとなっているのは車体中央部分で、車体両端部分は平屋構造となっており、この部分にトイレや洗面所を配置しています。また先頭車2両は、床下および階下部分に機器の搭載スペースを確保したため、客席は2階部分のみとなっています。
 NL編成(田町電車区)
実車について
 4編成すべてが田町電車区に配置され、当初は「湘南ライナー」や快速「アクティー」などに運用されていました。2階建て構造のため車体は大型ですが、狭小トンネル対応パンタグラフ(PS24)の採用と低屋根構造により、中央東線でも運転が可能で、休日には「ホリデー快速」として運用され、東海道本線の他、中央本線や横須賀線にも顔を出します。座席定員が多い一方、各車両片開きドアが片側2か所と少ないためラッシュ時の運用には向かず、現在は「湘南ライナー」や「おはようライナー新宿」を中心に運用されています。
模型について
 唯一、マイクロエースから製品化されています。製品は一次形、二次形と2種類がリリースされていますが、異なるのは先頭車の前面と側面点検蓋形状程度です。写真は1次形で、先頭車前面の手すりの表現がない分、すっきりとした印象です。色合いや、先頭車前面の印象把握は大変優れているのですが、サロ215形とサロ214形の車体長を他車と同一としたためか、窓枠が異常に細くなってしまっています。また、ヘッドライト部は3灯を表現するため、プリズムがきちんと櫛歯状に3つになっているのですが、溝部も光ってしまい、そのままでは3灯に見えないので、溝部を黒で塗り遮光してある他、テールライトのプリズムが完全に赤で塗ってあり、非点灯状態でも赤く不自然なので、元の塗料を一旦落とし、クリアレッドに塗り直してあります。細かいところでは、製品に付属のステッカーは下地がクリアで、そのまま貼ってしまうと何も見えないため、新規に製作したものを貼っています。
模型写真
 


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