117系
 1979年、京阪神地区の新快速用車両として登場しました。塗装も当時の看板列車である「新快速用」という用途を意識してか、アイボリーにマルーンの帯というシックなものが採用され、中京地区には1982年に「東海ライナー」用として投入されました。
 S編成(大垣電車区)
実車について
 JR東海(旧国鉄)に投入された117系は、当初は両先頭車にトイレの付いた6両編成でしたが、列車本数を増加させるため、編成を半分に分割のうえ、それぞれトイレなしの先頭車(クハ117形100番台、クハ116形200番台)を連結し、4両編成に組替えられました。これら編成分割の際に増備された先頭車は、従来の車両と比較して、台車や側窓に違いがあります。またJR東海移行後は、コーポレートカラーのオレンジの帯に塗装変更され、軽快な印象となりました。また最近では、オレンジ帯の塗装パターンにも変化が見られます。しかしながら、313系などの新形式の投入により、次第に活躍の場は狭められています。
模型について
S編成(JR東海色)

 模型は、以前発売されていたKATO製117系JR東海色の4両セットです。製品では両先頭車ともに側窓が2段式の0番台となっているほか、トイレが偶数向き先頭車のクハ116のみに表現されていることから、これを生かして、奇数向き先頭車のクハ117形を1段窓に改造し、クハ117形100番台を組み込んだ編成に仕立てるのが最も簡単です。側窓は2段窓を表現したモールドを削り、台車を211系用のTR235形に交換しています。
模型写真
 
模型について
S編成(JR東海新色)

 JR東海色への塗り替え以降、床下のグレー塗装以外しばらく外観に変化がありませんでしたが、塗装工程の簡略化を目的として、徐々に帯の塗装パターンが異なる(雨樋部塗装省略・窓下帯1本化)ものが出始め、現在ではほとんどがこちらの塗装パターンに変更されました。模型では、塗り替えのほか、クハ117形の1段窓改造と台車の交換、全車の床下グレー塗装などを行っています。
模型写真
 

在来線車種選択に戻る    鉄道模型(車両方面)へ戻る