500系
 W編成
実車について
 東京−大阪間の航空路線に対して圧倒的なシェアを持つ東海道新幹線(JR東海)と違い、大阪−博多間において航空路線と競合する山陽新幹線を経営基盤とするJR西日本は、山陽新幹線の航空機に対するシェア拡大を目的として新幹線の更なる高速化を画策します。その後、JR西日本は専用の試験電車による高速運転試験を行い、この結果を踏まえて1996年、300km/hでの営業運転を可能とする500系を登場させました。
 500系では、300系の車体断面の縮小を更に進め、車体を円筒形にする一方、高速走行を可能とするため編成あたりのモーター出力を増加させるなど、300km/h運転を行うための形式として、のぞみに限定運用されています。またトンネル内微気圧波対策として、15mにも及び徐々に断面積が増加する特殊な先頭形状や、グレーを基調とする車体色など、これまでの新幹線とは一線を画すデザインとなっています。しかしながら、車両自体の特殊性などから増備は9編成にとどまっています。
 なお、2011年度にはすべての定期列車の「のぞみ」がN700系に統一される予定で、これにより500系は「のぞみ」から撤退することになります。
模型について
 写真はKATO製16両編成です。6両基本+5両増結+2両増結2セット(現在は4両基本+4両増結+8両増結。ただし、増結セットのケースは8両ずつ収納可。)で、実物どおりの16両編成を再現できます。製品は完成度が高く、あまり手を入れるところがなく、碍子やパンタグラフに色を入れた程度です。
 方向幕(実車はLED)は、「のぞみ 東京」としています。
模型写真
 


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