200系
 E編成
実車について
 東北・上越新幹線用として1980年に登場しました。東海道新幹線と同様の先頭形状としつつも、降雪地帯を走るため、先頭車のスカートにスノープロウが装備され、床下機器も全てカバーされたボディマウント構造を採用するなど、東海道・山陽新幹線に比べ、雪に対する装備が格段に充実しています。これらの対策により増加する車体重量を抑制するため、車体はアルミ軽合金製とされました。当初はすべてグリーン車とビュフェ車を組み込んだ12両編成(E編成)でしたが、後に10両、8両、16両などの編成も登場しています。最高速度は当初210km/hでしたが、走行試験での結果を踏まえ、ブレーキ力の強化やパンタグラフの半減工事などを行い、1985年より240km/hでの運転が開始されました。この運用を行う編成はF編成として区別され、さらにF90番台編成では、上越新幹線の大清水トンネル内において、275km/hでの運転を行っていました。(現在はE2系での運用に変更)
模型について
 TOMIXが最初に製品化した新幹線が200系でした。当時のモーター車は車内のモーターを覆うウェイトが黒く塗られ、窓からはその黒いウェイトしか見えませんでした。我が家にも、当時のTOMIX製12両編成2本が揃っています。旧製品を単品で12両揃えたため、車端部の特高圧引通線用の碍子がないなど、現在の製品とは細部が異なっています。また現在の製品では盛岡・新潟方先頭車222形に併結用連結器が装備されたK編成用の製品に移行しているため、ビュッフェ車237形が製品化されておらず、E編成またはF編成を再現することができなくなってしまっています。
 模型ではE編成登場当初のパンタグラフをすべて上昇させた状態(つまり無加工)としています。方向幕は、「あさひ 新潟」としています。
模型写真
 

 

 H編成
実車について
 当初12両編成で登場した200系でしたが、編成の組替えや改造などが頻繁に行われ、1990には、2階建て車両1両を組み込んだ13両編成(H編成)が登場します。その後、東北新幹線では、年々増加していく乗客のニーズに応えるべく、H編成に2階建て車両を2両連結した16両編成への組換えが行われ、東北・上越新幹線内では最も長い編成となりました。また、同編成は改造・新製された、東海道・山陽新幹線100系と同様のデザインを採用した先頭車を組み込んでいることも特徴で、塗装も100系と同様に窓回りの太帯の下に1本細帯が追加されています。
 最盛期は6本の編成があり、やまびこ・なすの用として運用されていましたが、現在は2階建車他4両を外し、12両モノクラス編成で最後の活躍を見せています。 
模型について
 TOMIX製品では、200系2000番台として100系同様のデザインの200系を製品化していますが、H編成登場当初の2階建て車両249形のみを組み込んだ13両編成しか再現できないため、製品化されていない248形を249形から改造し、16両1本を揃えています。また、同製品には、平屋のグリーン車215形(11号車)、ビュフェ車237形(13号車)もあり、これらが連結されていた当時(1991年頃)の編成も再現することが可能です。
 方向幕は「やまびこ 仙台」としています。
模型写真
 

 


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