100系
 X0編成
実車について
 0系のみで構成されていた東海道・山陽新幹線用に国鉄が1985年に新形式として開発・導入したフルモデルチェンジ車です。食堂車・グリーン車の2階建車両が2両連結された16両編成でした。当初はグリーン個室が1階建(平屋)のグリーン車に位置していましたが、後に改造され2階建グリーン車の1階部分に移設されています。試作車は後に登場する量産車とは違い、小窓となっているのが特徴です。
 現在では廃車となってしまいました。
模型について
 TOMIXが最初に100系として製品化したのは、試作車の9000番台でした。私も当時、喜び勇んで購入したのですが、後に出現した量産車は、試作車とはまるで違う大窓。直後のJR化によって2階建車側面に描かれていた「NS(New Shinkansen)マーク」もJRマークの貼り付けとともに消されてしまい、製品もセットを発売したのみで単品が発売されなかったため、16両は揃いませんでした。
模型写真
 
 X編成
実車について
 試作車による現車試験を経て、量産車が登場します。編成内容は試作車と大差なく、食堂車・グリーン車の2階建車両が2両連結された16両編成。量産車からは、大窓となりました。現在では全編成が廃車となってしまいました。
模型について
 TOMIXは先に発売した試作車を大窓化して「量産型」として、再リリースしました。再リリースされた量産型では中間車の単品発売もあり、16両2編成が揃っています。
 後に発売されたパンタグラフカバーを取り付けていますが、1編成は、単に半数を下ろした仕様(1991年ごろの仕様)。もう1編成はパンタグラフ半減撤去の末期の仕様にしています。
 方向幕は「ひかり 新大阪」(1991年仕様)・「こだま 静岡」(平成13年仕様)としています。
模型写真
 

 

 G編成
実車について
 JR化により、国鉄時代に配備された100系はすべてJR東海が引継ぎ、その後も100系は主力車両として増備が続けられていきます。時はまさにバブルの真っ只中。ひかりのグリーン車需要が急増したため、2階建車両の構成を従来の食堂車・グリーン車からグリーン車・グリーン車に仕様変更しての大量増備でした。
 しかし、2003年10月1日の品川駅開業にあわせて実施されるダイヤ改正により、東海道新幹線内全列車が270km/h対応の車両に統一されることに伴い、同年9月16日の最終運転をもって、0系の後を追うように、東海道新幹線から去ってゆきました。
模型について
 X編成と同様TOMIXの製品で、16両1編成が揃っています。パンタグラフカバーを取り付け、パンタグラフは半減撤去してある末期の仕様です。8号車に組み入れられたグリーン車(148形)は149形からの改造です。
 行先表示も末期の仕様で「こだま 名古屋」です。
模型写真
 

 

 V編成
実車について
 東京−新大阪間の運用をメインとするJR東海が食堂車なしの編成を大量増備しているころ、JR西日本では東京−博多間直通の長距離運用に充当すべく、食堂車も含めて、4両の2階建車を連結した16両編成の100系を9編成増備しました。またこの編成は山陽新幹線内でのみ230km/h運転(東海道新幹線内は当時220km/h運転)を可能とした速達列車用編成でもありました。「グランドひかり」の愛称で呼ばれ人気を博しましたが、より早い東京−博多間直通「のぞみ」の登場とともに次第に主力の座を追われ、現在では2階建車はすべて廃車され、平屋車両のみ4両または6両の短編成となって、山陽新幹線内でこだま用として活躍中です。
模型について
 KATO製16両編成1本が揃っています。2階建車両が4両も入った堂々たる編成で、既にパンタグラフの半減撤去工事後の姿です。JR東海車と違い、パンタグラフカバーも白色ですっきりした印象を受けます。
 行先表示は「ひかり 東京」です。
模型写真
 

 

 


新幹線車種選択に戻る    鉄道模型(車両方面)へ戻る