ラットエンジニアリングの作業日誌

チタンフレームの自作(2) 2008年5月

チタン(Titanium)を素材としたフレーム自作のつづきです。チタン板を丸めて、自転車パイプに成形するところから進めています。どこぞのメーカーに対抗してわざわざ変な工程からのスタートです。だんだんカタチになってきたので、この地道な作業も報われつつあります。

趣味的な考え方からすると、時間がかかった方が長く楽しめることにもなるので、、、チタンは自作に向いているはず、、、向いていないかもしれないけど。


フレームパイプ

ヘッドとブリッジです。今回は溶接まではできなかったので、C形に開いた形状をしています。丸く締め付けた状態にして溶接します。

溶接したあとにさらに真円度を上げる加工をします。ヘッドパーツを圧入するためには寸法を出さなくてはなりません。JIS寸法のヘッドパーツを予定。

トップとシート。手加工で丸めました。自転車本の記述によると機械を使わずに曲げているようなので、こちらとしても同様の加工方法をとりました。

シートステー。細いパイプは難しいだろうと思いましたが、そんなに違いはありませんでした。

あえて書きませんが、まだまだ難しそうな部材も残っていますね。


検討

エンドの形状についても考えているところです。図面だけで考えていてもだめなので、(チタン材だと高くつくので)鉄板を切り抜いてながめているところです。イメージをつかむモデルですね。

 

 

作っておいて言うのもナンだけど、全部ダメです。このままそっくりカタチになることはありません。いろいろ検討した結果としてこれらの形状に落ち着くのはかまわないのですが、まずは作ってみなくてはだめなんですね。


最初に作った割りにはうまく進んでいるようです。もともと、手作りの領域だったらそんなに違いがないんじゃないかと思っています。自分の自転車だったら時間に関係なく手をかけていくはずですから、難しい素材ほど手作りに向いているかもしれません。

ここまでくれば工芸品だ。

自転車ってほんとにむずかしい。というより、わざわざ難しいところからスタートしている、、、。
次回の報告は6月8日までに更新します。チタン溶接のジグなんかは時間がかかりますね。つぎに報告するときはフレーム状態にしてお見せしたいです。そう考えると別のテーマがいいかなあ。なんでもいいけど自転車好きのテーマね。

こんな話しですがわかってもらえますか?

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