自転車タクシー製作(2) 2005年5月

自転車タクシー製作の2回目です。ずいぶん作り続けていた気分なんですが、スケールモデルの製作なんて余計なことをやっていると疲労感のわりに実作業があまり進みませんね。

今回提示のものは現状のスケールモデルと原寸大での座席製作です。木製の座席を作って、「感じ」を確認してみました。考えていてもしかたがないので手のつくところから製作してみました。


いろいろ作ってみました

現状のモデル化 各種タイプを比較検討するために作りました。この1/5モデルは実際に運用されているタイプで、自分で撮影した写真がベースになっています。自分で作ってみると形状や寸法が細かいところまでアタマに入りますからね。多少の違いはあると思いますが直接コピーして作るわけではありませんから、この程度でOKとしています。1/5モデルといえどもけっこうな大きさです。

  

ひとりでじっと考えこんでいると休んでいるようにも見えますので、とにかく作っていればカッコがつきます。スケールモデルを机の上に置いて腕を組んでいればナニカ考えているように見えるので、、、ベンリです。

座席部の検討 ラット文庫にあったロールス・ロイス(Rolls Royce)の寸法図を書いてみました。自転車の乗車ポジションとロールス・ロイスの後部シートとの位置関係の比較です。最初はこんなところから考えはじめました。お客さんとしてはこんな乗車感が理想でしょうか。

こちらは実際に木材で座席を作って(作りかけ)みました。この骨組みに外側を張ってお客さんシートにします。ロールス・ロイスのように背もたれの角度を寝かせてくると前後長さが長くなりますので、座席の角度を起こしたタイプです。こちらはシンプルで自転車にも合いそうです。

モデルで考えます さらにスケールモデルでいろいろなタイプ作ってみるつもりなので、今回の乗車部も縮尺モデルでいくつか作っておきます。赤い方がロールス・ロイス型、黒い方が少し小さくしたタイプです。やっぱりロールス・ロイスの方が偉そうに見えますね。

今回はモデル人形も1名増員してみましたが、彼は持ち物が多くて世話がやけます。


製作上の考え方

愛知万博の3タイプ、今回のモデルもお客さんが後部の乗るタイプですから、ラットエンジニアリングとしては逆タイプで進めてみるつもりです。つまり、お客さんが前で、運転者が後ろになるタイプです。どちらのタイプもアリだと思いますが、このへんはちょっと考え方の分かれるところですね。

どういう風に進めていくのかは、まだ手探りの状態ですが、たぶん2台くらいの試作車を作っていかなければならないと思っています。今回の座席を運搬させるだけの1号車、さらに改良とともにデザインも考えた2号車。


まずは、製作中の座席部を運搬する自転車を製作します。カタチを煮詰めていくのはそれからですね。

自転車ってほんとにむずかしい。


次回は6月8日までに更新します。テーマは自転車タクシー製作(3)またはベロソレックス型自転車製作の最終回。まとまるのが早かった方を報告します。

こんな話しですがわかってもらえますか?

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