自転車タクシー製作(1) 2005年3月

今回のテーマはたいへん明快、タイトルもストレートに自転車タクシー製作にしました。以前から興味がある乗り物で、似たようなモノを作ったことがあります。遠くまでわざわざ乗りに行ったこともあります。もちろんお客さんとしてですけどね。

愛知万博で自転車タクシーが各社の競作で運用されるそうですね。ここはラットエンジニアリングも製作(頼まれとらんがの)してみようと考えました。メーカー相手に竹ヤリで参加するようなものですが、ポイントを突けば穴があくはず(はない)。 まぁ、がんばってみます。


工程の説明

類例の調査 ラット文庫(本だなのことですが)の蔵書から自転車本をパラパラながめてみます。この作業を必ずやります。自転車200年の歴史の中にはいろいろな考えがカタチになっていますから、思想を参考にしてもいいと思いますし、単にながめるだけでもいいです。手っ取り早く作らないで手順を踏んでやっていくということです。

現状のモデル化 アイデアスケッチを書いていくと同時に、代表的なタイプをスケールモデルで考えてみます。本当は実物を用意できれば最高ですが、置き場所をくいますから縮尺サイズでガマンします。写真のモノはお客さんの乗車位置の違いを表現したものです。これは前部にお客さんを乗せるタイプ。

 


こちらは後部にお客さんを乗せるタイプ

 

これだけではまだよくわかりませんね。今の段階でモデルを見ていてハッキリわかることは、、、、自転車タクシーは運転者とお客さんが必要ですから、沼田くんひとりでは表現できないってことぐらいでしょうか?


スケールモデルまではいいですが、実車の製作で問題になるのが、大きさ、重量、ボデイ、、、すべて!! ですね。でも、これらは製作しているうちになんとか解決できる問題だと思います。

本当の問題は運用する環境です。自転車タクシーで走っていると、後ろから来る自動車にクラクションを鳴らされることがあるそうですね。本当に余裕がない現代ですから仕方がありませんけど。前にも書きましたがこういう自転車がウロウロできる環境を整えるにはどんどん作って、とにかく提案していくことしかないかもしれません。 


類例の調査でいつも思うことは、過去の先輩達は製作の条件などに苦労しながらも、さまざまなモノを作ってきたってことですね。見方を変えて考えれば、現在の自転車でもこれからもまだまだ提案ができるってことです。こう考えると元気が出ますね。

自転車ってほんとにむずかしい。


次回は4月8日までに更新します。テーマは自転車オートバイ風自転車(5)を予定。今月の報告はテーマを変更しました。猫車ファンの方々には申し訳なかったです。近々やりますから。

自転車タクシー製作はテーマが明快なのは結構ですが、ニュータイプのイメージはまだありません。頼まれもしないのに勝手に作ることはいいかげんヤメたほうがいいかもしれません。競作というより、、、正しくは狂作。

こんな話しですがわかってもらえますか?

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