3輪実験車(5) 2004年9月

リカンベント自転車の製作報告の5回目。各部について考えていることはだいたい完了しています。残っている作業は多くはありません。単純に作業を進めていくだけになりました。いろいろ気になるところもありますが、最後回に向けてなんとかメドがたちました。

ひそかに実走もしています。見た人から乗って遊びたいと言われますが、まだまだですね。しかし、なるべくさりげないスタイルをめざして製作したものですから、人気があるということは成功だったと思っています。


製作の状況説明 

実車の現状です。まだ上塗り塗装はしていませんが、出来上がりをイメージするために車体を缶スプレーで軽く塗装してみました。最終仕上げ時にはウレタン塗装をすることになります。毎日、バラしたり組んだりしていますので、この写真は仮組み状態です。

前輪操作部 タイロッドでの操作部です。左右に振り分けての操作になりますが、部品設置のスペースがほとんどなくてギリギリです。前輪の操作角度も大きいほど良いのでしょうが、使用目的から考えるとこんなものでしょうか。左右の動きについてはもう少し考えてみたいと思います。

駆動 シートの下に小さなギアを付けて、チェーンを通すようにしました。このレイアウトでは直線的にチェーンが張れませんから、下側を通しています。チェーンの動きの関係で、ギアの大きさを変更などの改良が必要な状態です。

前カバー FRP製です。このカバーはペダルが動いている(こいでいる)動きを隠す目的で取り付けています。この写真は一度つくったものを再度、作り直ししています。ちょっと重く作ってしまったことと、形状が平面的すぎたので変更しています。でもまだ形状に満足していませんのでさらに手をかけていくことになります。前から見た時に一番最初に目に付く部品ですからなるべくきれいに仕上げなくてはなりません。

後部ボックス 型の製作はウレタンを使うことが多いですが、今回はスタイロフォームを使っています。FRP成形後、アルミの底板を取り付けて、開閉フタはシートの上部(頭の後ろ側)にするつもりです。カバーもボックスも仮型からFRP取りして、それを仕上げていきます。複数製作するときはこれから型を作るつもりで割り切って作りました。

 

最終回に向けての製作としては、後部ボックスの製作、フレーム塗装、部品のメッキなどがあります。あとは、一度作った部品でも気になるところは作り直していくことになります。この作業が結構あるんですけどね。


この写真は乗車状態です。人間の原寸シルエットを各パーツごとに切り抜き、つなげたものです。自分で乗車して、自分で真横から見ることは普通のヒトにはちょっとできませんから、こんなやり方もしています。自転車は人間と組み合わせてはじめて意味を持ってくる乗り物ですから、気になったら作業の途中でも確認してみます。


ここまで来てしまうと大きな変更もできませんから、ジタバタしてもしょうがないです。完成しても、今回の製作が最後というわけでもありませんから、さらに次のカタチに展開、発展させていければいいなぁと思っています、、、と言うのはカンタンなんですが、自分でもまだ良くわかっていません。

自転車ってほんとにむずかしい。


次回は10月8日までに更新します。次回はつづけて3輪自転車。部品にメッキをしたり、さらに細かな部分を改良して完成させます。

さいたま国体の開催による関連イベントに、町役場からの依頼でグライダー型自転車を出品することになりました。展示期間は10月2日~28日。これから内蔵の自転車の手直しとともに、機体の再塗装をやることになります。でもいくら直しても飛ぶのはムリだろうなぁ。

こんな話しですがわかってもらえますか?

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