3輪実験車(4) 2004年6月

リカンベント自転車の製作報告の4回目。フレームと各部の部品製作について報告します。一応、自転車のカタチにはなりました。

結果から申し上げて、まだ実走していません。今回は機構的な部分での製作をしてきましたが、いくつかの部品が残っています。もっと頑張れば良かったですが、区切りのいいところで報告します。でも、もう少しで走りますからね。


製作の状況説明 

実車の現状です。細かな部品についてはメッキ、フレームは塗装仕上げを考えています。まだ溶接などの加工が必要ですが、かるく塗装してみました。グレー色の下塗状態ですがかなり進んだ感じがします。(と思いたい) 

1)前輪 16インチタイヤ用で20ホールの片持式ハブを製作しました。スポーク穴のピッチ径やフランジの幅などは一般品と同じに設定しました。アルミの丸棒からハブシェルを作り、軸なども旋盤で削っています。ベアリングをはめ込んで出来上がり。

  

2)ハンドル部 最初の案のU型に戻して製作しています。ブレーキレバーは逆レバータイプを仮止めしてみました。まだ製作していませんが、先端部からタイロッドを左右に振り分けて、前輪を操作します。前輪の操作部はエコラン車などによく使われている方式です。ハンドルはクロームメッキ仕上げにします。ヒカリモノが大好きですから。

3)後輪 内装変速ハブで組んでいます。後ブレーキはハブ取付タイプとキャリパーブレーキの併用を考えています。ブレーキを前後に分けることも考えましたが、今回はこの形式です。

4)シート部 FRPで製作しました。今回の形状の場合は成形用の型を作るところから始めました。型もFRPをベースに作りました。小さく作ると窮屈なのでゆったりしたバケットシートです。型の完成後に黒色のFRPを積層して製品を作っていきます。最終仕上げはツヤ消し黒塗装です。下地のFRPを黒色で成形しておくと塗装がはがれても目立ちません。


最後の写真は後部のボックスの検討です。段ボールでシルエットを切り抜いて付けてみました。だいたいこんな感じになる予定です。全体の大きさ、工作方法や問題点、車体との調和などを考えている段階です。一体式ではなく2~3個くらいのパーツで構成されると思います。走り去る時の後部の見え方は特に気になるところです。

モデルで提示したフロントのカバーもFRPで製作中(仕上げ)ですが、お見せできる状態にはなっていません。



ここまでくると先が見えてきますが、製作工程はさらに細かい部分の加工と後部のボックス部製作に進んでいきます。仮に製作した部分もあるのでさらに良い方向に進めていきます。一度作っても他の部品を作るとまた改良部分が出てきてしまうので、作り直しも発生します。全体がすこしづつ向上していきます。

もっとこうしたら? こんな感じの方が良いかも? などと考え方について迷いも出てきます。こんなモノは放り投げて、いっそのこと最初から作りなおそうか、、、などと、思ってみたりもします。モノ作りはほんとにキリがない。

自転車ってほんとにむずかしい。



次回は7月8日までに更新します。次の報告では一輪車テーマに戻って進めてみようと思っています。いろいろ考えが浮かんできて、こちらもキリがない。

第1回目の報告の時に6回ぐらいで、、、なんて書きましたが、もうこの報告で4回ですからちょっとカッコをつけて短かったかもしれないですね。レポートが進んで、フィニッシュを意識してくるようになるとだんだん息苦しくなってきます。

こんな話しですがわかってもらえますか?

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