3輪実験車(2) 2004年2月

リカンベント自転車の製作報告の2回目。モデルの再提示とフレーム製作の作りはじめ。

前回からの懸案事項、テーマ名は変更しないことにしました。この1ヶ月間、考えていたハズなのに、なかなかいいネーキングが思いつかなかったんで。1ヶ月も見ていると意味のない愛着が出てくるというのも理由の1つです。 プロジェクトXYZ、、、、マァ、なんでもいいよね。

このモデルは2台目になります。考え方や各部の寸法がすこしずつ変わってくるとモデルも変更になり、結局は作り直した方が早いということになります。考え方の履歴を残しておくこともいいのでしょうが、モデルがじわじわと着実に増えていきます。


  

1/5スケールモデルの再提示です。前回から大きく変わったところは3点あります。

1)ハンドル部 今回は溶接式で鋭角型にしてみましたが、モデルが完成したところで気が変わり、やはり前回のU型で進めてみたいと思っています。U型の方が自然なようです。ドタンバになってまた気が変わるかもしれませんが。

2)後部トランク ここではペーパーモデルで検討しています。この時点では、こんなかんじかなぁ? という程度です。FRPで製作予定ですが全体の大きさ、表面の形状、成形型の分割面など、フレームができた時点で実物大で決めるつもりです。

3)フロントカバー 後部トランクと同様、ペーパーモデルを製作。ペダルをこいでいる足の動きを少し隠した方が良いと思っています。空気抵抗軽減のための設置ではありません。FRP成形かパネル材を使用する予定。

 

原寸スケールでの構想図も作図しています。スティングレイもどきの製作と同様です。全長1855ミリなので、工程を省略しようかなと思っていましたが、書くことにしました。けっこうまじめにやっています。まだドラフターにのせたままですが、大きすぎて写真に撮るとうまく写りませんので一部分のみ撮影しました。


製作の説明 

実車の作業状態です。リヤエンドのツメと各パイプの材料切断、一部の曲げ加工までです。サカナのヒラキみたいに撮影しましたが、まだ良くわからないと思います。作業の初めなんてだいたいこんなものなんですね。このあと、パイプの端面をRカットしてから接合します。

モノの製作には納期というものがありますから、決めたところから製作に入ります。いつまで考えていても進みません。とにかく作っていって、ダメなら直せばいいと思っています。昔のヒトは言いました。 ヘタの考え休むに似たり わかってます!


CAD図面やCGの全盛時代ですから、今さら原寸図面やモデルなどを持ち出さなくても、、、と思われるかも知れません。実際、もっと作業効率の良い、早い、安い方法もあります。しかし、なるべく最終に近い姿の原寸、現物で考えていた方が良いと思っています。自転車なんですからね。

リカンベント自転車の製作を発表していくと、いろいろな意見が出てきそうですね。用途による違い、考え方の違い、それぞれありますから、各方面の方々のカオを立てるのはたいへんです。車輪サイズや配置、乗車ポジションから始まって、車高を上げてみたり、下げてみたり、上げようと思って上げなかったり、、、こんな考え方もありますという、、、何を言いたいのかわからないって?  つまり、、、あんまり文句を言わないでね。

自転車ってほんとにむずかしい。


次回のおはなしは3月8日。次の報告はなにか別な自転車のテーマを考えて。

こんなモノでも考え続けているわけで、寝ていても夢に見たり、うなされたり? アイデアがいきなりスパーク! して飛び起きたり。カラダにも良くないんじゃないかな。リカンベントなのに作っている本人はなかなかココロ安らかに横たわれないんですよね。

こんな話しですがわかってもらえますか?

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