3輪実験車(1) 2004年1月

2004年のメインテーマとして、リカンベントサイクルの製作を考えてみました。この自転車を作っていく過程を6回くらいに分けて報告しようと思っています。ゆったり、ゆっくり田舎道を走る自転車を考えています。

初回の報告は1/5スケールモデルの提示です。今はまだおおまかなレイアウトを検討している段階ですが、次回からはモデルを作りこんでいくと同時に、実車の部品製作も平行して作業していきます。

タイトルにいい案がなかったので、3輪実験車にしてみましたがカタすぎますね。次回までには考えたいと思っています。ピッタリのタイトルを考えるのはモノを作るよりむずかしいです。


ここでいきなりのモデル提示ですが、ここにくるまでにいろいろなタイプをスケッチで検討しています。3輪自転車の考え方はいろいろあるのでしょうが、作るのはとりあえず1台ですから迷うところです。実車は1台でも、モデルだけでも各種作っておくといいのでしょうね。

 


テーマの説明 

1)タイヤサイズは16インチを想定。別な製作品で残った部品を流用します。ハンドルで前輪2輪を操作、後輪1輪で駆動の3輪自転車。レース用ではありませんから、ゆったり型ですが、なるべくコンパクトに作りたいです。

2)ボディ形式はオープンタイプ。自転車ですから多少の風を感じるようにしたいです。完全クローズタイプは重くなりますし、ウインドスクリーンをきれいに成形するのがむずかしいからです。

3)モデルではまだ作っていませんが、後輪部にトランクルームを作ります。

4)ルーフ部は開閉式です。乗降が楽にできるようにしたいです。

けっこう手間のかかるモデル作りで、こんなモノを作るよりもさっさと作ってくれと言われそう(自分でも思っています)ですが、たとえモデルでも立体で検討しておくとより完成度が上がるようです。また、このモデルを机の上に飾ってながめていると製作意欲も湧いてくるという精神的な効果もあります。つまり、いつもナニカに追われているような気持ちになります。

 


リカンベント自転車のテーマで最初に考えていたのはFRP製のボディがついた自転車だったのですが、このタイプですとFRPの製作がメインになってしまい、時間もかかってしまいます。HPのテーマから少しはずれるような気がしたんですね。3.5メートルのグライダー型自転車を製作した時に一番時間がかかったのはボディのマスター型でした。ひとりで製作してマスター型だけで約9ケ月かかりました。(飛びもしないのに)主翼や尾翼まで付けましたからね。

リカンベント型の自転車としては速度挑戦用などがありますが、今回のモノはもっと普通に一般的に走行できるタイプをめざしています。変わったカタチの自転車ですから、初めて見る人になるべく違和感を与えないような自然なスタイルに仕上げたいです。しかし、、、こんなモノがいきなり自宅から走り出したらちょっと困るかな。世間のヒトには理解できないでしょうからね。サングラスで顔を隠したいところですね。

自転車ってほんとにむずかしい。世間体を保つのもむずかしい。 


次回のおはなしは2月8日。次の報告ではモデルの完成品の提示と部品のひとつくらいは作りたいです。

今回の写真撮影ではたまたまあったGIジョーの人形に組み合わせて確認しています。GIジョーの人形はたしか1/6スケールですが、ヤツはかなりの身長がありますから、1/5モデルにはちょうどいいだろうと撮影にかりだされたわけですね。この人形をわたしは沼田くんと呼んでいます。今後ともよろしく。

こんな話しですがわかってもらえますか?

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