マニアックでもいいですか?(2) 2003年5月

アレックス・モールトンについてはもう1台。パイロンです。この自転車を初めて見たときはタマゲました。なんかすごいなぁって。自分で組み立ててみてさらに感じました。なんかすごいなぁって。(こればっかり)

パイロンの組み立てでいちばん戸惑ったのはハンドルでした。ふたまた形状のハンドルステムのクランプ径は26.0ミリ。モスキート型のオプションのアルミハンドルは22.2ミリ。コレは不良品じゃない?と思いましたね。そのままではどうやっても組み立てできません。みんなはどうやって組んでいるのかなぁ?


そこでわたしの対策です。結局、2つ割りのカラーを作りました。アルミの丸棒を旋盤で加工して、外径26.0ミリ、内径22.3ミリ(少し大きめ)に仕上げ、2つ割りにします。これをハンドルポストのクランプ部に入れて締め付け固定します。これで固定力は十分です。こういう場合の加工は旋盤です。内径・外径がきっちり仕上げられますからね。


もう一つ感じたことは、ハンドルバーのグリップ部の曲げ具合です。内側に入り込みすぎている感じがしませんか?ハの字の部分がもうすこしまっすぐな方(もう少し平行に近い)が良い様に思うのです。グリップ部の開きの角度はミニサイクルや軽快車のアップ型ハンドルとほぼ同じですが、全幅とポジションが違いますからね。もちろん現状品でも悪い、ダメだ、と決めつけているわけではないんですが。

今は鉄製パイプを曲げたり溶接したりと、いくつかの形状を試しています。でもこんなことをいろいろやるなら最初から素直にドロップハンドルを選択していた方が良かったと思います。悩み事も減ったはずです。


ハンドル形状の検討

A)たぶんこのくらいの開き角度がいいと思います。手首の角度は自然です。全幅はモルちゃんにこだわりがあるそうでオリジナルと同じにしておきました。曲げ半径も同じです。クランプ部も2個所つけました。

B)こちらは平行にしたものです。A案との違いはグリップ部の角度だけです。カタチとしてはちょっとおもしろくない。 というよりもつまらない。

C)パイロンにちなんでトラスイメージのハンドルです。どうせやるならこのくらい。この中では一番好きです。


パイロンに乗った感じとしてはAMシリーズよりも好きです。また、走らなくても置いておくだけでキレイです。なにかに書いてありましたが、オブジェになります。とくに各部の銀ロー付け接合部が好みです。細かな部分まで良く仕上げて感心します。やっぱり自転車はロー付けだなってあらためて思いました。

でもあまりに手間をかけてキレイに作られていて、改造や変更などといったものを受け付けない意志の強さも感じます。 つまりね、ここまでやってしまうとイジリようがない! そういった観点から見るとパイロンはあんまり面白くないんですね。

自転車ってほんとにむずかしい。なんかすごいなぁって。


次回は6月8日までに更新します。こんどはなにを作ろうか?、、悩み事もなかなか減りません。

*なんとかHPが更新できてアクセスも増えました。ありがとうございます。

こんな話しですがわかってもらえますか?

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