ワンタッチピクニカ14(2) 2006年3月

ワンタッチピクニカのレストア報告の2回目です。フレームについてはだいたい完了しました。前回は言っていませんでしたが、フレームを2本持っているので一緒に作業してきました。1台づつやっているとよけいな手間がかかるので、こんな時はまとめてやります。

とは言っても、同じモノを2台作ってもつまらんので、2タイプとしてみました。1台は単なるレストア。正当派のAタイプでこれはあまり問題はない。もう1台はフレームに改造を加えたBタイプです。こちらはちょっと意見(とか文句)がありそうかなぁ、、、さまざまな角度から検討、提案を加えていく姿勢で今回もがんばっています。(と、言っとこう)


2台で記念撮影 

A、Bタイプを並べて撮ってみました。色違いで仕上げています。パッと見たところはほとんど同じに見えますね。


Aタイプ こちらはオリジナル雰囲気の仕上げを考えてみました。塗装とメッキのやり直しです。塗装は全バラすれば小さくなるので、普通のフレームよりラクです。再メッキは研摩も含めてやっています。メタリックグレー色の塗装なので、普通に見たらオリジナルと見間違うかもしれません。わざわざ自動車用の指定色を作りました。(おりたたみ写真)

Bタイプ イジッています。ヘッド部の補強はパイプに変更しました。チェーンステーブリッジもパイプにしています。もともとはプレス品ですが、ごつい感じがありましたので変更しました。シート部もプレス品をとっぱらってしまいました。

 

フロントホークは片持ち式に変更しました。サイクルショップでも確認してもらいましたが、このFホークは「どこにもない」そうです。しかたがないので、、、。鉄製のクラウンなので少し重いです。ブレーキはハブ内蔵タイプにするつもりです。

おりたたみのヒンジ部はガタ防止のための樹脂リングなどがいっぱい入った作りになっています。分解した時点でツブレているものもあったので、ナイロンを切削して作っています。自転車になった時にグニャグニャしないように入念に作っていますね。


ワンタッチおりたたみの機構部です。組み立てピンはカシメてありますので、削り取って、分解しないとわからない部分です。「分解お断り」ということでしょうね。ロック用のバネはハット型の受け部があり、中にはフェルト状のものに油がしみこんでいて、スベるような動きが持続するようになっています。ずいぶん凝った構造で、今の自転車はここまでやらないと思うんですね。ぜったい見えないところも手を抜きませんね。

オリジナル重視派からは今回のようにフレームをイジッてしまうことに非難がありそうですが、量産した工業製品ではどこかに妥協をしていたり、コスト上で変更したりしていますから、自分の場合はオリジナルは尊重しながらも「適当にイジッてしまう派」に所属しています。まぁ、派閥もコロコロ変わりますけど。

自転車ってほんとにムズカシイね。


次回のレポートは全天候型自転車のレコードブレーカーの続きです。ほとんどカタチになると思います。乗り心地はともかく?、自転車ですから夢のある乗り物に仕上げたいと思っています。つぎの更新は4月8日まで。


まちおこし! もやってみましたが

めぬまグライダーフェスタ2006にグライダー型自転車を出品しましたが、説明に追われて写真を撮ることができませんでした。ずいぶん質問を受けましたので書いてみますね。

1、「これも飛ぶんですかぁ?」「これは自転車なので地面を走るだけです」 これが一番多かった会話で、ほとんど1日中、、、だいたい567回くらい言ったと思います。

2、ちょっと離れたところから見てから、「これも飛ぶんですかぁ?」「これは自転車なので地面を走るだけです」「飛ばないと思いましたょ。これじゃ翼が短かすぎるもんね」、、、かみ合わない会話。

3、先手必勝で、お客さんより先に「これは自転車なので地面を走るだけです」「飛ぶよォ。あんなスペースシャトルだって(ごめんネ)飛ぶんだから、高いところから飛ばせば、これもぜったい飛ぶ!」、、、納得しないお客さんが2人いました。

1日中こんな感じで説明をしていたら、アタマがおかしくなりそうでした。「ヒョッとしたら、もしかしたら、飛ぶかもしれない」と思いはじめています。

こんな話しですがわかってもらえますか?

扉のページ