憧れの清里にも『羽衣洋蘭園』
一番上の写真は、清里羽衣洋蘭園です。
下の写真は広大な清水農場。
当初清里は、11月、12月の年内に花を出荷する為に、6月中旬から10月下旬頃まで苗を移動させる‘山上げ用農場’だったそうです。

ところが清里は、年間を通して日照時間が長く、晴れのお天気が多い土地です。
つまり、綺麗な空気にお水、豊富な太陽光線の三拍子揃う育成環境です。
羽衣洋蘭園の長い栽培の過程で、清里ならではの良い花が咲くことを発見し、その結果清里にも農場を本格的に開く事となったそうです。
清水と清里のそれぞれの地の環境や特性を最大限生かして育まれる羽衣洋蘭園のシンビジューム達は幸せです!!

羽衣洋蘭園オーナー渡邊氏に「発色」つまり“花色”の秘密を教えて頂きました!
渡邊氏談・・・。

「 シンビの発色はとても微妙なところがあり、紫外線が強い方が良い品種と、弱い方が良い品種とがありますので、その品種が最も綺麗に開花する光線量を常に考えながら管理しています。同じ品種でも光線量、ハウスの温度の違いにより全く別の品種に
見えてしまうことがありますので、生産者によって花の雰囲気は違いがでます。」

確かに・・・・。さらに伺うと・・。

「 シンビの発色は一般的にいいますと、ピンク系、キイロ系は紫外線が強い方が発色は良く、グリーン系は弱い方が綺麗に開花しますが、
ピンク、キイロ系でも花弁の裏側にアントシアンの色素が出やすい品種は少し弱い光線の方が良い雰囲気になります。」

清水の地に適する品種と清里に適する品種が有り、もちろん微妙な調整も必要ということに・・・。成る程奥が深い!

上の写真、清里育ちの『スティゴールド』の綺麗な黄色に納得!!羽衣洋蘭園の美しい花達は、この2箇所の栽培地を得た事で
益々バージョンアップしたことが良く理解できました。

なかなか拾えない砂浜の“砂金”!!
『スティゴールド』とは異なり、柔らかな黄色に少し赤いポイントの入った優しいイメージの
「名も無い花」です。
交配の種を育てて約5年でやっとこの愛らしい花は咲きました。しかし2代目正義氏によると、
「残念ながら、花芽が確実に上がらず、生産性に欠けるのでこの花の栽培は断念しました。」とのこと。


クローン栽培で株を増やし切花栽培用に残される株の
超えなくてはならないハードルはすごく多くて高いのです。

オリジナル品種の割合が現在約半数の羽衣洋蘭園では、
数年後はオリジナル品種が大多数を占めることになるそうです。
2代にわたる努力なくして成し得る事では有りません。

素晴しい栽培家に、素晴しい栽培環境。それに積み上げられた知識と技術の裏付けあってこそ
生まれてきたシンビジューム達に乾杯!!