Last modified: Sat, 10/18/2003 20:58

2003年10月

10/18 教文堂

 先週のことになるが、銀座に用事があったのでついでに、これまで行きたいと思っていた書店である教文館に行ってみた。目的は我が愛読書(笑)『誰も教えてくれない聖書の読み方』がそこにあるかどうか確認である。
 銀座の教文館といえば、キリスト教関係の本で有名なところ。この本があるかどうかというのは、非常に興味深いことである。というのは、この本は聖書を非常にまじめに読んでいるため、私が見るところではかえってまじめなキリスト者にとっては気に障るモノになっているからだ。なので教文堂にあるかどうかというのは、この私の見立ての妥当性の指標であると思って考えて確認したかったわけである。まあ平たく言えば単に日本のキリスト者がこの本を黙殺しているんでないかと思ったわけなんだが。

 ということで早速3階のキリスト教関係の階に行ってみる。ま、結局(見つから)なかったのだけれども。

 本来の目的はそれとして、その階はなかなか面白い品揃えであった。特に自主出版会系のコーナーが面白い。その性質上自らの個人的な信仰告白の本が非常に多いわけだ。そういう客観性のかけた本特有のテイストがなかなかの物であった。狙ったモノがないなら天然モノで楽しむ。転んでもただではおきない。
 ちょっと思いついて 『トンデモ本の世界』で有名な『空中携挙』も探してみるがなかった。まあ本の内容的にないのは仕方ないが(1988年に世界は滅ぶという内容)。ちなみにその本の続編は実家にあったりするのだがまあそれはそれ。

 取りあえず教文館は子供向けの本も充実してたりして(子供の本のコーナーはナルニア国という名前だ。ルイスの児童文学の名作に出てくる国名だ。昔読んでいたので懐かしい)、とても良心的な本屋なのは間違いない。

  しかし(話はそれるが)宗教モノによくある、ユーモアや余裕のないまじめさというのは(空中携挙に代表されるような)、平時には大衆に無視され少数からからかわれ、有事には権力者に利用されて終わるのである。それは無視した大衆のせいでもなくからかう少数のせいでもなく利用する権力者のせいでもないことを肝に銘ずるべし。こりゃ昨今のサヨクさんにも言えることなんだけどね。

 帰り際に2Fで『日本人とユダヤ人』と『にせユダヤ人と日本人』をセットで購入。前者はよく見かけるのだが、後者とセットで買おうと思うと、後者がなかなかないので入手が延び延びになっていたのであった。

 ちなみにこの文章を書くためにアマソンで「空中携挙」を検索したら、紫藤甲子男の本がヒットした。この人も『トンデモ本の世界R』にあげられたキリスト者。2000年5月に世界は滅ぶとかっつう内容。


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