Last modified: Tue Oct 30 20:47:13 JST 2001

2001年10月

10/30 書く
 敦賀行書きあげる.

10/25 多忙
 この近況もだいぶ間が空いてしまったが,忙しいのだよ.10月末〜11月初めの4週間の内,3週末に大阪出張があるし,ゲームYsを買ってしまったし,DTMソフトのCakewalk Sonarも買ってしまったし.音源はすでにあるので色々試しているところ.でもSonarは付属のソフトシンセも結構いいので,CPUパワーさえあれば外部音源はいらないだろう.

10/15 帰京
 もう敦賀で見るところも見て,今日は帰るだけである.とりあえずホテルの向かいにある気比神宮にお参りし,あとは町中に一軒だけある,映画館やショッピングセンターの複合施設を見てみる.これの出店で,この街に何年かぶりに映画館が出来たということだ.月曜日の昼間というせいもあるが閑散としている.夕方買い物時になれば,主婦でにぎわうのだろう.
 ちなみになぜか町中には松本零司(字こうだっけ?)の漫画のシーンを立体化した彫像が.何か縁があるのかな? ハーロックのトチローの埋葬シーンもあってちょっとうれしい.『男おいどん』のさるまたけのシーンはなかった(笑).

 敦賀という街だが,予想以上に原発に依存した街であった.原発関係の(専門知識が特に必要ないような)職場には,地元の人を優先的に採用(これは身近な人が働いているということで,地元に安心感を与えるということもあるのだけれども).住民一人一人に電気料金の還元もあるとか.また,ローカル線の電化も原発を背景に勧められているとか.
 あとは,原子炉の建設が始まるとものすごく賑わうらしい.その期間だけビジネスホテルを建てて,終わったらつぶしても採算とれるほどに賑わうのだという.なるほど,寂れた町々が原発を誘致したがるわけである.
 しかし,原発を引き受けるという事態は,果たしてせいぜい数十年の繁栄と引き換えにするべきモノなのだろうか? 根上がりの松という名所が結局誰にも見られない状態になっているのと見合うのだろうか? 何か事故が起きたときに真っ先に被害を受ける可能性と引き換えにすべきものだったのだろうか?
 とは言え,あの閑散とした街中の風景を思うと,正面切っては言いにくいのも確かではある.環境を守るとか何とか言っても,こんな高度成長から取り残された(とか言うと2chの煽りみたいだけど(笑).あの「1の生まれ故郷にいってみたら高度成長から取り残されたような村で,1の母親が出てきて云々」ってやつ(笑))町に生まれ育ち一歩も出ずに死んでいく人々に通じる理屈なのだろうか?
 まあそれでも私は原発には反対なのではあるけども.それは小さな街の思惑を超えたレベルの判断であり,彼らの判断に反対するものではないだろう.要は小さな自治体の足元を見て原発を押しつけるような国の政策が問題なのだ.
 原発以外何もなかったゆえに,その空白ゆえに色々考えるところがある敦賀行であったことよ.

 帰京は京都経由.一応ウワサの京都駅も見てみる.まあ景観にそぐわないと言えばそぐわないが,金閣寺あたりも建った当時はそうだったんじゃなかろうか.と言うことで私的にはオッケーな建築物であった.

10/14 敦賀行
 出張のついでに敦賀の友人のところに行く.一言で言うと原発以外は何もない街だった.
 まず友人の案内で,名物だという蕎麦を食す.蕎麦が名物だと言うので,山形のようなごりごりの十割蕎麦を想定していたが,ごく普通の蕎麦であった.味自体はまあまずくもなく.その後日本三大松原であるとかいう気比の松原を見に行くが,普通に松が生えているだけであった.
 その後原発PR館を見,原発自体も見学する.その友人が原発関係の研究所勤めなので,その顔で普通なら入れないようなところまで入れてもらう.と言ってもせいぜい敷地内の端っこのところで,館内にはとてもとても入れないのだけれども.敷地の海沿いの端に「根上がりの松」というのがあって,それを見せてもらう.波に洗われて松の根がむき出しになっているというモノ.野趣あふれる風情,これが敷地内で一般の見学不可というのはちょっともったいないかなあ.まあ万難を排して見るというほどのモノでもないけど.
 原発を離れ近くの水晶ヶ浜(だったかな?)という海水浴場に行く.そこで記念写真.なんと向こうに原発が見える.原発の見える海水浴場.ちょっとマーク・レイドローっぽくてイカす(死語)かも.西日本では有名な海水浴場で,シーズンにはべらぼうに混むらしい.ちなみに,行く途中の海沿いの駐車場になぜか沢山停まっていたヤンキー車その1その2.写真にとり損ねたが,浜崎あゆみモノも二台ばかりあった.「あゆ」はこういう客層にも受けているんだという驚き.まあ考えてみれば矢沢永吉とそんなに変わらないのかも(笑).愚にも付かない自己実現を歌っているという意味で(でもそんなくくりしたらかなりのモノがその範疇に入っちゃうな).
 その後三方町まで行き,三方五湖(という地元の誇りの5つの湖があるんだって)巡りをする.どおってことないクルーズではあるが,なんか今年でやめちゃうらしいんで,話の種程度に乗ってみた.結局さして話の種にもなりそうになかったが,とりあえず湖上の風景はきれいなところもあった.物憂げに湖を眺める私(笑).
 その後は友人お勧めの飲み屋へ.烏賊のはらわた蒸しが美味.結局一番印象に残ったのはこれだった.積もる話もあり3,4時間喋りつくし.飲み屋の大将に「ずっと喋りっぱなしだったな」とか言われるくらい.色々な情報交換も.「ほう,あそこの公募はそんなウラが」とか.


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