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2001年9月

9/13 アメリカ同時多発テロ

　いやはやこんなテロが実行されるなんて．．．私もご多分に漏れず仕事そっちのけでニュースサイトをあちこちチェックしているのだが，その中で面白かったのは英国の高級紙The Guardian．まあお国柄もあるし，海一つへだてているので，アメリカ発のニュースとは一味違った記事が多い．日本も海一つへだてているけども，この感覚がないのは所詮51番目の州ということなんだろう．
　そのGuardianで一番興味深かった記事は"They can't see why they are hated"（彼らはなんでこんなに嫌われているのか分からない）．結局アメリカが大国のエゴであの辺の小国を振り回しまくったのだから，それはあれだけテロられるくらい嫌われるだろう，という内容．ある意味自業自得であるという正論である．この論調からするに（ひっくるめて分類するに）左寄りなんだろうか，この新聞は．
　まあ自業自得とか他人事のように言ってるけど，そもそものパレスチナ問題とかって英国の二枚舌外交のせいなんだよねえ．．．それにアフガニスタンの武装ゲリラを支援していたのってアメリカと並んで英国なんだけどねえ．．．言ってみれば英国の尻ぬぐいをしていたアメリカに皺寄せが来まくっているということなのか．それを口をぬぐって自業自得とか切り捨てるのは老獪と言うべきか（まあThe Guardianの見解で政府の見解では別にないのだけれども）．こういうところを見ると，「グローバルスタンダード」とか「パックスアメリカーナ」とか「世界の警察官」とか言われてても，アメリカの外交姿勢は青いのかな，とか思うね．