Last modified: Sun Dec 26 20:46:31 jst 1999

1999年12月

12/26
 最近文章の切れがない.日常的に頭を使っていないからだろうか.

 山形浩生の『新教養主義宣言』読む.日本においては世代を超えた知的な共通な土壌や価値観(=教養)は,日本にはないというのはその通りだろう.私もいわゆるサラリーマンの上司を現在もっているわけだが,彼と一番最初に飯を食ったときに話題を選ぼうとして,彼とはポストモダニズムもジャンクカルチャーもポップカルチャーもましてやサイエンスウォーズの話もどの話をしても会わない,というか分からないだろう,と軽いめまいを覚えたことを思い出す.まあ私としてはそう言う話をするために会社に入ったわけではないので,それはそれで甘受したわけだが.そう言う土台がないと結局酒を飲んでも会社の悪口しか話題がないのだなあ,というのは体感できた.そう言う人生は哀しくないのか? もっと世界の見方を豊かにしようって思わないのか?

 現在私が契約しているケーブルテレビ局には,カラオケチャンネルというのがある.これはケーブルテレビ局の客の電話リクエストに従って,例のカラオケのビデオを垂れ流すというチャンネル.つまり普段はカラオケボックスの中でしか見られないあのうすらぼんやりとしたドラマ仕立てのビデオをお茶の間でも見れるって寸法.面白いからいいけど,最悪.

12/23
 最近はめっきり下火になったSPGFの例のミイラ事件について.彼らは紀藤弁護士らを「カルトと呼ばれるのは名誉毀損」ということで訴えているのだが,その証拠書類として出したのが,例のミイラの看病日記だったというのだ.つまり,「カルトではない,なぜなら本物のグルだから.その証拠にこのように病人も治せる」ということで証拠として提出したんだそうな.警察もそれがきっかけで動いたような気配.彼らは責任逃れの強弁ではなく,本気で治療と思っていたのだ.
 でも例えばfj.soc.pseudo-scienceあたりでも,けちょんけちょんに論破された挙げ句に「これで私の主張が正しいのは明確になってきました」というようなことを言える人もいるくらいだからねえ.

 「さっきー,君の気持ちはよく分かる」というのはこの話.彼はまともな高等教育をうけたとは思えない論理と実証を展開しているので,いじりたくなる気持ちはよく分かる.でも彼をいわゆるインターネット規制論者の代表例とするのはなあ.なんぼなんでも皆もうちょっとまともな理屈こねるんじゃないかい.彼の考え方もかなり偏ってはいるが,それも彼の知的能力の限界のせいだと私は思う.
 彼は自分の出身の大学院のレベルの低さを嘆いていたが,残念ながら彼自身もその傍証となっている.

12/12
 どうも私の文体には特徴があるらしい.一部の人にこういう日記や個人的なメイルの文体を指して「石田節」などとよばれているし.まあそういう特徴のある文体でもかまわない・そうあるべき文章ならばそれはまあかまわないだろう.しかし,例えばこれなんかは商業誌に書く文章なので,なるべく無味無臭な文章を書いたつもりであったのに,それそしてまで「石田節全開」などと言われてしまっているのである.
 この雑誌記事はともかく,この日記にしてもそれほど特徴的な文章を書いているとは思わないのだがなあ.

 一頃一世を風靡したSPGFだが,あっと言う間にワイドショーの主役から滑り落ちてしまった.
 そしてのし上がってきたのが(笑)叶姉妹である.あのどこから見てもシリコンなおっぱい,顔が似ているのは同じ整形外科に「処置」をうけたせいだろうと邪推させる顔立ち.見事なまでにインチキ臭い.そういえば今露出しているのは長女と三女らしいが,二女はどこだ.確かちょっと前はいたような気がするのだが...


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