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2005年01月17日(月) |
「積極治療せず」が4割 18トリソミーの子供に |
染色体異常の一つで長く生きることが難しいとされる「18トリソミー」の子供に対し、
病院から「治療に制限を設ける」と積極治療を控える方針を提示された親が4割に上る ことが17日、親でつくる「18トリソミーの会」(桜井浩子代表)の調査で分かった。 他方、積極治療の方針を示された親は3割で、病院の対応に格差があることが示された。 治療方針決定に際し「意見が十分尊重されなかった」と感じている親もおり、親との話し合 いが不足している現状も浮かんだ。 調査は新生児や遺伝、看護、心理の専門家と連携し2003年10月に実施。 医療や退院後の生活、福祉などの状況を18トリソミーの子供の親に尋ね、 88件の回答があった。 このうち(1)死産(2)出産当日に死亡−−を除いた76件でみると、医師から 「できる限り治療をする」と積極治療の方針を示されたケースが24件。 点滴や気管内挿管などを行わず「治療に制限を設ける」が30件だった。 |
産経新聞
2004-12-22
2004年12月20日 ? 病気の子供に必要な治療を医師が提案しても、親が拒んで受けさせない
「治療拒否」を経験した小児系の病院が、昨年一年間だけで18%にのぼることが、厚生労働
省研究班の調査で分かった。完治が見込めず「育てる自信がない」など、子供や家族の将来を
悲観したものが最多。拒否後に死亡した子供の割合は、医師がもともと救命困難と予\測した
ケースの約二・八倍に達していた。
「拒否事例があった」としたのは六十\病院。病名は染色体異常に伴う内臓奇形や、
水頭症などの神経疾患、心臓病、脳障害、白血病などで、ゼロ歳児が58%を占めた。
拒否の理由は、完治が望めず「子供や家族の将来を案じた」が40%と最多。
民間療法など非医学的な代替治療を望んだケースが22%で続いた。
夫婦の不和や望まない妊娠などを背景に親が子供に愛情を示さず治療を拒み、病院が「児童
虐待に当たる」と判断したケースが10%あったが、児童相談所に連絡した病院は半数にとど
まった。ただ、専門家の間では「愛情があっても、医療水準に照らし合理性がない拒否は虐待
ととらえるべきだ」との意見が強い。
医師の説得で途中で治療を受け入れた親もいた半面、酸素や栄養の補給など最低限の対応
しかできなかったり、通院が途絶え連絡が取れなくなったりしたケースが計48%を占めた。
治療を尽くしても救命困難と予\測されたケースは12%だったが、治療拒否後には33%で
子供が死亡していた。