Where do you come from?




 それは、葉佩のプリクラ手帳にプリクラが増えてきたある日に突然思ったこと。

「なあ、コウ」
「何だ、九ちゃん」

 そう問いかけて葉佩が皆守の目の前に差し出したのは、現在のバディとなっているメンバーの成績表であった。実際の成績は流石に伏せてあったものの、そこに書かれているパーソナルデータは男子女子問わず体重・身長などの細かいことが書かれている。女子が見たら憤慨ものだと思いながら皆守は口を挟まない。

「何気なく、気がついたんだけどさ」
「勿体ぶらずにさっさと言え」

 どうせ、葉佩が気がついたことなど大したことではないのだろう。いつも葉佩は突拍子も無いことを言って人を脱力させるのだから。今回も多分そのような類であることは、皆守にも容易に想像がついた。

「コウと阿門は出身地が東京だよな」
「まあな」
「双樹も砲介もまあ、神奈川だからいい」

 だんだん、内容が読めてきたような気がするが、ここで口を挟んだら機嫌が悪くなるのは確実なので敢えて皆守は黙っておく。前回、それで葉佩が怒り出して結局謝るまで口すら利かなかったこともあったことを覚えていたからだ。

「あと、外国出身組は除く。あ、ルイ先生と大和とトトのことだ」
「で?」





「何で、他のメンバーは標準語ばかり喋っているんだ!?」
「はあ?」

 馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、ここまで阿呆だと思うと、何故か逆にほろりとしてしまう皆守であった。そういうことを今まで真剣に考えていたのかと思うと、そういう葉佩に振り回されている自分に激しく同情してしまいたくなる。皆守はアロマを深くすうと、口を挟むことにした。

「ほんっとうに馬鹿だな。皆方言で喋っていたら通じないだろ! だから標準語なんだよ」
「あ、そっか」

 そこで納得する葉佩を見て、皆守は大きく溜息を漏らした後にアロマパイプに火をつけて精神を落ち着かせるしかなかったそうだ。お前だって地方出身の癖にいつも標準語だろうという突っ込みは流石に胸の奥に仕舞っておいたらしい。



 九龍プレイ時微妙に気になったこと。
ちなみにうちの葉佩と白岐と神鳳は青森、朱堂は熊本、肥後は北海道、八千穂は奈良
七瀬は島根、黒塚は徳島、取手は長野、椎名は兵庫、真里野は鹿児島
響は鳥取、夷澤は新潟。雛川は秋田、境は茨城、舞草は京都、探偵は沖縄
流石に全員方言で喋ったらテロップが居る(汗)

04/11/01 tarasuji

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