ロンドン旅行記
2003年9月に、4泊6日でロンドンまで行ってきました。
ロンドンの街をブラブラしたり、オックスフォードまで出かけてみたり
して、夜は毎晩、コンサートに行きました。
ロンドンは、無駄な装飾のない、落ち着いたいい街でした。
さすが、紳士の国だけあって、人々も親切でした。

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プロムス
今回、ロンドンに行きたかったのには、はっきりした理由があります。
一度、「プロムス」に行ってみたかったのです。

「プロムス」は、7月中旬〜9月第2土曜日まで、ロンドンのロイヤル・
アルバート・ホールで行なわれる、クラシックのコンサートのシリー
ズです。
毎晩(日によっては2度)、一流の演奏家のコンサートを楽しむことが
できます。
今シーズンは、BBC交響楽団、ロンドン響、ロンドン・フィルなど、英国
のオケをはじめ、以下のような指揮者やオケが演奏しました。

ゲルギエフ指揮ロッテルダム・フィル(ベルリオーズ:幻想、等)
ヤンソンス指揮ピッツバーグ響(マーラー:巨人、等)
ラトル指揮ベルリン・フィル(R・シュトラウス:英雄の生涯、他)
ボビー・マクファーリン指揮(!)ウィーン・フィル
メータ指揮イスラエル・フィル(ストラヴィンスキー:ペトルーシュ
カ、他)

このコンサートの面白さは、キャストのすごさだけではなく、会場の
独特の盛り上がりにあると思います。
ロイヤル・アルバート・ホールは収容人員8,000人の巨大なホールですが、
「プロムス」では、1階アリーナと最上階を、立見席としてわずか4ポンド
(たった800円!)で聴くことができるようにしています。
立見席は当日発売ですので、開演何時間も前から、いい場所をとろうと
老若男女を問わず、ホールの前にじっと並んでいます。
私は、ロンドン入りしてホテルに荷物を置いてすぐ出かけました。
着いたのは18:15くらいで、会場から500mくらいの列になっていました。
それでも、1階アリーナの真ん中より少し後ろで聴くことができました。
この時期にロンドンに行かれる方は、ぜひ聴きに行ってみられるとい
いでしょう。
できれば、並んでいる間や休憩時間に、地べたに座って休めるように、
お尻の下に敷けるものを持って行かれることをお勧めします。

お客さんの数が多いせいもあるのでしょうが、いい演奏のあとの盛り
上りも強烈です。
おそらく、オケにとっても、ここでの演奏は、世界で一番熱心な聴衆
を前にする、ということなのでしょう。



ザ・ラスト・ナイト
「プロムス」で最も盛り上がるのは、何と言っても9月第2土曜日の
「ザ・ラスト・ナイト」です。
今回は、ちょうどこの時期に休暇がとれたので、ロンドンまで行った
という次第なのです。
「ザ・ラスト・ナイト」は、NHKの衛星放送で中継をご覧になった方も
いらっしゃるかもしれませんが、ウィーン・フィルのニューイヤー・
コンサートと並んで、最も有名なクラシックのイベントと言っていい
のではないかと思います。
その盛り上がりは、まさに異様とも言えるものです。
聴衆はみんな英国旗ユニオン・ジャックを手に、毎年お決まりの英国
を礼賛する曲を大合唱するのです。

さすがに、ロイヤル・アルバート・ホールでの公演のチケットは入手
が非常に難しいためか、近くのハイド・パークという巨大な公園で、
特設ステージとスクリーンを用いた野外コンサート「プロムス・イ
ン・ザ・パーク」が行なわれます。
こちらには、毎年4万人の聴衆が集まるようです。
私も、今回はこちらの方に出かけてみました。

「プロムス・イン・ザ・パーク」は3部構成で、第1部(17:30〜)は
ロックやジャズ、第2部(19:30〜)はBBCコンサートオーケストラやソ
リストの特設ステージでの演奏が行なわれます。
今回、ソリストには、フランスのピアニスト、ジャン・イヴ・ティボ
ーデが招かれていました。
そして第3部(20:45〜)は、ロイヤル・アルバート・ホールの模様を
スクリーンに映します。
おなじみの「威風堂々第1番」あたりから俄然盛り上がり、「ルール・
ブリタニア」、「エルサレム」、そしてアンコールの「ゴッド・セイヴ・ザ・クィーン」で幕を
閉じると、花火も上って最高に盛り上がります。
9月第2土曜日にロンドンにいらっしゃる予定のある方、旅行のガイド
ブックには決して出ていませんが、このイベントは必見です。
クラシックに日頃なじみのない方も、きっと楽しめると思います。