私と民謡
私の民謡との出会いは昭和30年頃だったと思います。日本橋の三越本店にある三越劇場で、山形県の物産展と同時開催の山形県の民謡ショーを聞いたことにあります。今は故人となられた斎藤桃菁氏の「最上川舟唄・庄内おばこ」を聞いて、その素朴な歌声に魅了されました。 その後、縁あって尺八の渡部嘉章先生に入門し民謡の唄を習い、その頃8寸の尺八を1本購入して練習を始めました。渡部先生は入門して2年位で亡くなられ、一時民謡の練習は中断しました。 昭和38年4月、現在の鳩ヶ谷に新居が出来て移り、地元の「民謡 小鳩会」に入りました。ここで渡辺雲玉先生、秀子先生に唄、上村頴玉先生に尺八の指導を受け、研鑚を続けました。 昭和45年4月に渡辺両先生から「鼎玉(ていぎょく)」の雅号を頂きました。鼎(てい)の難しい字は、私の本名の「禎」の音からつけられたものと思います。 昭和56年6月に独立して「鼎玉会」が発会しました。会員数も昭和60年代の最盛期には60人位おりましたが、現在は民謡界も高齢化となり、亡くなった方もいたりして15名ほどになりました。 平成15年5月、鳩ヶ谷市民謡団体連合会(25団体が所属)の七代目の会長に就任しました。この民謡離れの時代にどうすれば現在の連合会の発展につなげるかが、課題の一つと考えております。 民謡は私たちの先祖が長い間、唄い継いできたものであり これを何とか次の世代に継承してゆかねばと思っております。 |
16年8月25日と 26日に鳩ヶ谷市教育委員会と中央公民館の主催で@・歌と打楽器 A・三味線と尺八 B・琴の演奏体験を市内の小中学生を対象として行われました。 定員は30名でした、8月の初旬に市の広報で募集したのですが、小学校の低学年の お子さんの参加が、父兄同伴で多かったように思いました。 この企画は2度目で、行政がこのような企画をしてくださることに、感謝したいと 思います。民謡の世界も高齢化が進み、若い人の参加が少ないので、このような 企画で少しでも興味を持った方が増えることを念じています。 |
16年2月3日、銀座 居酒屋「なだ作亭」において第3回 なだ作迷人会が開催され、私と 鳩ヶ谷の民謡仲間の大戸涛玉さんと出演しました。 竹の調べとして私が南部牛追い唄、小諸馬子唄、お立ち酒、大戸さんが酒屋唄、黒田節 南部木挽唄を唄いました。 この迷人会は、私のメール仲間の中條さんが企画、運営をされているもので、3ヶ月に一度 開かれ、主に講談の方が出演され、約1時間くらいその芸を鑑賞し、その後食事をする言う 趣向です。 |
私の民謡の会のお弟子さんが、鳩ヶ谷にあるシニア・ハウス山吹に勤めている関係で一年に一度9月の敬老の日に民謡の慰問を行っています。 今年で3回目になりますが、約100人ほどのお年寄りが待っていてくれます。私たちの唄う民謡で皆さんが喜んでくれるのは、私たちの励みにもなります。 今年は9月12日に予定しています。 |
平成14年9月 敬老会の慰問(山吹にて)・筆者は左から三番目 |
シニア・ハウス山吹での「敬老民謡ショー」も今年で3回目になりました。 今年は若い女性の音楽療養士の方 二人が加わって大変賑やかに行われ ました。前列右端の園長先生の粋な「天竜下れば」の踊りも大好評でした。 日本の民謡だけでなく、「東京音頭」や「同級会音頭」なども演奏され、とても 喜ばれました。(平成15年9月12日) |
今年で4回目になる「シニアハウス山吹」での敬老民謡ショーが平成16年 9月17日に行われました。今年も私たちの民謡のグループのほかに昨年 と同じの音楽療養士の方2名が応援出演され、賑やかに終了できました。 100名ほどのお年寄りが、熱心に鑑賞され、たくさんの拍手をもらいました。 来年は5周年になるので、今から特別な企画を考えているそうです。 |
恒例のシニアハウス「山吹」での第5回 敬老民謡ショーが平成17年9月16日に行われました。今年から山吹に勤務している方、12名も参加され、賑やかな民謡ショーになりました。長谷川園長さんは唄、太鼓、踊りと今年も大活躍の一日でした。 山吹の観客の皆さんも熱心に声援をしてくれ、1時間半のショーもあっという間に終わりました。 来年も待っていますよと、声を掛けてくれ、嬉しく思いました。 |
川口市の芝南公民館での民謡教室に尺八の伴奏でお手伝いを始めて、6年ほどになります。ここの民謡教室は毎年
7月に二度行われます。 今年は豊島餅つき唄(東京)と文字甚句(宮城県)の二曲の勉強をしました。 約120人ほどのお年寄りが、真剣に大きな声で唄います。腹式呼吸でお腹から声を出すことは健康にも良いと言われています。 |
高齢者民謡教室の尺八伴奏 (平成14年7月) |
川口市芝南公民館での民謡受講者風景(平成15年7月) |
高齢者民謡教室での尺八伴奏 (平成15年7月) |
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