異議申立書(羽衣保育所民営化応募事業者の採点の非公開)

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○ 羽衣保育所民営化に応募した事業者の事業者選考委員会による採点結果を情報公開請求したところ、選考されなかった応募者の点数が非公開となったため、異議申立てを行いました。

                              2013年2月28日

              異 議 申 立 書

高石市長 阪 口 伸 六 様

                     異議申立人 高石市職員労働組合
                           執行委員長 堀 川 和 貴

 次のとおり、異議申立てをする。

1 異議申立人の氏名、年齢及び住所
 氏名 高石市職員労働組合執行委員長 堀川和貴
 年齢 略
 住所 高石市加茂4丁目1番1号

2 異議申立てに係る処分
 高石市長が平成25年1月4日付高石保子第1590号で異議申立人に対して行った公
文書部分公開決定(以下「本件処分」という。)

3 本件処分があったことを知った年月日
 2013年1月4日

4 異議申立ての趣旨及び理由
(1) 異議申立ての趣旨
 本件処分を取り消し、採点表自由記述欄中の職員の年齢を除いて公開するとの決定を求
める。

(2) 本件処分に係る文書と公開を求める部分について
 市立羽衣保育所は民営化のため廃止することが決定され、高石市立羽衣保育所の民営化
に係る事業者選考委員会(以下「選考委員会」という。)が応募者(2者)の中から民営化
の受け手となる事業者を選考し、市長に報告している。本件処分に係る文書は、選考委員
会が市長に提出した選考結果の報告書、選考委員会の委員(以下「選考委員」という。)の
採点を集計した集計表、選考委員が採点を記録した採点表の3点(以下「本件文書」とい
う。)である。本異議申立ては、本件文書で公開されなかった部分のうち採点表自由記述欄
中の職員の年齢を除いた部分(以下「非公開部分」という。)の公開を求めるものである。

(3) 異議申立ての理由
 部分公開決定通知書によると、本件処分をした理由について、高石市情報公開条例(以
下「条例」という。)第7条第1号に該当し、公開すると「評価(得点)が低かったために
選考されなかった法人に対して、不当な評価を与え、また無用な誤解を招く可能性が高く、
ひいては、当該法人の正当な利益が害される」と説明しているが、非公開部分は条例第7
条第1号に該当せず、本件処分は違法である。

@ 公開すると選考されなかった法人に不当な評価を与えるとの主張について
 選考委員会は、市立羽衣保育所民営化の受け手を選考するために設置されたものである。
選考のための採点は、市立羽衣保育所民営化の受け手としてふさわしい事業者を選考する
ための個別・具体的な基準により行われたもので、保育に関する何らかの一般的又は絶対
的な基準により行われたものではない。したがって、選考されなかった応募者(以下「不
選考応募者」という。)の点数が公になっても、市立羽衣保育所民営化の受け手を選考する
ための個別・具体的な基準による採点結果がわかるだけのことで、不選考応募者について
一般的又は絶対的に不都合な点があったという評価にはならず、市民が不選考応募者につ
いて不当な評価を下すというようなことにもつながらない。
また、加茂保育所民営化、羽衣保育所民営化においては次のような経過がある。
  加茂保育所民営化の際に選考された応募者 → 羽衣保育所民営化では不選考
  加茂保育所民営化の際に不選考となった応募者 → 羽衣保育所民営化では選考
 加茂保育所民営化と羽衣保育所民営化とでは、選考された応募者と不選考応募者とが入
れ替わっている。すなわち、選考は、保育に関する一般的又は絶対的な基準により行われ
たものではないことを示している。選考が保育に関する一般的又は絶対的な基準により行
われたのであれば、選考された応募者と不選考応募者とが加茂保育所と羽衣保育所とで入
れ替わる可能性は極めて低いと考えられる。

A 公開すると無用な誤解を招く可能性が高いとの主張について
 選考委員会は、前項のとおり市立羽衣保育所民営化の受け手としてふさわしい事業者を
選考するための個別・具体的な基準により応募者を採点し、選考している。したがって、
そのことが理解されれば無用の誤解を招くことはない。むしろ情報を公開し、丁寧な説明
をすれば済むことである。説明の手間を省いて公開しないというのであれば、条例の趣旨
を没却する本末転倒の事態となる。

B 応募者の利益よりも公共の利益を優先するべきである
 市立羽衣保育所民営化の事業者には、市有地が無償で貸与され、園舎建替えに多額の補
助金が交付される予定である。このように高石市は羽衣保育所民営化に多額の負担をする
のであるから、どのような経過、理由で民営化の受け手が選考されたのか公にされるべき
である。特に本件については、選考委員に応募者の役員が就任していた(選考委員会発足
から応募者を募集するまでの間)のであるから、選考の公正さを担保するために非公開部
分の公開はより強く求められる。

C 市立加茂保育所民営化において同じ内容の文書が事実上公開されている
 市立加茂保育所民営化において同じ種類の文書が不選考応募者名を除いて公開されてい
る。
市立加茂保育所民営化の応募者は3者しかなかったので、いずれの点数がいずれの不
選考応募者のものなのか二者択一である。応募書類と点数とを突き合せれば、いずれの点
数がいずれの不選考応募者のものなのかほぼ確定すると思われる。このように市立加茂保
育所民営化において事実上公開されたものを今回はなぜ公開しないのか理解に苦しむ。高
石市情報公開審査会からは、以前の同様の事例について、不選考応募者名を除いて公開す
るべきとの答申が出されている。市立加茂保育所民営化の際の例については、形式的には
答申に沿った公開であるが実質的には不選考応募者名も公開したのも同然である。すなわ
ち、市立加茂保育所民営化の際の例については、事実上、情報公開審査会が以前の答申で
示していた非公開範囲を変更している。したがって、本件文書の非公開部分は公開される
べきである。

D 部分公開決定通知書記載の「公開をしない部分」と公開されなかった部分との齟齬
 部分公開決定通知書には「公開しない部分」として「選定されなかった法人に個々の委
員が付した点数」と記載されているが、交付された文書は、個々の委員が付した点数だけ
ではなく個々の委員が付した点数を合計した点数も黒塗りになっている。部分公開決定通
知書の文言からは合計点数も非公開であるとは読み取れない。したがって、部分公開決定
通知書にしたがって合計点数は公開されるべきである。

 以上から、本件処分は違法であり、本件文書は、採点表自由記述欄中の年齢を除いて公
開されるべきである。

5 処分庁の教示の有無及びその内容
 「この決定に不服のある場合は、行政不服審査法の規定により、原則として、この決定
のあったことを知った日の翌日から起算して60日以内に、高石市長に対して不服申立てを
することができます。」との教示があった。

(2013.3.1 掲載)

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高石市職員労働組合 「高石まちづくり情報」
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