公立幼稚園の統廃合を保護者が反対する理由

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○ 第3回高石市立幼稚園再編等検討委員会における保護者委員の発言要旨です。

     公立幼稚園の統廃合を保護者が反対する理由

 私たち保護者が、公立幼稚園を現状の3園から1園にする統廃合に
反対する理由は、子どもにとって大きなマイナスだからです。

 公立幼稚園を選ぶ保護者は、地域での子育てを望んでいるからです。
 毎日の送り迎えも自分でして、保護者が繋がることで、小学校へも
安心して進めます。
 地域に顔見知りが増えることも安心に繋がります。

 もうひとつは、たった3年前に、1園あたり約4000万円を使って耐
震工事と大規模改修をしたのに、なぜこんなに急いで廃園にするのか、
その必要があるのかが全く理解できないからです。

 地域の幼稚園に行くことは、幼稚園で地域の老人会の方と交流があ
り、毎日幼稚園に親が行くことで、保護者どうしが繋がり地域に顔見知
りが増えます。
 小学校に上がれば、子どもは子どもたちだけで行動することも増え
ていきます。いつまでも親だけとべったりしていくわけにはいきませ
ん。そういった中で、地域に顔見知りがいるという事は、防犯面でも地
域での子育てという意味でも大きな安心に繋がります。
 支援の必要な子にとっても、地域の幼稚園から小学校に上がれるこ
とは親子共に非常に安心です。
 1園になった後は、地域交流も今より濃くなると市は言いましたが、
果たして本当でしょうか。
自分の住む地域を出て遠い1園に行くことになるのに、到底理解で
きるものではありません。
 小学生を狙った事件も増え、核家族が増え近所づきあいの減ってき
た今、地域での子育てがどれだけ大切かは、一目瞭然であり、子どもの
ことを本当に考えているというなら、こんな強引な決め方で幼稚園を
減らすなんてあり得ません。

 そして、1園になるという事は、踏切を渡って登園することになる
園児が増えます。
1園になるにしても、高石駅周辺の線路の高架工事の終了を待って
からでもいいのではないでしょうか。
高架工事の終了はH31です。耐震工事・大規模改修も行ったので
統廃合は急ぐ必要がありません。
 遠い幼稚園に通うという事は、必然的に交通事故のリスクも増える
ことになります。高架工事が終わって踏切がなくなれば、そのリスクも
少しは減るのではないでしょうか。
 本当に子どものためというのならば、3、4、5歳の子どもたちの
生活エリアを考え、子どもが安全に生活していけることを優先すべき
だと思います。

 説明会でも、再編をする理由は、より早く「複数学級」を実現する
ためと、市は言いますが、その複数学級について聞いてもH21の「あ
り方検討委員会」であるように、1クラス20人の複数学級が望まし
いというだけで、具体的にどう良くなるというような説明はありませ
んでした。

 その「あり方検討委員会」もH21のものです。今年長の子どもた
ちも生まれてもないほどの前の、7年も前の資料です。園児減少傾向
の中での新しい公立幼稚園のあり方を考えるのが先だと思うのが普通
ではないでしょうか。
1園にしたいために、理由として「適正規模・適正配置」「1クラス2
0人の複数学級が望ましい」と言いたいがために、この7年も前の「あ
り方検討委員会」の都合のよいところだけを抜粋しているようにしか
思えません。

 なぜそう思うかというと、そんなに複数学級にこだわるのかが全く
分からないからです。
 市民から公立幼稚園に対して苦情や廃園要望などあるのかと聞いた
ら、「そういう事はありません。」とお答えいただきました。
 「単数学級卒園の子たちが、今小学校で馴染めず苦しんでいるのです
か?」
 「何か問題でも抱えているのでしょうか?」
私立幼稚園を卒園したお子さんをお持ちの保護者のお話によると、
実際は小学校入学したとき、公立幼稚園卒の子が多く、子どもも親も知
り合いがいなくて馴染むまでに時間がかかったというお話もありまし
た。

 保護者説明会も、何度も市役所に訪れ求めることで、やっとしていた
だけましたが、時期はすでに夏休み中でした。
 保護者説明会ではこの資料を用意したうえでの説明会をお願いしま
すと、事前に資料や説明して欲しいことをお願いしていたのにもかか
わらず、また就園率などの数字ばかりの資料で、保護者がどんな質問を
しようが、市は、「検討します。」「全力で取り組みます。」「真摯に受け
止めます。」の返事ばかりでした。20年前から3年保育のニーズがあ
り要望が出続けているのを理解しながら検討し続けてきた市の、「検討
します。」「検討します。」の返事をどう信用すればいいのでしょうか。
 残念ながら何1つ納得できる説明は、ありませんでした。
 1つでも理解したいと思い、夏休みの中、子どもを犠牲にしながら
参加した説明会でしたが、市が説明会はしたという、課題達成のためだ
けの説明会のようでした。

 1園にしたら園児は増えるのでしょうか?何をもって増えると言っ
ているのか、納得のいく説明もいただけませんでした。3園を統合した
年は増えるでしょう。足し算ですから1年生でもわかります。
 公立幼稚園の保育料も上がりました。さらに、3園を1園になって、
家からも、通う小学校からも遠くなる、通園バスが出たとしてもバス
代もかかる、公立幼稚園の良さである保育が見えるという点もなくな
る、園児が増えるとは思えません。
 園児減少なのでと市は言いますが、では市は、公立幼稚園の園児が
増えるようにどんな努力をされたのでしょう。市の答えは、未就園児
の園庭開放です。2学期からは預かり保育も実施予定です。と・・・
20年も前から、高石市の子どもが減ってきていることや、園児減
少もわかっていたと市はいうではありませんか。実際に、公立幼稚園
を、5園から3園にした後も単学級が続いていますし、なのに具体的
な努力は行わず、結果公立幼稚園を1園にと言われても、市の怠慢の
シワ寄せの被害を、これから将来あるまだ幼い子どもたちに負わせて
いるように感じます。
 "めざすは子育てN0.1"のスローガンを掲げる市のすることとは
思えません。

 10月に願書を出し、入園しようとこの春からプレ幼稚園に来てく
れている3歳児さんがいます。
民間や保育園の3年保育も選べた中、公立幼稚園に行こうと待って
くれていた方たちです。市が強引に進めたい統廃合のためなら、その子
たちは犠牲にしてもいいのでしょうか。
 まだ3歳の子どもですが、子どもなりに、しっかりと、自分の幼稚園
を卒園し小学校にいくと思い描き、信じています。子育ての町という
高石市が、子どもを裏切らないでください。
 在園児も入園するときに、なにも聞かされていません。4歳児も今の
園で卒園出来るのだからいいだろう。というように感じてなりません。

 公立幼稚園の良いところ。毎日お母さんと幼稚園を行き帰りする。
覚えたてのひらがなを探しながら歩いたり、歌を歌ったり、近所のお
友達と一緒に帰ったりと、ちょっとの時間ですが、子どもにはとても大
切な時間です。
 ドロドロになってどろんこ遊びをすること、1日中虫を追いかけま
わしバッタやザリガニを捕まえること、カエルやカブトムシが教室に
飛びまわり一緒に遊ぶこと。生き物は図鑑で見るものではなく、直接
触れ観察することで、子どもの好奇心や学びの力はぐんぐん大きくな
っていきます。
その学びの力は今しか身につきません。そしてその力は、子どもた
ちの財産となり一生学び続けて行ってくれます。

 大人の都合で、子どもたちの能力や個性を奪わないでください。

以上保護者が、公立幼稚園を統廃合することに反対する理由です。

(2016.8.25 掲載)

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