羽衣保育所民営化事業者選考委員会/南海福祉事業会を選考
       羽衣地区・東羽衣地区の保育所は南海福祉事業会が独占

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       羽衣地区・東羽衣地区の保育所は南海福祉事業会が独占

 羽衣保育所民営化事業者選考委員会が12月20日に開催され、市立羽衣保育所の廃止
民営化の受け手として南海福祉事業会が選考されました。しかし、市立羽衣保育所の廃止
民営化と今回の事業者の選考には次のような問題があります。選考手続きは直ちに中止す
るべきです。

 第一に、保育政策を持たないまま公立保育所6園のうち5園を短期間のうちに次々と廃
止民営化してきたことです。市立羽衣保育所を廃止民営化すると公立保育所は綾園保育所
のみとなりますが、公立保育所が1園という条件でどのような保育施策を行っていくのか、
高石市は「これから考える」という始末です。

 第二に、園舎の耐震建て替えについて、高石市が、私立には国交付金が出るが公立には
出ないので財政的に民営化しないとできない、と虚偽の説明をしてきたことです。公立に
は、地方交付税交付金による財政措置があり、モデル的には公立でも私立でも財政負担は
同じです。

 第三に、事業者選考委員会は市長の附属機関であるにもかかわらず、地方自治法に基づ
いて条例設置されていなかったことです。選考手続きの途中で条例化されましたが、条例
化後の委員に、委員からの指摘を受けるまで委嘱状が交付されない(選考委員会の設置根
拠が異なるので委員の委嘱手続きは条例化後の選考委員会として必要です。)など運営に
不手際が続きました。

 第四に、選考委員に応募事業者の役員が就任していたことです。当該委員は選考手続き
の途中で辞任し、交代しましたが、利害関係者が選考委員に就任していたというようなこ
とはあってはならないことで、このような利害関係者が加わった選考委員会の決定に正当
性はありません。他の委員が経過や決定を承認したとしても、それにより選考委員会の瑕
疵が治癒するわけではありません、

 第五に、応募事業者がわずか2者しかなかったという競争性がほとんど発揮されない選
考手続きであったことです。応募事業者が多くなればなるほど市立羽衣保育所民営化の受
け手としてふさわしい、保護者も納得できる事業者を選考できる可能性が高くなりますが、
わずか2者の応募しかなく、多数の応募事業者というより良い選考のための前提条件は成
立しませんでした。また、応募事業者がわずか2者しかなかったのは民営化の行き詰まり
を示すもので、無理な民営化の結果といえます。

 第六に、南海福祉事業会は既に民営化された東羽衣保育園を経営しているので、羽衣地
区、東羽衣地区の保育所は南海福祉事業会が独占することになり、保護者が保育所を選択
することができなくなることです。取石地区でも既に市立取石保育所は廃止民営化され、
徳友会が認定こども園を経営しているため、取石地区の保育所・認定こども園は徳友会が
独占しています。したがって、高石市内3地区(羽衣、東羽衣、取石)で保育所の独占化
が進むことになります。公立保育所の民営化は、保育を市場化し、保育所間で競争性を発
揮させ、保護者に保育所選択の自由を保障するという新自由主義的発想によります。しか
し、高石市では、公立保育所の民営化により保育所の独占化が進み、保護者の選択の自由
がなくなりました。これは、皮肉としかいいようのない事態です(新自由主義に徹するな
ら、あらゆる保育に係る規制を撤廃して新規参入を促し競争性を回復すべきということな
のでしょうが、そうすると、保護者の所得による保育の質の格差、子どもの安全確保など
さらに大きな問題が生じると思われます。)。

 なお、保育の市場化・公立保育所の民営化はするべきではないというのが市職労の立場
です。

(2012.12.25 掲載)

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高石市職員労働組合 「高石まちづくり情報」
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