高石市立羽衣保育所の廃止・民営化に係る説明会議事録

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○ 高石市立羽衣保育所の廃止・民営化が突然決定されました。ここに掲載する議事録は、高石市保健福祉部が高石市職員労働組合に対して行った説明会の議事録です。

       高石市立羽衣保育所の廃止・民営化に係る説明会議事録

日時  2012年6月4日(月)午後6時55分〜午後9時10分
場所  多目的ホール
出席者 高石市 浅井保健福祉部長、中島子育て支援課長
    高石市職員労働組合 堀川委員長、吉田副委員長、大塚副委員長、北口副委員長、
              溝之上書記長他
議事要旨
市職労 羽衣保育所を廃止・民営化する理由とそれを決定した経緯を説明願いたい。
高石市 平成21年に耐震診断を行い、数値の低かった取石保育所を認定こども園として
 民営化した。次に数値の低かった加茂保育所は、第5次財政健全化計画案に民営化する
 ことが盛り込まれ、平成24年度中に民間による施設整備が行われる計画である。羽衣
 保育所は、耐震改修計画や子ども子育て新システムの動向を見ながら判断することにな
 っていたが、新システムが決まらない一方、平成27年までに耐震化するとの目標や施
 設の耐用年数、安心こども基金の補助金は平成24年度限りという中で、羽衣保育所は
 民営化による建替えが最善という判断をした。5月30日の行革本部会議で決定した。
 現地での建て替えで、仮園舎は近隣で確保する。
市職労 いつから事務を進めるのか。
高石市 法人選考委員会委員報酬予算は6月議会に上程している。予算が成立すると法人
 募集条件等を委員会で検討し、平成24年度中に施設整備に着手し、平成25年度中に
 施設を完成させる。安心こども基金の補助金は、平成24年度中の工事着手が交付条件
 である。平成26年4月1日に民営化となる。羽衣保育所廃止条例は、平成25年3月
 議会か6月議会を考えているが、未定である。
市職労 加茂保育所民営化のときは、高石市保育のあり方検討委員会の報告があり、その
 すぐ後に市のホームページに民営化するとの記事が掲載された。本来、報告を受けてか
 ら内部検討をし、その際に保護者等の意見が聞かれるべきである。加茂保育所のときも
 今回の羽衣保育所のときもそれはなかった。羽衣保育所の民営化の検討は、どこで、ど
 のようにして行われたのか。保育のあり方は検討されたのか。
高石市 保育のあり方の計画は新システムの動向をふまえて策定したい。保護者の意見聴
 取は着手していない。施設整備の財政面、耐震改修の目標年次から民営化を決めた。
市職労 保育のあり方の計画は持っていないということか。
高石市 持っていない。
市職労 公立保育所を廃止すると二度と元に戻らない。後で公立保育所が必要となっても
 戻せない。どうするのか。
高石市 公立は1園残るが1園となったときの公立の役割を早急に固めたい。
市職労 それは順序が逆だ。公立の役割を決めるのが先になければならない。
高石市 結果的に民営化方針が決まってから公立の役割を考えることになった。
市職労 公立の役割は何か。
高石市 かつて公立は6園あって保育の中心を担ってきた。障害児保育は私立にもお願い
 しているが、公立の蓄積されたノウハウは公立の財産だ。公立の役割は保育のノウハウ
 の提供、情報発信だ。公立には昭和50年代から培ってきたノウハウがあるが、公立保
 育所が今後どういう役割を具体的に果たすべきかはこれから考える。
市職労 2006年12月に高石市が決定した「公立保育所の2園民営化について」には、
 公立保育所の役割として、子育て支援のセンター的役割、障害児保育事業等を実施する
 役割、上から目線のいやな言い方だが、民間保育所への模範的役割、の3点を挙げ、公
 立保育所5園の内2園民営化すれば3園となり、市域バランスとしては北部・中部・南
 部の3分割、あるいは3中学校区割りが考えられる、と公立を3園残すことを前提に方
 針を立てている。なのに、この方針に反して1園しか残さないのはなぜか。
高石市 耐震診断の結果、加茂保育所と羽衣保育所を民営化することを決定した。
市職労 安心こども基金の補助金を使いたいからか。公立保育所については国土交通省の
 補助金が使えるはずだ。
高石市 国土交通省の補助金は補助率が10%程度と思う。安心こども基金の補助金は補
 助率が2分の1で市の負担は4分の1で済む。
市職労 公立保育所の改修には地方交付税が措置されるはずだ。
高石市 地方交付税措置があると聞いている。
市職労 公立保育所の改修の起債償還金に地方交付税の事業費補正があって、理論的には
 公立による改修も私立による改修も市負担は同程度のはずだ。仮に、同程度でなく公立
 の場合の市負担が大きかったとしても、それだけの理由で私立で改修することを決める
 べきではない。たとえ負担が大きくても公立保育所を残すべきと判断される場合もあり
 得る。
高石市 改修の経費については検討したい。
市職労 市として決定され、予算案も議会提出している中で、検討した結果、羽衣保育所
 の民営化の中止を部長の責任において決定できるのか。できるというのなら検討しても
 らっていいが。
高石市 −
市職労 公立による改修は市の負担が大きくてできないというが、そこに子どもや保護者
 が登場しないのはおかしい。
高石市 施設の耐用年数を考えて全面建て替えを選択した。財政面を含めて検討した。
市職労 耐震と財政のことしか言わないが、耐震診断の結果は2009年7月に出ている。
 それ以降、今まで何をしてきたのか。なぜ公立保育所を1園にするのか、検討の内容を
 示してもらいたい。
高石市 具体的に示せるものはない。
市職労 要するに行き当たりばったりということか。
高石市 −
市職労 綾園保育所の民営化もあり得るのか。
高石市 耐震診断の結果が悪い保育所を民営化してきた。綾園保育所は耐震改修の必要は
 ない。
市職労 今後民営化はないと断言できるのか。加茂保育所の民営化のときも同じことを言
 っていた。行き当たりばったりだ。子育て支援についてどう考えているのか。
高石市 若い世代に必要だと認識している。虐待防止、障害児保育など保育所の役割は必
 要である。市独自の支援策を作っていかなければならないと認識している。
市職労 どうやっていくのか。
高石市 私立にも子育て支援をお願いしている。より充実した中味で子育て支援の計画に
 盛り込んでいきたい。
市職労 その認識は間違っている。私立には私立の考え方があり、民営化して市の思って
 いるような内容で子育て支援を充実していけるのか。
高石市 公立保育所が1園という体制で作っていかなければならない。
市職労 公立保育所が1園でできるのか。公立、私立、こども園などいろいろある中で進
 めていくべきだ。私立保育所から協力することの理解は得られているのか。
高石市 私立は社会福祉法人でその性格から市の福祉施策に協力してもらわなければなら
 ない。民営化の際の条件にも入れている。当然、協力していただくことになる。
市職労 新システムの動向は不明であるが、保育所の運営は社会福祉法人に限られない。
 子育て支援の計画がない中で民営化できるのか。保護者に説明したのか。
高石市 保護者代表と説明会の日程調整中である。
市職労 地域住民に説明するのか。
高石市 地域住民への説明は予定していない。周知はする。
市職労 他の公立保育所の保護者に説明しないのか。
高石市 予定していない。
市職労 公立保育所に行きたくても行けなくなる。これは重大な問題だ。このようなやり
 方は保護者不在だ。全公立保育所での説明会の実施を求める。職場への説明はどうなっ
 ているのか。
高石市 早急に行う。
市職労 昨年8月に出された保育のあり方検討委員会報告書には、おわりに、のところに、
 高石市の子どもをどう育てていくかのビジョンを確立されたい、と記載されている。こ
 のようなことが書かれたのは異例のことだ。これまで、子育てに関する委員会がいろい
 ろ設置されてきたが、保護者への説明がない、保護者の合意がない、という意見が委員
 から繰り返し発せられている。松の実園の耐震状況はどうなっているのか。
高石市 平屋建てなので、耐震基準は満たしている。
市職労 公立保育所はこれからどうするつもりか。
高石市 結果的に1園しか残らないが、保育のあり方や計画について示せるものはない。
市職労 最も大事なことが検討されていない。
高石市 保育所だけではなく福祉全体として検討したい。
市職労 私立保育所の実状は把握しているのか。
高石市 日常、一定の指導はしている。改善すべき点があれば改善するよう伝えている。
市職労 私立保育所に対して指導できるのか。
高石市 指導できる。
市職労 加茂保育所の移管先の民間法人にも指導できるのか。
高石市 指導できる。それが移管の条件だ。
市職労 引き継ぎ保育中、そのクラスに入っている法人の保育士が民営化後もそのままそ
 のクラスの担任となることが移管条件だが、それは指導して守らせることはできるのか。
高石市 指導して守らせることはできる。
市職労 取石保育所を民営化するときは、市は公立を3園残すと言っていたが、その方針
 はどうなったのか。
高石市 公立での大規模改修には1億円かかり負担できない。
市職労 保育ニーズに公立として応えていくべきだ。
高石市 今日の意見は市長に伝える。
市職労 公立が1園になれば職員の雇用はどうするのか。
高石市 正規職員は臨時職員対応を正規職員対応へ変更するなどして綾園保育所と松の実
 園への配置替えで対応できる。非正規職員は人事当局と協議し、検討したい。
市職労 羽衣保育所の民営化は事業所を廃止するということだ。事業所を廃止する場合は、
 そこで働く労働者の雇用とセットで提案があるべきだ。これから検討するとはあり得な
 い話だ。雇用問題は交渉事項だ。正規職員の分限免職はあり得るのか。
高石市 正規職員の分限免職はない。
市職労 非正規職員の雇い止めも認められない。
高石市 人事当局と協議して検討したいが、現行の非正規職員の人数から見て厳しいもの
 がある。
市職労 非正規職員の雇用確保の提案と交渉を求める。
高石市 交渉は設定する。
市職労 公立保育所は必要と考えているのか。
高石市 公立の役割は大きい。必要と認識している。
市職労 必要なものをなぜ民営化するのか。羽衣保育所の民営化はいつから検討したのか。
高石市 具体的な検討に入ったのは今年の5月末からだ。
市職労 行革本部はいつ、どの程度の時間開いたのか。
高石市 5月30日の午後0時20分ごろから午後1時前ごろまでだ。
市職労 保育のあり方も雇用確保策も示されていない。羽衣保育所の民営化は撤回を求め
 る。
                                      以上

(2012.6.8 掲載)

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