強引な取石保育所と取石幼稚園の廃止について

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○ 取石保育所・取石幼稚園の廃止と認定こども園の設置が決定されたことについて、高石市職員労働組合が発表した見解です。


          強引な取石保育所と取石幼稚園の廃止について

                               2010.3.23
                               高石市職員労働組合

 3月18日の高石市議会本会議において、取石保育所と取石幼稚園を廃止する条例案が
賛成多数で可決されました。また、同日、「保育所・幼稚園の早急な耐震化と取石保育所
・幼稚園廃止の凍結を求める請願」が賛成少数で否決されました。取石保育所と取石幼稚
園が廃止された跡には、社会福祉法人徳友会により幼保連携型認定こども園が設置されま
す。高石市職員労働組合は、取石保育所と取石幼稚園の廃止について、ここに見解を明ら
かにします。

(1) 取石保育所と取石幼稚園の廃止と認定こども園の設置は、2009年10月13
 日に突然決定された。保護者は、廃止の決定過程に関与させられることはなく、結果だ
 けを知らされた。当事者の存在が無視された民主的な市政運営とは到底いえない異常な
 手続きである。

(2) 取石保育所と取石幼稚園の廃止により、高石市は取石地区から保育所の運営から
 も幼稚園の運営からも「撤退」することになる。すなわち、高石市は、取石地区から就
 学前の子育て支援施設をすべて失うことになり、高石市が、取石地区の就学前の子ども
 たちの様子を知り、子育て支援施策を立案し、実施することがきわめて困難になること
 は明らかである。子育て支援を重要課題と位置づける高石市において、このようなこと
 は、あってはならないことである。

(3) 保育所は、公立も私立も、保育の実施は市町村が行うが、認定こども園における
 保育の実施は、市町村ではなく認定こども園が行う。すなわち、高石市は、認定こども
 園における保育の実施に基本的に責任を負わないことになる。高石市は、法的に市民に
 公開され、参加が保障された地方公共団体であり、高石市が保育の実施を行う保育所も
 公開と参加が保障される。しかし、今回設置される認定こども園は、運営が、公益法人
 である社会福祉法人とはいえ私的団体であり、法的に公開と参加が保障されているわけ
 ではない。

(4) 取石保育所と取石幼稚園の跡に設置される認定こども園は、社会福祉法人徳友会
 が設置し、運営する。徳友会は、既に取石南保育園を運営しており、取石地区の保育所
 ・幼稚園(認定こども園)は、すべて徳友会が運営することになる。保育所の民営化と
 は、その是非は別として、保護者の自由な選択による保育所の市場化=競争化を図り、
 保育の質の向上をねらったものであるが、取石地区の保育所は徳友会が独占することに
 なり、市場化=競争化は進まない。取石保育所と取石幼稚園の認定こども園による民営
 化は、民営化本来の趣旨から逸脱した民営化といわざるを得ない。

(5) 認定こども園の運営事業者の募集期間は、認定こども園という全国的にも例が少
 ない施設であり経験の蓄積も乏しく、かつ、新園舎建設という課題があるにもかかわら
 ず、募集開始から募集締切まで正月を挟んでわずか1ケ月半であった。また、運営事業
 者の選考期間は、応募者からの提出書類が全部で2279ページという膨大な量であっ
 たにもかかわらずわずか2週間であった。きわめて疑問のあるスケジュールである。

(6) 取石地区の保育所と幼稚園の運営から「撤退」するという今回の取石保育所と取
 石幼稚園の廃止はあってはならないことである。取石地区の子育て支援、とりわけ経費
 的な面から私立施設では取り組みに困難がある障害児保育を放棄することにもなりかね
 ない。憂慮される事態である。

(7) 全国的には、保育所最低基準の緩和や給食の外部からの持ち込み容認など保育の
 質の低下が懸念される事態が進行し、市町村の公的責任をなくしてしまう直接契約の導
 入など公的保育の解体も進められようとしている。高石市職労は、子どもの最善の利益
 を守るため、公的保育制度の維持と保育の質の向上に引き続き運動を進める決意である。

(2010.3.23 掲載)

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高石市職員労働組合 「高石まちづくり情報」
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