高石市立取石幼稚園・取石保育所廃止後の認定こども園運営事業者の募集開始についての抗議及び要求の申入れ

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                              2009年12月16日

 高石市長 阪 口 伸 六 様
 高石市教育委員会教育長 佐 野 慶 子 様
 高石市立取石幼稚園・取石保育所の認定こども園への
 移行に係る事業者選考委員会委員長 畠 中 宗 一 様

       高石市立取石幼稚園・取石保育所廃止後の認定こども園
       運営事業者の募集開始についての抗議及び要求の申入れ

                           高石市職員労働組合     
                           執行委員長 堀 川 和 貴 
                            (略)      

1 高石市立取石幼稚園と高石市立取石保育所を廃止し、その跡に民間事業者が運営する
 認定こども園を設置するという決定と認定こども園の運営事業者の選考手続きの不当性

(1) 取石幼稚園と取石保育所の廃止、民間事業者による認定こども園の設置決定手続
  きの不当性

 高石市と高石市教育委員会は、10月13日に突然、高石市立取石幼稚園と高石市立取
石保育所を廃止し、その跡に民間事業者が運営する認定こども園を設置することを決定し
た。この日は、幼保連携検討委員会、行財政改革推進本部、臨時教育委員会が相次いで開
かれた。臨時教育委員会は、別件の労働組合との交渉をキャンセルしてまで開かれた。い
ずれの会議も、保育所、幼稚園の廃止と認定こども園の設置について、1回しか会議は開
かれていない。しかも、肝心の市長決裁は抜け落ちている。なぜ、これほどまで急いで決
定する必要があったのだろうか。全く理解できない。この決定過程には、保護者は全く関
わっていない。当事者である保護者を全く関与させずに密室で幼稚園と保育所の廃止とい
う重大な決定を下すようなことは、民主的運営がされるべき自治体においてあるまじき行
為である。

(2) 高石市立取石幼稚園・取石保育所の認定こども園への移行に係る事業者選考委員
  会の運営事業者選考手続きの不当性

@ 認定こども園募集要項・運営条件の議論は1回だけ

 高石市立取石幼稚園・取石保育所の認定こども園への移行に係る事業者選考委員会(以
下「選考委員会」という。)は、実質的に11月27日に開かれた第2回選考委員会のわ
ずか1回の会議で、高石市立取石幼稚園・取石保育所の認定こども園への移行に関わる受
託事業者募集要項及び認定こども園運営の条件(以下両者をあわせて「募集要項・運営条
件」という。)を事実上決定した。選考委員会には、保護者や保育士等から募集要項・運
営条件について、多数の意見・要望が提出されていたが、第2回選考委員会の席上、要旨
が委員に配布され、意見・要望の原本が回覧されただけである。一部の委員からは、意見
・要望をよく読んで欲しいとの発言もあったが、委員が意見・要望を読み、内容を十分に
理解するだけの時間が取られることもなく議事は進められ、募集要項・運営条件は同日の
選考委員会で承認された。あまりにも拙速であり、選考委員会委員長の責任は重大である。

A 短すぎる運営事業者選考期間

 高石市立高石保育所の民営化の際は、事業者の選考に7ヶ月かけ、8回会議を開き、応
募者の運営する保育所の見学もしているが、今回の認定こども園の運営事業者の選考は、
11月から来年1月までのわずか3ヶ月で行うことになっている。しかも、認定こども園
の運営の経験のある事業者はほとんどない上に、新しく園舎の建設も行わなければならな
い。拙速というより無茶といわざるを得ない。

 以上のとおり、高石市立取石幼稚園と高石市立取石保育所の廃止し、その跡に民間事業
者が運営する認定こども園を設置するという決定がされた過程と運営事業者の選考過程
は、当事者である保護者の関与のないまま拙速に進行しており、手続きに民主的正統性は
ない。高石市長阪口伸六氏、教育長佐野慶子氏及び選考委員会委員長畠中宗一氏に厳しく
抗議するものである。

2 募集要項と運営条件の問題

 募集要項と運営条件は、保護者等からの意見・要望の水準からは相当に低い。これが応
募者数の増加を図るために又は応募希望者の意向に沿ってされたのだとしたら、それは子
どもの利益よりも応募者の利益を上位におくことであり、言語道断の措置である。
 ここに、募集要項と運営条件の問題点を指摘しておく。

@ 廃止・民営化した高石保育所の検証を行っていない。民営化の評価も、総括も行われ
 ないまま要項、条件が決定されている。
A 公立保育所の保育内容を引き継ぎ、現行の保育水準を下げないと明記されていない。
B 認定こども園の運営及び運営条件の変更を協議する場に保護者の参加が保障されてい
 ない。
C 認定こども園への保育の引き継ぎについて、内容、方法、時期等が示されていない。
D 認定こども園への引き継ぎ期間が短すぎる。
E 豊富な経験及び専門性が必要な障害児保育及び乳児保育について、必要とされる経験
 及び専門性が規定されていない。
F 障害児受け入れ後のフォロー体制が明記されていない。
G 預かり保育、一時保育、子育て支援、休日保育等の事業内容について、十分な検討が
 加えられていない。
H 必要とされる保育士の経験年数が短すぎる。
I 認定こども園における保育を検証する協議会に従前の取石保育所の保育を熟知した保
 育士が加わっていない。また、協議会の開催時期が明記されていない。
J 認定こども園保育所の2歳児と3歳児の定員が同数のため、新たに保育に欠けること
 となった3歳児を受け入れることができない。
K 認定こども園保育所の4歳児、5歳児が35人以下となると、現在の取石保育所の定
 員を超えることになり、保育水準が下がるおそれがある。
L 3歳児と4歳児の新規入所が多いため、年度当初に混乱が予想される。
M 認定こども園運営事業者に募集要項及び移管条件を遵守させる担保がない。

3 要求事項

 以上のとおり、今回の取石保育所、取石幼稚園の廃止、民間事業者による認定こども園
の設置には多くの問題がある。よって次の事項を要求するので、真摯な対応を求めるもの
である。

(1) 取石保育所、取石幼稚園の廃止を凍結し、取石保育所、取石幼稚園のあり方を保
  護者、地域住民の参加を得て検討すること。
(2) 当労働組合は、取石幼稚園、取石保育所の廃止、民間事業者による認定こども園
  の設置には反対するものであるが、廃止を凍結できないのであれば、次の事項を要求
  するものである。
@ 運営事業者の募集を凍結し、募集要項・運営条件を白紙に戻し、募集要項・運営条件
 を再検討すること。
A 保護者等からの意見・要望の原本を委員に配布し、募集要項・運営条件の検討に生か
 すこと。
B 現取石保育所及び取石幼稚園の現行の保育水準を下げないこと。
C 応募事業者のヒアリングは公開で行うこと。
D 選考結果(応募者(名称を含む。)ごとの点数を含む。)を公表すること。
E 応募事業者が1者のときは、募集を無効とすること。
F 点数に最低ラインを設定し、最低ライン未満の点数の応募者は失格とすること。
G 認定こども園の設計について、保護者、市及び運営事業者の保育士その他関係職員が
 意見を述べる機会を設けること。
H 認定こども園保育所の入所申込み受付は、市を窓口とすること。

(2009.12.17 掲載)

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