学校給食の委託理由は全て破綻−直営に戻せ

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○ 高石市職員労働組合の高石市教育委員会に対する申し入れ文書です。


2008年3月25日

高石市教育委員会 様

高石市職員労働組合
執行委員長 小 倉  望

学校給食に係る申し入れ

 2007年4月から高石小学校と高陽小学校で学校給食調理業務の委託が開始されました。高石市教育委員会は、委託する理由として、当初は、財政効果と説明していましたが、退職する正規職員を臨時職員で代替すると2校委託で2000万円、3校委託で3000万円もの財政負担が増え、全校委託の経費で直営も可能であり、全校委託しても財政効果は全くないという試算を市職労が明らかにすると、市教委は、調理員が全員正規職員であることが給食の質を確保する条件であり、正規職員を確保するために委託するとの理由を持ち出しました。しかし、この理由も、市職労に対する説明会の席上、市教委自ら根拠がないことを認め、高石市情報公開審査会からも、市教委が公開した資料からは、学校給食の質と安全を確保するためには調理員が全員正規職員でなければならないということを読み取ることは困難であるとし、市教委は説明責務を果たしていないと指摘されています。これまで市教委が説明してきた委託する理由はすべて破綻しています。さらに、「学校給食調理委託業務実施に関する基本方針」において状況を検証しながら委託を進めるとの方針を立て、「高石市学校給食調理業務委託業者選定委員会」から保護者、教職員、教育委員会、事業者で構成される懇談会において検証されることとの報告を受け、市職労に対して検証して問題があったとしても委託は進めたいと説明してきたにもかかわらず、何の検証もしないまま2008年度から3年間の委託契約を締結しました。これらのことは、保護者や市職労に対して"虚偽説明"を繰り返した"背信行為"であるといっても過言ではありません。また、市教委は、市職労に、夏季休業中の作業は、委託校にも直営校と同等の水準を求め、できないときは契約不履行としてペナルティを課すこともあると説明してきましたが、夏季休業中は、直営校の調理員は全期間出勤して調理場の徹底した清掃、食器磨き(食器の黒ずみ、スプーンの曇りを取るまで磨く。)、調理器具の点検・修理、子どもたちと交流するための掲示板の作成等を行っていますが、委託校では、数日の出勤しかなく直営校との作業水準には大きな差があるのは明らかです。したがって、市教委の説明にしたがえば、委託業者にはペナルティを課さなければならないことになります。
 ついては、下記事項を申し入れますので、誠意ある回答と対応を要請するものです。

1 給食調理業務の委託を中止し、直営に戻すこと。
2 給食調理業務を委託する理由を説明すること。
3 給食調理業務の委託を検証すること。
4 中央教育審議会答申(※)にあるように、食育における調理員の役割を明確にし、食育に調理員を活用すること。
5 委託校では業務終了まで市栄養士又は府費栄養士が作業を確認する体制を取ること。
6 少なくとも、教育総務課職員及び各校の校長・副校長は検便をし、調理場に立ち入れる体制をとること。
7 子ども、保護者等が外から調理場を見学できるようにすること。
8 三季休業中は、委託校も直営校と同等水準の作業を行うこと。
9 夏季休業中に委託校で直営校と同等の水準の作業ができなかった原因を明らかにし、委託業者にペナルティを課すかどうか判断すること。ペナルティを課さないのであれば、その理由を明らかにすること。
10 委託校の調理員の賃金単価を1000円以上とするよう契約に明記すること。
11 全校で保護者、栄養士、調理員による懇談会を各学期1回以上行うこと。
12 ドライシステムの調理マニュアルを作成すること。
13 全校に市又は府費の栄養士を配置すること。
14 教育総務課に栄養士を配置すること。
15 市栄養士は、希望により継続雇用すること。
16 調理員個人の賃金等の支給額が判明しかねない資料を議会に提出したことについて、個人情報保護条例上問題ないか説明すること。なお、市教委は、2007年4月27日に、市職労に対して個人情報保護条例上問題があるかどうか「答えは出す」と言ったまま放置していることを念のため申し添える。

※ 中央教育審議会答申(2008.1.17)「子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体としての取組を進めるための方策について」から抜粋

学校給食調理員にも学校における食育の取組に協力することが期待されていることから、学校給食調理員の研修においても、調理方法や衛生管理に関する内容に加え、食育の推進に関する内容を充実するとともに、学校における食育の推進には、すべての教職員の理解と連携・協力が必要であることにかんがみ、職種横断的な研修の取組など新たな研修なども有効である。

(2008.3.25 掲載)

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高石市職員労働組合 「高石まちづくり情報」
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