高石保育所の民営化について

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○ 2007年3月19日に開催された第6回高石市立保育所移管に係る選考委員会に提出された「高石保育所の民営化について」です。


                 高石保育所の民営化について

1 保育の現状と民営化の考え方
 子どもを取り巻く環境は、少子・高齢化、女性の社会進出、家庭や地域の子育て機
能の低下など、大きく変動しています。こうした環境の変化により一時保育、延長保
育、休日保育、病後児保育など保育ニーズも多様化してきており、こうしたニーズに
対する保育サービスの充実がさらに求められている。
 また、障害児をはじめ増加傾向のある要配慮児が、集団保育のなかで生活すること
は子どもの発達に大きなプラスを生み、保護者の就労を支えるためにも大切なことで
ある。
 市としても、厳しい財政環境の中にあるが、「子育て支援」に関しては、さまざまな
保育ニーズに対し、的確かつ迅速に対策を講じていく必要がある。
 公民の役割として公立の保育所は、地域における子育て支援のセンター的役割や障
害児保育事業を実施する役割などを担うものとし、また民間の保育所は、多様化する
保育ニーズに効果的、効率的な展開を行うなど、各々役割を分担しながら保育サービ
スの提供を行うことが必要です。
 さらに、0歳児〜2歳児を中心に年度途中に出現している待機児童の解消にも努め
ていく必要がある。
 以上のように、公民の役割分担や多様化する保育ニーズヘの対応、また待機児童の
解消さらには財政健全化に向けてスリムな行政をめざし、職員数の削減など人件費の
削減を大きな柱に、行財政改革を進めていることなどを総合的に検討し、公立保育所
を民営化し、子育て支援の充実に取り組んでいこうとするものである。

2 公立・民間保育所の役割

(1)公立保育所の役割
  ア 子育て支援のセンター的役割
     多様化する育児不安やニーズに対して地域で幅広く支援するためには、各保育
    所、社会福祉協議会、民生・児童委員、主任児童委員、子育てサークルなどの保
    育関係をはじめ、保健・医療等の子育てにかかわる機関が連携する子育て支援ネ
    ットワーク作りが必要である。
     本市では、保育所が保育所の持つ専門的機能を生かした地域活動事業等を展開
    していることから、本市の次世代育成支援行動計画においては保育所を中心とし
    たネットワークの形成を図るとしていること、さらに公立保育所が民間に比して
    これらの機関等との連携がとりやすいことから、地域における子育て支援のセン
    ター的役割を担い、ネットワークの中核として子育て家庭の育児不安の解消や虐
    待予防への対応にも積極的に取り組んでいくものとする。

イ 障害児保育事業等を実施する役割
    障害児保育は、配置基準以上の人員体制や設備等を必要とすることから、現状
   では運営面から民間保育所における充実展開が難しい状況にある。
   障害児をはじめ、増加傾向にある要配慮児が集団保育の中で生活することは、
   子どもの発達に大きなプラスを生み、保護者の就労を支える意味からも大切なこ
   とである。
   公の責任としてこのような事業を公立保育所において充実展開させるため、松
   の実園や発達相談員との連携を図り、地域の子どもたちが育ちあう環境を整える
   役割を担うものとする。

ウ 民間保育所への模範的役割
   民間保育所において、通常保育はもちろんのこと多様な保育サービスが行われ
  る場合においても、その模範的な役割を果たすものとする。

(2)民間保育所の役割
  効果的、効率的な事業を担う役割
   平成13年11月30日に改正された児童福祉法では、「保育の実施への需要が増大
  している市町村は、公有財産の貸付けその他の必要な措置を積極的に講ずることによ
  り、社会福祉法人その他の多様な事業者の能力を活用した保育所の設置又は運営を促
  進し、保育の実施に係る供給を効率的かつ計画的に増大させるものとする」旨の条項
  (第56条の7)が追加された。
   この法律の改正趣旨と、民間保育所が公立保育所に比して低コストである現状から、
  病後児保育、休日保育、延長保育、送迎ステーション、駅前保育サービス等、多様化
  する保育ニーズにおいて民間保育所の機能を十分に活用できる保育事業の効果的、効
  率的な展開を担うものとする。

3 選考委員会の開催と選定基準

・ 選考委員会の開催状況
開 催 日      主 な 審 議 内 容
1 平成18年 9月17日   ・正、副委員長の選出
・本市の保育所の現状
2 平成18年10月 4日   ・本市の保育所の現状
・東羽衣保育所の検証
・選定基準の検討
3 平成18年10月17日   ・保育現場の視察
10月18日    (高石、羽衣、加茂、綾園、取石保育所)
平成18年10月19日   ・正、副委員長らによる選定基準基本案の検討
4 平成18年10月25日   ・選定基準基本案の検討
5 平成18年11月22日   ・民営化に伴う転園後の児童の状況

・選定基準(高石市立保育所移管に係る選考委員会)
  1 施設・設備の経過状況、敷地面積などを踏まえつつ、耐用年数や老朽化の度合
    いなども考慮すること。
  2 多様化する保育ニーズに応えるために必要な事業を踏まえ、施設スペースも考
    慮すること。
  3 待機児童解消のため、受け入れ可能な一定規模の施設とすること。
  4 移管後の市立保育所の役割と立地関係(バランス)に配慮すること。
  5 現状の保育所の入所状況を勘案すること。

4 選定基準に基づく選考結果

(1)耐用年数や老朽化の度合い
  施設の耐用年数という点では、高石保育所は鉄筋コンクリート造りということから、
 改修を要する部分はあるものの、躯体としては数十年の使用に耐えるものと思われる。
  また、設備の空調、電気、給排水、厨房などは、大規模修繕とあわせて改修されるケ
 ースが多く、保育所の主な工事概要から改築年月日と同程度の経過年数と判断されるた
 め、施設の状況と同様と考えられる。

(2)多様化する保育ニーズと施設スペースについて
 核家族化や少子高齢化が進展し、休日保育、一時保育、病後児保育などの施策が求め
 られてきており、こうした多様化する保育ニーズに的確に応えていく必要がある。
 高石保育所は施設スペースの点で保育室として使用されていない部屋があることから、
あらたな施策の実施が可能と考えられる。

(3)待機児童解消について
  0歳児から2歳児を中心に年度途中に出現している待機児童解消のため、定員枠を増
やすという点からすれば、保育所施設の規模として、高石保育所は現在の定員以上の収
容が可能となっている。

高石保育所 現在の定員 120名(平成10年度改正の定員)
改正前定員 160名(平成 9年度の定員)

(4)市立保育所の役割と立地関係について
 移管後の立地関係としては、公立保育所5園の内2園民営化すれば3園となり、市域
 におけるバランスとしては北部・中部・南部の3分割、あるいは3中学校区割りが考え
 られる。
  この考え方からすれば、北部・高石中学校区の羽衣保育所以外はいずれの区域にも重
複して立地している。また、利用者の利便性という点からすれば、徒歩や自転車が中心
となるため市域がほぼカバーできる三角の形状が理想である。
  また一方、公立保育所の役割として地域における子育て支援センター的役割があり、
この機能を綾園保育所が担っているため南部・高南中学校区では高石保育所が該当する。

(5)入所状況について
 入所状況は、市内の各保育所とも大きな差異がないと考えられる。

選考結果

 選定基準にもっとも合致する、高石保育所を民営化の候補とする。

      1−1     1−2        2        3       4        5
     耐用年数 老朽化の度合い 施設スペース 待機児童 立地バランス 入所状況
高石    ○                   ○      ○      ○        ○

5 今後の進め方

  民営化を進めていくにあたり、前回東羽衣保育所民営化の際寄せられた、ご意見、ご
 要望を踏まえ、子どもの立場を見据えながら、保護者の皆様との信頼構築に努め理解が
 得られるよう最善の努力を講じてまいります。

・ 見直した事項

                          前  回           今  回
選考委員会への保護者参画         な し            2 名
選考委員会の公開(傍聴)         非公開            公 開
民営化園の発表               議会の議決後       議 決 前
民営化園の発表から実施までの期間   約1年           約2年3ケ月
転園希望への対応               1回             2回
保育の引き継ぎ期間             3ケ月            1年間
民営化後の検証            民営化園との懇談会等  市行政と園、保護者による
                                       委員会の設置

民営化スケジュール

(2007.5.29 掲載)

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高石市職員労働組合 「高石まちづくり情報」
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