さよなら「マイコンBASICマガジン」
管理人の投稿した「読者間レビュー」全公開!



(はじめに)
2003年4月8日、ある1冊のパソコン雑誌が休刊となりました。電波新聞社発行の『マ
イコンBASICマガジン』(略称ベーマガ)と言う雑誌で私(管理人)が19年間愛読し
ていた雑誌でした。
その雑誌に1989年1月号から2001年2月号まで12年連載されていた企画にパソ
コンや家庭用ゲーム機に対する感想や意見を投稿する「読者の意見・ホンキでPlay ホ
ンネでReview!!」(略称ホンキホンネ)と言うのがありました。私の投稿が初めて掲
載されたのは1989年でしたが、そのときはまだゲームレビューはしていませんでした。
それから1991年を最後にベーマガへの投稿を離れていたのですが、1999年2月号
に久し振り(…って8年だろ!)に掲載されて以来、何度か投稿が掲載されたことがあり
ます。今回、ベーマガが休刊となったので管理人の思い出、と言う意味も込めてベーマガ
に掲載された5本のゲームのレビューを発表したいと思います。この中には「御神楽少女
探偵団(1作目)」のエンディングをめぐる論争もありますので興味があったら是非ご覧く
ださい。
尚、当時の読者の中には「ああ、このHPの管理人はもしかしてアイツか?」と思う人が
いると思いますが(何せ本名で投稿したので)、たとえ管理人の正体がわかったとしても黙
っててくださいね。約束ですよ!(苦笑)
又、管理人はこれもまた休刊となった「SATURN FAN」「ドリームキャストFAN」
(徳間書店インターメディア)でも何本かゲームレビューが掲載されてますが、それも機
会があったら公開したいと思ってます。
尚、文章に関しては誤字脱字と思われるものに対して一部手直しを加えていることをご了
承ください。

「御神楽少女探偵団」のエンディングをめぐる論争
「続・御神楽少女探偵団」
「がんばれ!ニッポン!オリンピック2000(DC版)」「バーチャアスリート2K」
「サクラ大戦GB 檄・花組入隊!」



「御神楽少女探偵団」のエンディングをめぐる論争

私のサイトでも既に数本の小説を発表している「御神楽少女探偵団」ですが、私はこの作
品好きですよ。好きだからこそどうしても許しがたい面もあるわけで…。これは発売当時
私が投稿し、掲載された「御神楽」第1作目のエンディングをめぐる一連の論争です。

きっかけはベーマガに掲載された以下のレビューでした。



「御神楽少女探偵団」
(「マイコンBASICマガジン」1999年2月号掲載)

ゲームデータ
 forプレイステーション/1998年9月17日発売/CD4枚組/ヒューマン


ミステリーで途中で探偵役の人物が死んでしまい、一切の謎が明かされないまま話が終
わってしまったらどうなるか?それはもうミステリーであることを放棄した作品、いや
「作品」とも呼べないシロモノではないだろうか?最近、その『シロモノ』に出会って
しまった。ヒューマンの推理アドベンチャーゲーム「御神楽少女探偵団」である。
このゲーム、出だしはよかったのだ。PSでギリギリとも思える表現、ストーリー展開
(途中で犯人がわかってしまうけど)、プレイヤーに頭を使わせる『推理トリガー』の存
在、ちょっとした余韻が残るエピローグ、そしてキャラクター……。「こりゃー『サクラ
大戦』並みの人気が獲得できるんじゃないか」そう思った。最終話を見るまでは……。

そう、このゲームは最終話が全てをブチ壊してしまったのだ。

ネタぱらしになってしまうので詳しくは言えないのだが、ある人物が狙撃され、唐突に
「御神楽少女探偵団・つづく」で話が終わってしまうのだ。最終話の謎は一切明かされず
に。いったい製作者は何を考えているのか。山を登っていったら頂上がなかった、みたい
な結末で納得する者がいる、とでも思ってるのだろうか。それとも「この話の続きはユー
ザー一人一人が考えてくれ」とでも言いたいのだろうか。
冗談じゃない。そんな結末ではプレイヤーは欲求不満が溜まるぱかりで、全然納得でき
ないと思う。
一度発売する、と決定したからには、責任を持って展後までちゃんと完成させてから発
売するべき、自分はそう考えている。こんな中途半端な形で世に送られてはこの作品が気
の毒に思えてならない。いや、ストーリーがそのゲーム内で完結しなかったらそれはもう
「作品」とは呼べないのではないだろうか。(話カミゲーム内で完結しない、といったらサ
ターンの「スーパーロボット大戦F」があるが、アレは最初から「完結編」が出る、とわ
かってたから安心できたのでは?「シャイニング・フォースV」も同様)
「インターミッションディスク」なんていらないから、きちんと話を完結させてほしかっ
た、と思っているのは自分だけではあるまい。

とにかくこのままでは納得できない。至急「完結編」もしくはドリームキャストあたり
で最終話をちゃんと完結させた「完全版」を発売してほしい。そうでなけれぱこれは「作
品」としては認められないままに終わってしまうのではないだろうか。
(以下略)

(追記)いや〜、今になって読み返してみると、「よくまあ、こんな過激な意見が掲載され
た」と思いますね(凵O^;。もっともあの当時、スタッフロールが流れた瞬間、私は思わず
激怒してしまいまして…。その怒りがこれだけの文章を書かせた、と思えば妙に納得して
しまうんですが(苦笑)。



このレビューに関して担当の山田真也氏が「続編の予告編的なシナリオなのかもしれませ
んが」というコメントを書き、4月号にはPN「おじゃる」さんという方からこの件に関
しての反論が掲載されました。要約すると

・ このストーリー(最終話「猟奇同盟」)の場合「迷宮入りでそこから先は個々に任せる」
というのが何故駄目なのか? それならばシューベルトの未完成交響曲や漱石の「明
暗」、山本有三の「路傍の石」は発表されてはいけないということでは?
・ 未完結であることが作者の意図ならばそれを受け入れてこそ“読者”といえるのでは?

との内容でした。しかし、私はその意見にどうしても納得できませんでした。で、5月号
で私の「おじゃる」さんに対する反論が掲載されたのですが…。



’99年4月号「おじゃる」さんへ返信
(「マイコンBASICマガジン」1999年5月号掲載)


あなたが今、RPGをプレイしている、と仮定します。苦労に苦労を重ね、幾度となくパ
ーティー全滅の危機を乗り越え、最後の敵が待つ城へと乗り込んだとしましょう。そこで
始まる最初の戦闘。ところがその途中で突然ゲームが打ち切られ、スタッフロールが流れ
て来たらあなたはどう思いますか?「オレの今までの苦労は何だったんだ! 金返せコノヤ
ロー!」と思いますか? それとも「まあいいや、ここまで充分楽しめたんだ。ここから
先はどうせ勇者が最後の敵を倒して終わりだろう」と思いますか?
4月号のあなたの意見を拝読してフト、そんなことを考えました。

自分が2月号でレビューした『御神楽少女探偵団』(以下『御神楽』)はまさにその戦闘途
中でいきなり終わってしまったようなゲームなのです。「未完結であることが作者の意図な
らば、それを受け入れてこそ"読者"といえるのでは」と言いますが、自分には何故未完結
にしたのか、その「意図」が全然わかりません。2月号で山田真也氏が言っていた「続編の
予告編的な位置付け」がその「意図」だとしたら、そんな「姑息」な方法で続編も買わせ
よう、という手段はメーカーとしてもっとも許されない行為なのではないでしょうか?(あ
るいは自分の読み違えかもしれないけど)
「迷宮入りでそこから先は個々に任せる」というのがなぜだめなのか、ということですけ
ど、『御神楽』は推理アドベンチャーゲームであると同時にミステリーなんです。ミステリ
ーで手掛かりや容疑者を出すだけ出して「実はこの話には結末がありません。ここから先
は皆さんで話の展開を考えてください」なんて最後のぺージに書いてあったら「この作者
は何を考えとるんじゃ。ちゃんと話を終わらせんかい!」と非難されるはずです。違いま
すか? 自分には「おじゃる」さんの考えがどうも理解できません(まあ、結末を読者に任
せる「リドル・ストーリー」というのがあるにはあるが)。
既にこの世にいない夏目漱石に「『明暗』の続きを書け」、あるいは石ノ森章太郎氏に「『サ
イボーグ009』の『神々との闘い』を完結させろ」というのはさすがに無理がありますが(笑)、
『御神楽』は現在進行形のソフトなのです。作者が続編を作ろうという意志を持っている
以上、話の完結を求めるのは当然の権利じゃないでしょうか? 漱石のように作者が連載
途中で夫折してしまった、というわけじゃないのですから(漱石の『明暗』が発表されたの
は出版社の事情、というのがあったのでは? 本人は完結させたがってたようだし)。

以上、生意気な言い草かも知れませんが、青春出版社から発売されている文庫本『「未完成」
の謎学』(税抜き476円)を一度読んでみてください。「やっばりみんな完結した作品を見た
い(あるいは読みたい)んだなあ」ということがわかると思います(それでも同じ考えだった
ら自分は何も言いません)。
最後に。自分の拙い意見にこのような反響があったことはうれしく思います。「おじゃ
る」さんには心より感謝の意を表します。

(追記)多少揚げ足取りに見える部分があるかもしれませんが、当時私が感じたことをその
まま書いたからこんな文になってしまいましたが。この件に関しては担当の山田氏は「制
作者の『意図』というのは、ある意味『エゴ』でもあります。それがプレイヤーを突き放
したものであればあるほど、それを受け入れるか、それに反発するか……むずかしいとこ
ろです」というコメントを残してますが…。


…で、私が感じたこの不満は1年後ようやく解消されることになるわけです。



「続・御神楽少女探偵団〜完結編〜」
(「マイコンBASICマガジン」2000年1月号掲載)


ゲームデータ
 forプレイステーション/1999年10月7日発売/CD4枚組/ヒューマン
 ※2000年9月21日にヴィアール・ワンから再発売。


さて……である。1999年2月号およぴ5月号であーゆーことを言った以上(「話を完結させ
ずに終わらせては作品として認められない」2月号、「読者には話の完結を求める権利があ
る」5月号)、「完結編」が出ると聞き、これは最後まで見届ける必要があるな、という貢任
感から早速購入してプレイしてみましたが……。

まずは前作最大の不満だった途中で打ち切られた最終語「猟奇同盟」が無事完結したのに
は一安心しました。まあ、「コイツ絶対怪しいな」と思った人物が犯人、というのにはひと
工夫足りない気がしましたが。
ただ、前作から1年経ってしまったことに関しては「1年待った甲斐があったぜ。素晴らし
い完結編だ」と思うのと「こんな完結編に1年も待たせるな。このボケ!」というのに別れ
ると恩いますけど、個人的には残念ながら後者でしたね、今回の場合は。1年も待たせた割
にはこんな終わり方か、と思いましたよ、はっきり言って。前作から半年くらいで発売さ
れていたらまた違った印象があったかもしれません。
それから、その他の事件ですが、「人物を深く掘り下げる描写」という点に力を入れすぎた
せいか、それぞれの事件よりそっちの方が印象に残るような気はしたけど、よくシナリオ
が練られていたと恩いました。ただ、前作をプレイしている、という前提のもとで話を進
めているのが多いような気もしましたが。とはいえ、最終話のあまりにも意外な結末には
しばし呆然としてしまいました。

それからゲームの内容以外に感じた不満をいくつか。
まず画面構成。綺麗になっているのは認めますけど、それにしては文字が小さすぎる。は
っきり言って前作の方が見易かったと思います。フルポイスができなかったのは仕方ない
にしろ(DVDでも使わない限り無理だと思う)、「捜査編」でキャラが全然喋らないという
のもどうも……。
それと……時代設定はいつなんでしょうか? 自分の捜査によると(笑)、巴の「欧州大戦(第
一次大戦)の後」という台詞や・浅草凌雲閣(関東大震災で崩壌)が建っていること、それか
ら前作の「夢男」に出てきたカレンダーの日付などからいって太正、いや違った、大正11
〜12年頃と見てるんですが、それにしては少々時代考証がおかしい点が目に付くような…
…。

最後にこれからプレイしてみようと思っている方へ。まずは前作をプレイしてからプレイ
することをお勧めします。前作をプレイしてないと少々登場人物の関係についてわからな
いと思うので……(特に「河村須美子」に関しては)。

P.S……そういえばヒューマンが和議を申請したそうで(11月2日付読売新聞)。いった
いこれからどうなってしまうのか心配ですな。

(追記)まずはいきなり訂正。『巴の台詞に「欧州大戦が云々」』とありますけど本編の巴
の台詞って「すでに露国との戦争」つまり日露戦争(1904〜05年)だったんですね。とい
うことは大正6〜8年頃の可能性もあったわけで…(ちなみに講談社の攻略本では大正8
年になってたが)。
ただし、私が「時代考証がおかしい」と言っている「夢男」のカレンダーですが、11月
があの日付の通りなのは大正6年、もしくは11年なんですが、もし大正6年だとすると
まだペラゴロ(オペラジゴロのこと。今で言う追っかけ)は出てきていないのですが…。
やはり「御神楽」の時代設定は大正10年前後なのかしら?
ま、それはそうと今回公開するに当たって修正しようか、とも思ったんですが、当時掲載
された文章をそのまま掲載することにした為、あえて直していないことをご了承ください
&失礼しました(凵O^;。

さて、前作からちょうど1年後に発売された続編のレビューなわけですが…。何と言って
も一番気になったのが「猟奇同盟」の続きでした。…まあ、上にも書いてありましたがあ
っさりと終わってしまって…。そんなことがあったことと、当時の攻略本に書いてあった
製作者のコメントが私のHPで発表している「猟奇同盟」後日談とでも言うべき「死ぬの
は奴らだ」を書かせる動機になったかもしれませんね。もっとも最初の構想では第1作と
「続」の間はそれほど間を置かずに販売する、みたいなのがあったそうですが…。
それとこの作品の「さ・よ・な・ら」のラストは本当に泣かせる話ですね。今でもこのシ
ーンを時々ムービーで見たりなんかして…(笑)




「がんばれ!ニッポン!オリンピック2000」vs「バーチャアスリート2K」
(「マイコンBASICマガジン」2000年11月号掲載)

ゲームデータ
「がんぱれ!ニッポン!オリンピック2000」
 forドリームキャスト/2000年8月31日発売/GD−ROM/コナミ
 ※他にもPS2、PS、ニンテンドウ64、ゲームボーイカラー版有り。
「バーチャアスリート2K」
 forドリームキャスト/2000年7月27日発売/GD−ROM/セガ


今年、西暦2000年はシドニーオリンピックが開催された年(といってもこの時点ではまだ
開催前)であり、それに合わせてか、オリンピックを題材としたゲームが発売された。片や
「ハイパーオリンピック」シリーズで実績を持ち、JOC公式スポンサーでもあるコナミから、
もう片方は「デカスリート」「ウインターヒート」といったシリーズを世に送り出したセガ
から。ということで、今回、この2本を購入してプレイした感想を率直に述べてみたいと
思う。尚、「がんばれ!ニッポン!――」はDCの他、PSやN64でも発売されているが、その
中からDC版を選んだのは、DCが両方遊べる唯一のハードだから、という理由だからであり、
別に他意はない。

◎「がんばれ!ニッポン!オリンピック2000」
・ 何といっても陸上・射撃・体操・重量挙げというバラエティに富んだ競技には「老舗」
の意地みたいなものを感じる(笑)。しかし、鉄棒、跳馬といったコマンド入力競技の入
カタイミングが取りづらいし、採点の基準が今いちはっきりしない(たぷん入力の正確
さと速さだとは思うが)。種目数が12、というのは多すぎも少なすぎもしない、といっ
た感じだが、どうも競技に偏りがあるように思う。他機種のように「DCでしかでき
ない競技」があってもよかったと思うし、他機種にあった水泳が1種目もない、とい
うのもマイナス点である。それに(他機種でもそうだが)JOC公式ライセンス商品なん
だから「ハイパーオリンピック・イン・ナガノ」の時みたく、シドニーオリンピックの
会場を完全再現、くらいのことはやってほしかった気がする。

◎「バーチャアスリート2K」
・ 基本的には連射&タイミングであり、「がんばれ!ニッポン!」みたく、コマンド入力も必
要ないから、おそらく初心者でもすんなりとゲームに入ってこられると思う。しかし、
競技数が7種目というのはこの手の他のゲームと比べても少ないと思う(せめて棒高跳び
と400メートル走、円盤投げくらいは入れてほしかった)し、選手エディットも「競技
プレイヤーが一人増える程度」でしかないと思う。とはいえ決してつまらないゲームで
はないし、「世界記録を追求」といつたものにはやはり燃えるものがある。この手のゲ
ームが好きなら間違いなくオススメである。

◎結論
「シドニーオリンピックの興奮をもう一度味わいたい」というなら「がんばれ!ニッポン!」、
「オレより強いヤツに会いに行く(笑)」という人ならば「バーチャ」がオススメ、といっ
たところか(ネットワーク対応だから)。そうなるとやはり期待するのは「次」。2002年、
ソルトレークシティ冬季大会の時にはこの2社はどんな「夢」を見せてくれるのだろうか?

(追記)2002年に発売された「ハイパースポーツ2002WINTER」(コナミ)も当然買った
わけですが…(ちなみにPS2、GC、GBA版の3機種)。何ですか、あの難易度は? 
世界記録どころか金メダル獲得もままならないという…。もう少し簡単にしてほしかった
気が…まあ、これは余談ですが。
まあ、それはとにかく、こういったオリンピック系のゲームって個人的には「ウインター
ヒート」が一番よくできていると思うんですよね。「ちょっとやりたいな」と思ったときに
やるには適度な難易度だし…。
ちなみに「シドニーオリンピックの会場云々」ですが、この後にアイドス・インタラクテ
ィブ製作、カプコン販売の公式ライセンス商品「シドニー2000」ってのがPSとDC
で出たんですよね。これがあったから会場の再現はできなかったわけですが…
(ちなみにアイドス・インタラクティブから「ソルトレーク2002」もPS2で出ている)。
肝心のゲーム内容のほうですが…言わないほうがいいですね(笑)。
で、来年(2004年)にはアテネオリンピックが開催されますが…。多分、この手の
ゲームが出たら買っちゃうでしょうね、私は。



「サクラ大戦GB 檄・花組入隊!」
(「マイコンBASICマガジン」2000年11月号掲載)

ゲームデータ
 forゲームボーイカラー/2000年7月28日発売/カートリッジ/メディアファクトリー


GBながら『サクラ大戦』の雰囲気はよく出ているが、世界観が初心者には説明不足だし、
結局はパラメータ上げ&ご機嫌取りゲーム。舞台設定は『1』なのに、一部『2』のBG
Mが使われているのも個人的にはマイナス点。

(追記)上の文章は「ショートレビュー100」というゲームの感想を100字以内でま
とめる、というコーナーに掲載された文章(実際数えてみると句読点込みで101文字あ
るんだけど…)でした。「2のBGMが云々」といってますけど、実はゲームをプレイして
ると「2」のキャラが3人出てくるんですよね。私は「2」未プレイだから登場に何の必
然性も感じられなかったし、結局単なる「サクラ」キャラを使った恋愛SLGになっちゃ
ったみたいで…。この後大幅にディスカウントされてショップで販売されていたのもなん
となく悲しくて…。
それともうひとつ。本編でもすみれが大神の事を「小川少尉」だの「緒方少尉」だのと最
初のころ名前を間違えてますが…。GBじゃ例えば「おおがみ」ならば「おおぐみ」みた
いに「アンタ、ワザとボケてるんじゃないの?」と思うような間違いを犯すのはどうかと
…。
なお、続編の「サンダーボルト作戦」とかいうのが出たらしいですが…、私はやってない
し、売ってるのも見かけたことないんですが…。




(おわりに)
…いかがでしたでしょうか? 今手元にベーマガの最終号である2003年5月号がある
んですが、19年間も私の愛読書だっただけあってか、仲のよかった友達と別れるみたい
でなんだかさびしい気がしますね。せめて休刊前に1回でいいから「ホンキホンネ」を復
活させてほしかったのですが…。

ベーマガが休刊になってしまったのもいろいろと理由があるでしょう。よく言われてるの
が「1999年に行なった誌面リニューアルが失敗した」ということですが、私はそっち
よりも2001年4月号からゲーム関係の記事をばっさり切ったのがショックでした。あれ
で一時購入中止を考えてたこともありました。が「こうなったら『ホンキホンネ』が復活
するまで…」と思って購入を続けてたのですが…(それより何より、そのころにはすでに
定期購読をしていたのだが)。
私が思うに休刊の理由のひとつにユーザーが「パソコンを使って自分でプログラムを組む」
ということがなくなってしまったからではないでしょうか? 昔のパソコンは必ずBAS
ICというプログラム言語が内蔵されていて、それを使って自分でプログラムを組む、と
いう楽しみがあったんですが…(私も昔MSXユーザーだったから、それで結構雑誌に乗
ってたプログラムを入力して楽しんでましたし…。もちろん「MSX PLAYer」も入手しました)。

これだけインターネットが普及しているから、雑誌に載っているプログラムを自分で入力
するよりもその作者のHPや雑誌のHPからダウンロードしたほうがはるかに手っ取り早
いですしね。結果的にはそれがパソコンユーザーの「自分でプログラムを組む」という楽
しみをなくしてしまったのは皮肉、としか言いようがありませんが…。
そう考えると電波新聞社から管理人宛に届いた「ベーマガ休刊のお知らせ」(全文を読み
たい方はクリックしてください)
に書かれていた「プログラミングに興味を持つ若者の減少に
より」休刊せざるを得ない、という理由もわかる気がしますね。

閑話休題。こういったゲームのレビューというのはメーカーとユーザーのコミュニケーション
の手段としては有効かもしれませんね。よりよいゲームを作るために、メーカーはもっと
ユーザーの意見に耳を傾けるべきでしょうし、ユーザーはもっと発言するべきだと思います。
もっともだからといってなんでも発言すればいい、というわけではなく、ユーザーも発言する
際にはそれなりの責任を持って発言しなければならないのはBBSやチャット同様守らなけ
ればならないルールですが…。

最後に。「マイコンBASICマガジン」編集部の皆様、21年間お疲れ様でした。そして
19年間お世話になりました。
2002年12月に突如10年ぶりにムック本という形で復活した「MSX MAGAZ
INE」の例もあることですし、またいつか、何らかの形でお会いできる日を心から楽し
みにしております。



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