![]() |
![]() 癒惠 さま 画 ![]() お言葉に甘えて戴きました。 ◇ 調子にのって。 美しい白蛇をとかげにしてしまう。 そんなしょーもない呪文を唱えてみました。 癒惠さん、ごめんなさい。 ↓ ![]() |
(タイトルなんて、あるわけないじゃないですかっ!!) |
|
「神子ど…」 「「わっっっ!!」」 「っっ…!!!」 「お帰りなさいっっ」 「・・・・・・・・・只今、戻りました」 「ふふ。びっくりしてます、…ね?」 「・・・・・・・・・ご覧の通りです」 「じゃあ、大成功! かな?」 「・・・・・・・・・ご期待に沿えて、何よりです」 「お帰りなさい。頼久さん―――――」 「――――― 留守中、何事もなく?」 「はい! 頼久さんは? お仕事、無事に果たせました?」 「はい」 「10日間、長かったですね…」 「はい」 「…へへ。ちょっと淋しかったです」 「はい」 「・・・・・・頼久さん?」 「はい」 「頼久さんも、何か言ってください」 「御髪が」 「オグシ?」 「髪が、また少し長くおなりになりましたね」 「あ…。ええ」 「・・・・・・・・・」 「やっぱり、長い方が好き…?」 「いえ、好き嫌いなど。そうですね、でも…」 「でも?」 「短かった頃。神子殿が俯くたびに」 「短い…? 出合った頃のこと?」 「ええ」 「チラリと覗くうなじが痛々しいほど白く」 「・・・・・・・・・」 「痛いほど白く、か細く見え」 「それで…?」 「二度とこのような目には、と思う反面。何故だか」 「うん?」 「心に強く焼き付いて、瞼の裏からなかなか消えなかったものです」 「―――――」 「―――――」 「頼久さん」 「はい」 「それってちょっと」 「はい?」 「変態っぽい…」 「―――――」 「―――――」 「ヘ、ヘンタイ…。です、か・・・・・・・・・」 「う? あ。ご・ごめんなさいっ!」 「いえ、謝られるとかえって」 「ええ?! あ、や、もうっ」 「―――――」 「―――――」 「――――― ええ、まぁ」 「?」 「あながち。そうですね…」 「なんですか?」 「これで同じ…『あいこ』…かな、と」 「『あいこ』?」 「いや。『どっちもどっち』でしょうか?」 「どういうこと…? 誰と誰が?」 「ですから、『そういう私』と」 「あ。もう、ゴメンナサイって謝ってるのにっ」 「ですから、謝られると」 「え、あ、ゴメンナサイっっ」 「・・・・・・・・・。まぁ、いいです。で、その私と」 「はい」 「こうして。私を押し倒したままの神子殿が。です」 (文・蓮舞) 私としては、おどかした瞬間、『頼久、脊髄反射で一刀両断!』も捨てがたい…。 ![]() 閉じて逃げてっ! 早くっ! |