ポップンVSオレキャラ
(その1 リエちゃん対西岡園子)
西岡はリエちゃんを甘く見ていたようだ、1、2ラウンド共西岡のペースで試合は展開してたが
3ラウンド目から急に流れがリエちゃんの方に流れ始めた
「くっ!コイツここまで!」荒削りながら繰り出される豪腕に西岡は気押され始めていた。
ジリ、ジリと少しづつリエちゃんが西岡をコーナー端に追い詰めて行く、
西岡も何とか形成を逆転しようと機会を伺うが鋭さを増して行くリエちゃんのパンチが行く手を阻む。
トン、西岡の背中が遂にコーナーポストに付く、「しまった!」それを逃さずリエちゃんが大きく左手を振りかぶる。
「チイィッ!!」西岡がとっさに右へスウェーイング、左のストレートをかわす、リエちゃんに一瞬隙が生まれた。
「もらったぁ!」西岡が渾身の右を仕掛けた瞬間、リエちゃんの右肩が素早く震えた、
ドゴォォォォォッ!!
リエちゃんの強打が西岡の左頬にクリーンヒットしそのまま西岡は半回転してコーナーへ激突した、
鮮血がパッと辺りに撒き散らされ血まみれのマウスピースが赤い尾を引いて観客席の方まで飛んで行った。
レフェリーが即座に両手を交差させて試合終了のゴングが鳴り響く。
大きく息をしながらリエちゃんはぼそりと呟いた。
「良かったね・・自分のコーナーで死ねて・・・・」
西岡は自分のコーナーポストの下で無残な肢体を晒していた。