続き逝ってみよう
ボディーがクリティカルヒットしてレッドは一発でダウン、呻くどころかピクリともしない様子。
このまま鮮やかにKOで勝利かな?と相手は思っていた。
突如ムクリとレッドがうつ伏せ状態から起き上がって来た、カウントは5で中断される。
スクッと完全に立ち上がるとレッドは外れ欠けたマウスピースをゆっくり口内に押し込んで相手を見つめて言う
「さっ・・・続き始めようよ・・・・かかって来て」
「ファイト!」再び試合再開、レッドのスタミナの高さに相手は少し狼狽気味になるが再度パンチを顔面目掛けて繰り出す。
だがフッとギリギリの所でレッドが体を捻ってかわされてしまう。「・・・!」相手が一瞬驚く。
「パンチに気合が入ってないわね、貰ったわ!」レッドの目がキラリと輝く。
レッドの左腕が旋風を巻き込むように唸り大砲のようなフックが相手の顔面にカウンターでヒット。
その自慢の豪腕から繰り出されたパンチは相手を一瞬で両目が上を向き意識喪失にさせる程凄まじい一撃だった。
そして相手がキャンバスに派手に倒れこむ豪音が響き渡った。
「だらしないなー、一発で寝ちゃうなんて・・・・アタシはまだこんなにピンピンしてるのになー」
両手で勝利アピールをしながらレッドは足元に倒れてる相手にクスクス笑いながら言うが
もはやブラックアウトした相手の脳内にレッドの声は全く響かなかった。
と言う訳で今回レッドキングの勝利、たまにはコッチが負けるのも良いかと(笑)