3D視点バトル!

(赤王対ユーザー、後編)


見事前回赤王を轟沈させ有利な位置に立った貴方。

だがまだ油断はならない、何が起こるか解らないのがボクシングだ。

果たして貴方は今のポジションを守りきれるか・・・・


「1・・2・・・3・・・4・・・」レフェリーが

カウントを取り始める、赤王自身は

ピクリとも動かずマットに倒れたまま・・

「よし!そのままでいい!立つなよ!」

トレーナーも興奮気味で叫び続ける。

貴方もニュートラルコーナーで一息つき

彼女の肢体を眺めつつ先のラッシュの

余韻を味わっていた。

「・・・7・・・8・・」その時だ

ユラリ、と彼女が起き上がりゆっくりと

立ち上がって来た。「ちっ!立ったか」

トレーナーが舌打ちをするが貴方自身は

何やら嬉しそうな感じだ、「ボックス!」

再びレフェリーが試合再開の合図を送る。

彼女はボコボコに醜く腫れ上がった顔とは

裏腹に凄まじい勢いで貴方に襲い掛かる。

「くっ!」さっきよりも鋭さをましたパンチが

矢次ぎ早に貴方の全身に降り注ぐ。

「くそっ!」主導権は彼女に渡ってしまった。

ラッシュを受け続ける貴方は焦っていた。

このままではやられる、確実にコイツを

動けなくしなければ・・・それも一発で。

もはや一発しか貴方に余力は残されていない。

「ボディーだ!ボディーを打て!それしかない!」

トレーナーが貴方に指示を送る。

ボディーブローは貴方の最も得意とする一撃。

もはやコレに懸けるしかない、貴方は決意する。

「このぉっ!」一瞬の見切りをつけ彼女の腹部に

強烈な一撃を突き刺す!

ドゴッ 勢いよく腹に拳が埋まり

彼女が一瞬痙攣する・・・・そして

ドサァッ・・そのままうつ伏せに倒れ伏し

ようやく動かなくなった、マットにジワリと鮮血が

おびただしく広がる。

「ふう、やっと仕留めたか・・ゾンビみたいな奴だ」

レフェリーが即座に腕を交差させて試合終了の

合図を送る。同時に凄まじいゴングの大音響が

貴方を包み高々と腕を上げられる。

「良くやった!最高のデビュー戦だったぞ!」

トレーナーが嬉しそうに貴方に語りかけるが

貴方自身は彼女の腹の感触の余韻に

またもや浸ってる感じだった(笑)

こうして貴方は見事デビュー戦を勝利する事が出来た。

だがこれから更なる激闘が貴方を待ち受けるだろう。

これからも気を抜くことなく励んで欲しい。

余談だが惨敗した赤王はこれがキッカケで

「ボディー恐怖症」にしばらく陥ってたというもっぱらの噂だ。

(終)


 

退場