ポップン対オレキャラ
(その3、ジュディ対マリア.レオパード)
「こ、こんな試合認めませんわ!」マットに這いつくばりながらマリアは叫んだ、
相手はアマチュアチャンプのジュディ、但しアマチュアと言っても
マーシャルアーツの、である。よってボクシングにはあるまじき攻撃を次から次へと繰り出していく。
「んくうっ!」ようやく立ち上がったマリア目掛けていきなりソバット、辛うじてガードしたマリアだが次の瞬間
強烈な掌打の一撃がマリアの頬をえぐった、「ぐふうっ!!」
「ハッハー!ドウですかァ!コレが本場アメリカのブローね!」ジュディが得意げに言った。
「ゆ、許しません事よ!」マリアが体勢を立て直してジュディに打ち込もうとした瞬間
突然死角からパンチが飛び身体中に鈍い衝撃が走る、「ぐはァ!」
「コレが本場ラピッドパンチでース!ボクサーなんて目じゃありまセーン!!」
マリアの身体が前のめりに屈む、「更にィ!!」ジュディが素早くローキックでマリアの脛を強烈に蹴り込む
「あぐうっ!!」悲鳴を上げてマリアがマットに膝を付く、「ハッハー♪拳王ヤブレタリー!」
意味不明な言葉を吐いてジュディがマリアの背中に回り込み前屈みになる。
シュルリ・・・とジュディの両腕が蛇のようにマリアの首にまとわりつき顎の付近で
ガッチリとクロスして首元をロックする、
「そしてコレが本場アメリカのチョークスリーパーねー!」
ガキッ!!ギリ・・ギリ・・・ギギ・・・グギュウッ!!
「ふぐ・・ぐああああっ!!」
マリアが苦悶の叫び声を会場中に響き渡らせる、
口から大量の唾液を垂れ流し、目から大粒の涙を流して痙攣する。
「ハッハー、苦しいデスかァ?もがくとモット締りまーす!」「うぐェ・・・ぐうェおお・・・」
ジュディは嬉しそうに言う「ドウですかァ?ゴメンナサイするならもう許してアゲまーす♪」
「・・・・・が・・・た・・・に・・・・」マリア呟く、「ホワーイ?良く聞こえまセーン!」
「ち・・調子くれてるんじゃありません事よ・・・小娘ェ!!」
ピキッ、とジュディの額に青筋が浮かぶ、「フフーン、オッケーね!そんなに死にたいなら殺してあげマース!!」
グギュウウウゥッ!!ゴキャンッ!!
「ぐッ・・・・ぐえあああッ!!・・・・あ・・・・・!」
ジュディは一気に力を入れマリアの首を絞めた。
カクン、とマリアが糸の切れた人形の様に首を垂れズルズルとジュディの腕からずり落ちていく、
そのままべチャリ、とマットに張り付くように倒れ込んだ、
「フン、オバンが・・」ジュディが吐き捨てるようにマリアの身体を踏みつけて呟いた。
終了を告げるゴングの大音響と眩しいスポットライトに照らされて
マリアはだらしなく体液を垂れ流し続けていた。