トドの生態




トドってどんな動物?

 トドは鰭脚(ききゃく)目アシカ科トド属トドに分類されている動物で、アシカの仲間では最大級の体格の持ち主です。この他鰭脚目には、アザラシ科とセイウチ科がいますが、アザラシはアシカと違って後ろ足で立たない(寝そべっている状態)、耳たぶがないなどが特徴で、セイウチは長い牙が有名です。


  これはゴマフアザラシ




どこに分布している?

 北海道、サハリンや千島列島などのオホーツク海、カムチャッカ、アリューシャン、ベーリング、アラスカ、オレゴン、カリフォルニアの北太平洋辺縁に沿って分布しています。北太平洋辺縁というと、太平洋自体が広いので、広大な海域を想像するかもしれません。しかし、実際に地球議上で見てみると、思ったほど広くないことに驚きます。南半球や大西洋側にはいません。



世界には何頭くらいが生息している?

 トドの生息数は、やや古いデータですが1989年で約9万頭と言われています。この調査は、ほとんどのトドの分布域を船や飛行機などで周り、実際にカウントを行うという大規模なものでした。 また、1960年ごろの推定頭数は、各地の調査結果を合計し約25万頭と推定されています。この1960年頃の結果と比べれば、1989年の調査結果は約36%しか確認されていないことになります。実際、規模が小さくなったり、最悪消滅してしまった繁殖場・上陸場もあり、世界的には生息数が極端に減少している種として認識されています。










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