当時、初の128bit機であることや、ネットワーク機能などで話題になり、一時は店頭品切れ状態になったゲーム機。 1998年11月27日の発売から4年が経ち、2001年1月24日には同年3月期でドリームキャスト(以下DC)の生産を中止することが発表された。 しかし、生産中止後もソフトの供給は続いており、昨年、2002年11月18には、NECインターチャネルがDCに「18歳以上推奨」のソフトを発売することが発表された。 他ハードの普及により、DCから脱退するメーカーが増える中、DCはどのような最期を迎えるのだろうか。 DCの強みとして、アーケードのDC完全互換NAOMI基盤があるのだが、現状ではそれらのソフトのDC移植が無い状態。せっかくの完全互換は何のためだろうか・・・。 しかし、MVS基盤からの移植である「KOF2001」が初日売上で1万5931本を記録し、現在稼動中の「KOF2002」がDCで発売されることが発表されている。 今後のKOFシリーズの動向によっては、DC延命に繋がるのかもしれない。 2003年1月の時点で、ドリコレなどを含み、30以上のタイトルが発売予定となっている。その半数以上がギャルゲーであるのもDCの現状をよく表している。 しかしながら、発売日が具体的に決まっていないタイトルも多く、他ハードへの開発移行も考えられる。現にDCでの発売が予定されていた「ミステリート〜不可逆世界の探偵紳士〜」も対応ハードが未定に変更されている。 今後DCの主力となっていくであろうPCからの移植作品も、プレイステーション(以下PS)2やX−BOXで発売するという発表が増えている。 PSの時代は18禁PCソフトの移植作は、(ToHeartなど一部例外はあるが)タイトルを変更しての発売だった。これは「18禁ソフトがサターンのようになだれ込まれては困る」というソニーの考えかららしい。 しかし、PS2ではタイトル変更なしで発売している18禁PCソフトの移植作がほとんどである。これはおそらくソニーが「ギャルゲーは売れる」と認識したからではないだろうか。 X−BOXはハードの構成がほとんどPCと同じであるため、移植にそれほど予算がかからないなどが理由だと思われる。 本来DCのメインウェポンである「18禁PCソフトの移植作」がこのような状態なので、DCの最期は案外近いのかもしれない。 DCでの「18歳以上推奨」のソフトも、現時点で発表をしているのは、NECインターチャネルのみである。しかしながら、NECインターチャネルがDCの18歳以上推奨で成功すれば、他のメーカーからも18歳以上推奨タイトルの発表があるかもしれない。 2003年上半期まではDCは生き残っているであろう。しかしながら、その最期は確実に迫っている。 せめて最期に一花咲かせて、華々しく散って欲しいものである。 |