エルトリア探訪日記


戦う貴方に死ぬ気でQ - エルトリア探訪日記の場合(4)

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 33 戦う相手とあらば、たとえ女子供でも容赦しないですか?

アイ「容赦しませんよ」
ジョーディ「そりゃ、嬢ちゃんが女子どもだしな」
マリンダ「えー、わたしは、子どもと戦うのは……。でも、魔法なら直接攻撃せずに捕らえたりするのは、割と簡単ですから」
道化師「女子どもでなくても、できるだけ傷つけないようにはするが」
ロイン「物凄い強い相手が女だったり、子どもだったりすると、手加減してる余裕もないかもな」
ジョーディ「そういうヤツは、それなりに覚悟できてんだろ。どうやっても倒さなきゃならねえなら、相手が誰だろうと倒すぜ」


 34 自分の戦歴のうちで、もっとも誇らしいと思える武勲は?

アイ「そんなものはありません」
マリンダ「夢魔を倒したとか……」
アイ「戦歴……と呼べるのかわかりませんが、それくらいでしょうか」
ロイン「オレはな。マーザ大陸北部戦争で、敵の将軍を生け捕りにしたことか。武勲ったって、生臭い話だけどな」
アイ「それで戦いを終わらせたとかなら、けっこうな話じゃないですか?」
ロイン「未だ小競り合いがあるからなあ、あの辺は。大したもんじゃないよ」
マリンダ「わたしは、武勲と呼べる武勲はありませんけど……昔住んでいた小さな村を、どうにか獣の群から守ったことがあります。大したことじゃありませんが、わたし自身にとっては大きかったです。自信も付きましたし」
アイ「村の人たちにとっても重要なことですね。感謝されたでしょう」
ジョーディ「ああ、オレも似たようなことだな。シュレール族の里を飛竜からみんなで守ったぞ。オレだけの力じゃないけんどよ」
アイ「(シュレール族の里……気になる)」
道化師「わたしは……どうだろうな。武勲と呼べるかわからないが、自分の印象では、水龍退治の軍隊を退けたことか」
マリンダ「水龍退治をした、んじゃないんですね?」
道化師「ああ、水龍は神の眷属で、人間に害をなすようなものではなかったからな。おかげで、その軍隊を抱える国には近づけなくなったが」


 35 逆に、いちばん散々だった(無様だった)戦いは?

アイ「いつも散々ですよ」
ロイン「オレは、駆け出しのころにな……敵に捕まって、何とか川に飛び込んで逃げ出したことがある。持ち物もなくすし、当然報酬もないし、散々だ」
マリンダ「わたしは、呪文をトチって、相手に衝撃波をぶつけるつもりが、岩を爆発させたことでしょうか……結果的に、大丈夫だったからいいんですが、もし別のことが起きていたら危険でしたよね……」
ジョーディ「オレの散々だった戦いは、アレだろアレ」
道化師「戦いではないかもしれないが……」
アイ「な、何でこっちを見るんですか」
ジョーディ「そりゃー、嬢ちゃんを捕まえるときに決まってんだろ。あんな風に倒されたのはほぼ初めてだったしなー」
アイ「(くう……いつまでも言われ続けそうだ……)」


 36 戦闘員として、あなたの最大の「売り」は何ですか?

アイ「戦闘員じゃありません。じゃあなんでわたし答えてんだろ……」
マリンダ「夢魔に攻撃できるのは、売りだと思いますよー?」
アイ「では、そういうことで」
ロイン「オレの売りは、この腕力と剣技だろ」
ジョーディ「オレは頑丈さかな」
道化師「わたしは、魔法攻撃か。魔力には自信がある」
マリンダ「わたしも、魔法です。魔力には自信はありませんけど、早口には自信がありますよ」


 37 前線に立つ戦闘員にもっとも求められる素質とは何でしょう。

ロイン「状況をきちんと把握し続けることじゃないか?」
ジョーディ「把握するだけでなく、格闘になってるなら即座の対応も重要だけどな」
アイ「一対一か、多勢無勢か、状況にもよりますね」
マリンダ「人数が多いほど、考えることも多くなります」
道化師「連携が取れている仲間なら、むしろ多人数ほど楽になるがな」
アイ「こっちが一人なら、戦闘力が一番重要になるかもしれませんね」


 38 戦闘員としてもっとも恥ずべき行いとは何でしょうか。部下や仲間がそんなことをしたら、どうしますか?

アイ「自分だけが生き延びようと裏切ること?」
ロイン「オレは傭兵だからか、そうは思わないんだよな。本当に命かかってる場面で死にたくねえならしょうがないだろ、というか」
マリンダ「でも、今のあなたがそれをやったら困りますよ」
ロイン「わかってる。あくまで傭兵仲間の話な。オレからして一番やっちゃいけないのは、相手が弱いと見て油断することだな」
道化師「確かに、それは味方も自分も危険に陥る可能性がある」
ロイン「相手にも失礼だしな」
ジョーディ「相手に失礼って言うと、わざと手を抜くこととかもなー。ま、オレとしてはそうされるのは楽だから歓迎だけどよ」


 39 指揮官・指導者にもっとも求められる素質とは何でしょう。

ロイン「難しいな、オレ何もしてないしな。常に全体のことを考えるとか? でも、全体のために誰かを犠牲にする判断はしてないし、その判断を迫られたこともない」
マリンダ「確かに、誰かを犠牲にするのが必要な素質なら、あなたは失格かもしれませんね」
ジョーディ「ひょー、厳しー」
道化師「しかし、すぐに部下や仲間を斬り捨てるような指揮官には従おうと思わないだろう? 我々は軍隊ではないし、より大きなもの……国などに忠誠を誓っているわけではない。だから、重要な素質は人望ではないか?」
アイ「一種のカリスマというか、人間的魅力がないと、この人についていこうとは思えないでしょうね」
ロイン「そうかそうか。まあ、そう褒めるな(笑)」
マリンダ「本当に、この人についていっていいんでしょうか……」


 40 上に立つ者が絶対にしてはならないことは何でしょうか。上司がそんなことをしていたら、どうしますか?

アイ「私情に走るとか?」
ロイン「それだとやっぱりオレは失格だよなー」
マリンダ「わたしは、部下に弱さを見せることだと思います。そんなことをすれば、みんな迷うし不安になります。でも、ときには弱さを見せられる相手がいないと、上に立つ人自体が潰れそうですね」
ジョーディ「つまり、上の人間にも参謀が必要だと」
道化師「仲間や部下が、よほど気心の知れた間柄なら、遠慮する必要もないのだろうが」
アイ「備え役の皆さんは遠慮のない仲ですか?」
ジョーディ「どうだろな。オレはまったくないし、ロインとマリンダの間とか、シェプル周辺とかもないだろうが……臨時備え役や教授たちの間には、やっぱ多少あるだろ」
アイ「では、上司が妙なことをしてたら……」
マリンダ「それは言いますよ。ロインでも、学長でも」
道化師「べつにここを離れては生きていけないわけでもないし、どうなろうと言うだろう」
ロイン「まー、気をつけるけどな。何かあったら遠慮なく言ってくれ」


 41 これまでの質問をふりかえってみて、自分は長生きできそうなタイプだと思いますか?

アイ「長生きしたいんですけどね……好奇心、猫を殺すなんてことも……」
マリンダ「もっと慎重に行動したほうが……。わたしは慎重派です。でも、備え役をやっている分、研究に打ち込んでいる魔術師よりは死亡率は高そうですね」
ロイン「大丈夫だろ、一人じゃないんだし。オレはまあ、長生きできるかどうか……それでも戦いに負けるつもりはないし、楽観的に考えてるけどな」
道化師「そう不安になることはない。一人旅で散々戦っているわたしでも長生きできているぞ」
ジョーディ「オレも丈夫だし、死にそうな場所には行かねーかんな。病気にもならんだろ。そうそう死なねえよ」


 42 最後に一言どうぞ。万が一のときにそなえて辞世の句でも用意してシメるといいと思いますよ。

ロイン「辞世の句かよ」
マリンダ「辞世の句……」
アイ「ははは……まあ、仮定の話です。カッコイイ去り際を演出してみるということで。あと、遺言を誰かに残してみるとか」
ジョーディ「そうだなあ。この斧は里の弟にやってくれ。エレオーシュの運び屋連中にでも聞けばわかるから。あと、墓はいらねえ。燃やして海にでも放り投げときゃ浄化されるだろ。んじゃ、あとは頼んだぜ、って感じか」
ロイン「……それを死に際に言うのか?」
道化師「そんな余裕があれば治癒魔法が間に合いそうだな」
ジョーディ「いや、今のは遺言だっての。もしものときがあったら頼むぜ」
マリンダ「そんなもしもはないのが一番ですけど……わたしは、辞世の句が言える気力があれば、最後の魔法を試みます。魔力が尽きてたら……それに、そばに誰かがいたら、今まで楽しかった、とみんなに伝えるよう頼みます」
ロイン「そうだなあ。オレは、幸せになれよ、オレは幸せに終わったぜ、って言い残すか」
道化師「難しいな……わたしは、すまない、くらいしか思いつかないな」
アイ「わたしは、我が人生に悔いなーし!、です」
マリンダ「(笑)……って、もう悔いはないんですか?」
アイ「遣り残したことは多くてもいつも全力投球なので、そういう意味では悔いは残しません。最初に捕まったときにもそう思ってましたし」
ジョーディ「そんなこと思ってたのかー?」
アイ「死んだと思ってましたもの、あのときは」
道化師「眠らせるのが手っ取り早いと思ったのだが、悪いことをしたかもな……」

アイ「というわけで、不吉な質問でした」
ジョーディ「まー、そうそう不吉な結果にはならないだろ」
マリンダ「そうですね。笑い飛ばせるように頑張りましょう」
ロイン「ここで言った辞世の句を口に出すことがないようにしないとな」
道化師「そうだな。長生きしたいものだな」
アイ「わたしも、もっと長生きできるよう勉強しましょう。皆さん、ありがとうございました」

配布元:戦う貴方に死ぬ気でQ

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