エルトリア探訪日記


戦う貴方に死ぬ気でQ - エルトリア探訪日記の場合(1)

HOME | ブログに戻る | 質問一覧に戻る | 次の10問へ

アイ「個人的に興味深い専門分野での質問です。いわゆる『戦闘経験』があるという人たちを中心にお付き合いしていただくことにしました。必然的に備え役の人たちです」
ロイン「まあ、魔術師たちなら長生きしてりゃ、獣を追っ払ったり野党を撃退するくらいのことはしてるだろうけれどな」
アイ「はい。なので、ここではもっと専門的な戦いの話を中心にしようかと……」
ジョーディ「っとなると、夢魔との戦いとかか?」
マリンダ「さすがにそれは、普通の研究や頭脳労働中心の魔術師は、余りしない経験ですものね」
道化師「わたしは、夢魔より魔物と戦うことが多かったが」
アイ「その話も聞きたかったんです。で、この質問、何か不吉っぽいので、戦闘能力はからっきしですが、責任もって(?)わたしも一緒に答えることにします」
ロイン「不吉なのか……上等だな」


 01 氏名(本名・フルネームで)を教えてください。通り名等があればそちらも追記しておくこと。(無生物であれば型番、製造番号などでも可)

ロイン「フルネームか? ロイン・ヘクターだ」
マリンダ「マリンダ・ディーナスです」
アイ「今居亜衣です」
道化師「また名前の話か……。決まった名はないが、今は道化師が本名であり、通り名でもあるかもな」
ジョーディ「ジョーディだ。シュレール族に姓はねえ」
アイ「通り名ってあります? 有名な剣士とか、それに魔術師にも、大魔術師だの変幻自在の魔術師だのって呼ばれる人はいるみたいですけど」
ロイン「昔は、〈速攻のロイン〉とか言われてたけど、今は速さより堅実さ重視だからな」
マリンダ「ここ(研究所)で必要になるのは、守るための戦い、ですからね」
道化師「研究所の魔術師は、通り名を持っている者もそれなりに多い。マルビニットは〈知の賢者〉と呼ばれているし、ビストリカやリョーダ・リアスにもある」
アイ「それぞれの専門分野の権威ですものね」
ジョーディ「シェプルにもあるぜ。〈夜の帝王〉とか〈光の速さを超える手〉とか」
アイ「あはは……ぴったりです」



 02 性別、年齢、目の色、髪の色、身長、体重、その他おおまかな外見(種族的・生物的特長)を教えてください。(無生物であれば製造年月日、外観、人工知能の情報処理能力などを列記)

アイ「ふつーの日本人の女子高生ですよ。読み手のかたには、これで通じるかと。髪は長くて、ポニーテールです。16歳です」
マリンダ「銀髪碧眼の女魔術師です。背は、平均よりは高めでしょうか……体重と年齢は訊かないで下さい」
ロイン「老けない魔術師にトシ訊いてもなー。オレは28歳、男だ。黒髪に灰色の目。背は高めで、体格には自信があるほうだぜ」
ジョーディ「今さら外見って言ってもな。金色の目に緑の肌、トカゲ人間とかカメレオン男とかってよく言われる、シュレール族だ」
アイ「シュレール族のかたに、外見上の個人差ってあるんですか?」
ジョーディ「まあ、目の色は違うな。あとは尻尾の長さや体格や、肌の色合いとか、そういう細かい部分だ。あと、寿命は人間の三倍くらいはある。オレは人間で言えばまだ20代だ」
道化師「わたしも外見は今さらだが……仮面に道化のような衣装、でいいだろう。年齢は、まだ500歳はないかな」
アイ「具体的に聞くと凄いですねー」
道化師「最長命な魔術師で千と数百歳、だったはずだ」



 03 登場作品の舞台となる場所について(街・大陸・世界・惑星・次元……どうとらえても結構です)についておおまかに教えてください。

マリンダ「エルトリアについて、ですね」
ロイン「見ての通りの水の世界さ。いくつもの水陰柱が水を地上に注ぎ、ひとつの水陽柱が水を天に吸い上げる」
アイ「でも、水陽柱の吸い上げの力が弱まって世界が水没の危機に瀕しているので、わたしたち地球人の魔術師候補が呼ばれたわけです」
ジョーディ「世界についてはそれでいいとして、オレたちがいるのは、エレオーシュって国の首都の魔法研究所だ」
道化師「エレオーシュ共和国は、世界最大の大陸マーザ大陸の南部にある。隣国ザッハークの首都は魔術師を束ねるアクセル・スレイヴァの本拠地でもある」
アイ「アクセル・スレイヴァって……というのは、次の質問で」



 04 職業は。企業や軍隊から犯罪組織まで、何らかの組織に所属している場合は、その組織の概要とともに、あなたの所属(必要であれば階級)をあきらかにしてください。

アイ「わたしはこっちでも職業・学生ですね」
ロイン「オレたちは、エレオーシュ魔法研究所の備え役だ」
道化師「わたしは臨時だが」
ジョーディ「で、ロインがリーダーだな」
ロイン「リーダーらしいことは別にしてないけどなー」
アイ「それで、アクセル・スレイヴァについてなんですけど。魔術師は全員入ってるんですよね?」
道化師「独学で魔法を学んだ者などが抜けることはあるが、見つけ次第勧誘される。基本的に全員加入だ。離脱はできない」
マリンダ「別に、入っていて不便はありませんしね。むしろ、入っていたほうがアクセル・スレイヴァを通して誰かに連絡を取ったり、仕事を依頼したりされたりできます。決まりは守らないといけませんけど」
アイ「そういうもんなんですか。義務は厳しくないんですか?」
道化師「何かしがらみがあれば、アクセル・スレイヴァからの仕事を断れない者もいるようだが、わたしのような旅暮らしの者には、今のところ気楽なものだな」



 05 上記の職業についた動機、および経緯は。無職の場合も、経歴は簡単に教えてください。

アイ「魔術師候補として召喚されました。以上」
ロイン「傭兵やってて、しばらくどっかに腰を落ち着けるかー、とエレオーシュにやって来たとき、張り紙で募集してたんだ」
マリンダ「わたしは、最初は魔術師仲間に勧められて、研究所にきて学長さんの話を聞いたんです。その話に感動した、と言ったらちょっと大げさかもしれませんけど、素晴らしい志をお持ちだなと思ったのが、ここで働こうと思った切欠のひとつです」
ジョーディ「オレはマリンダのちょっとあとに入ったな。運び屋に雇われてたんだけんど、もっと稼げる仕事がないかと捜しててなあ」
道化師「マルビニットに力を貸してほしいと言われ、半年ほど前に来たのだか……」
アイ「四楼儀さんのは聞きましたけど、学長さんとは以前からお知り合いで?」
道化師「かいつまんで話すと、昔、魔物に襲われた村を一緒に守った経緯があってな。魔法研究所ができる少し前くらいだが」
アイ「それで、実力的に信頼されていたというわけですね」



 06 実際におこなっている業務(仕事)は、具体的にはどのような内容ですか? 定職がない方は、ふだんどうやって生活費をまかなっているのか教えてください。

ロイン「普段は見回りだな。朝は控え室に集合して注意点や分担の確認、交代でエレオーシュの街や研究所の敷地内を巡回。昔は研究所内だけやってたんだけど、魔術師の力を借りたいって警備隊が言うんで、合同で街もやるようになったんだ」
マリンダ「ちょっと生々しい話ですけど、街の人々の税金で補助されてたりもしますからね」
アイ「(国立魔法研究所、だからか)」
ジョーディ「まあ、ほとんどは学長の懐でまかなってるらしいけどよ。で、見回りは獣や不審者、たまに魔物や夢魔なんかが来れば追い払ったりする、ってのが最大目標でも、それだけが仕事じゃないってのは、見ててわかるだろ」
アイ「喧嘩の仲裁、体調不良の人がいれば医務室に連れてくし、迷子がいれば行き先を教えるし、警察の人みたいですね」
道化師「研究所独特の行事や授業に駆り出されることもある。単純な警備だけが仕事ではないのは確かだな」



 07 忠誠の対象(特定の国家、主君、思想など)、撲滅あるいは敵意の対象(仇敵など)、またそれに付随する使命や任務、目標など教えてください。

ロイン「忠誠の対象……学長と、一応国もそうか?」
マリンダ「わたしたちとしては、リーダーのロインもでしょうか。あとは、魔術師にとってはアクセル・スレイヴァも。敵意の対象は、やはり魔物や夢魔、研究所とそこの人々に害をなす相手、でしょう」
アイ「わたしは……忠誠ってことかどうかわからないけど、学長さんかなー」
ジョーディ「ま、確かに忠誠ってほどじゃねえよなあ。リーダーは尊敬してるけどよ」
道化師「同じく。忠誠というより、信頼か」
ロイン「そーかそーか。お前らには苦労かけるなあ(笑)」
アイ「シェプルさんも、信頼はしてるらしいですけどね。ところで、夢魔との戦いについてですけど……」
ロイン「専門的な戦い方が知りたいんだったか。夢魔なんて、半年に一度現われれば多いほうなんだけどな。それでも、世界の水没危機が近づくにつれ増えてきている」
ジョーディ「夢魔は普通の攻撃が効かないことが多いから、魔術師がいねえと逃げるしかねえ。強力な魔法の武器でもあれば話は別だけどよ、対魔用魔法で攻撃してもらうか……武器にそういう力を付けてもらわんと、オレは戦えねえ」
マリンダ「夢魔が相手だと、いつもより緊張します。わたしがまずすることは、ジョーディさんやロインの武器に対魔魔法を付与することですね」
アイ「今まで、一番強かった夢魔はどんな感じですか?」
ロイン「研究所で戦った中では、白いライオンっぽいものかな。口から光の弾を吐くヤツで、怪我人も出た。オレもビストリカの世話になったな」
道化師「わたしが旅の途中に戦った中では、人型をしているものほど厄介だった。だまし討ちを仕掛けてくるものがいるので、気が抜けない」
アイ「誰かに成り済ましてくる敵ってのは厄介ですものね……」



 08 参考までに。生活レベルや収入、社会的地位などは? 定職をお持ちの場合、職場での待遇はいいですか? 無職になったらなにも保障がなくて浮浪者同然なんてことは?

アイ「これも学生ですよ。収入なんてありません」
ロイン「必要ないしな。オレは無職になったら流れの傭兵に逆戻りで、浮浪者同然だろ」
道化師「ロインがそうなる可能性は低いだろうが、わたしはここを辞めたらまさに浮浪者そのものだな。好きでなっているから別にいいが、そういう目で見る者もいるだろう」
マリンダ「でも、魔術師自体の社会的地位はそこそこです」
アイ「職場での待遇、とか訊いてますけど……」
ロイン「給料とか、保証の話か。これも、生々しい話だけどなー」
ジョーディ「そりゃ、危険な仕事だからな。運び屋とは比べ物にならねー、とだけ言っておく」



 09 ようやく戦闘に関する質問です。まずは自身が前線に立ちますか? それとも後方支援・指揮のための人材ですか?

アイ「前線に立つ人ー」
ロイン「おー」
ジョーディ「おうよ」
アイ「魔術師のかたたちは後方支援で」
マリンダ「前に出ると危険ですし、役に立ちません」
道化師「当然だ。接近戦はできない」
ロイン「お前、ナイフ持ってんだろう。剣技の腕とかそれなりにないのか?」
道化師「それは……人並みには。つまり、戦いの役に立つかどうかは怪しい程度だ」
アイ「相手が素人なら何とかなりそうですけどねえ。わたしは、戦ったことなんて……」
道化師「夢魔と戦ってなかったか?」
アイ「あのときは鞄でぶっ叩いて……え。じゃあ、前線に立つ人……?」



 10 戦闘をおこなうときのモットーは?

アイ「そんなものありゃしませんよ」
ロイン「戦う者じゃないからな。オレは、昔はとにかく早く、多く片付けようと思ってたけど、今は、いかに犠牲を少なく勝つか、だな」
マリンダ「備え役は守るお仕事ですから、安全第一です」
道化師「わたしはもう少し攻撃的なのかもしれない。ロインの昔の考えに近い」
ジョーディ「そりゃ、治癒魔法が使えるからじゃねーか? オレは、壁役やることが多いからできるだけ相手の注意を引き付けようとするな」

配布元:戦う貴方に死ぬ気でQ

HOME | ブログに戻る | 質問一覧に戻る | 次の10問へ