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はじめに

スピリチュアリズムと霊的真理

『スピリチュアリズム入門』では、高級霊による歴史上最大規模の人類救済プロジェクトが“スピリチュアリズム”という形で展開されていることを述べました。そしてそのスピリチュアリズムによって明らかにされた死後の世界の様子と、私たち人間の死後の行く末について見てきました。

高級霊による人類の救いは、「霊的真理」を地上にもたらすことによってなされます。死後の世界についての無知、すなわち「霊的無知」が地球上に悲劇を発生させ、それと同時に地球人類の霊的成長を妨げてきました。霊的無知が地球を暗黒世界に陥れてきた“元凶”なのです。

霊的真理は、その元凶を駆逐する最強の手段となります。もちろんこれまでにも、宗教・哲学・思想を通して真理が地上に伝えられてきました。しかしそれは霊的真理全体から見ると、あまりにも一部分にすぎませんでした。またせっかくの霊的真理も、人間の物欲や宗教組織のエゴによってすっかり汚され、さらには時代を経る中で別物にすり替えられてしまいました。地上世界には現在に至るまで、真に人類に“霊的救い”をもたらすことのできる宗教は存在しませんでした。霊界の高級霊によって認められる本物の宗教は存在しませんでした。そのため地球人類は、いかに献身的に信仰に励んでも、ストレートに霊的成長の道を歩むことができずにきたのです。

『スピリチュアリズム入門』でも述べましたが、人類を救済する霊的真理は「優れた霊界通信」を通してもたらされます。優れた霊界通信は、まさに高級霊界の意志を凝縮したものと言えます。高級霊による霊界通信の中でも『シルバーバーチの霊訓』・モーゼスの『霊訓』・カルデックの『霊の書』の世界三大霊訓は、特に優れた超一級品です。これら“三大霊訓”によって、今日まで地球人類が全く知ることのできなかった数多くの霊的知識が明らかにされています。間違いなく地球人類史上、最上の宗教思想であり、最高の叡智と言えます。

霊界側は、さまざまな困難を克服して「霊的真理」を地上にもたらしました。あとは地上人自身がそれを正しく理解して実行に移し、「霊的成長」をなしていかなければなりません。霊的成長は、すべて地上人みずからの責任において達成すべきものなのです。高級霊界は神の代理者として、地球人類に救いの道を示しました。今後は地球人類が霊的真理を実践して、自分自身と世界を救っていかなければならないのです。

本書の目的

スピリチュアリズムによってもたらされた「霊的真理」は膨大な量に及びます。それを正しく理解し、重点を取り違えずに読み取るのは並大抵のことではありません。気に入った霊訓の一部分だけを取り出してそれで良しとするなら、スピリチュアリズムの正しい理解は得られません。またそうした風潮が支配的になれば、スピリチュアリズムは従来の宗教と同じように堕落の道をたどることにもなりかねません。

人間の好みでつくり上げられたスピリチュアリズムにならないためには、どうしても理性による霊的真理の全体像の理解・体系的理解が不可欠となります。本書ならびに『スピリチュアリズム入門』は、そうした霊的真理の全体像を示すことによってスピリチュアリズムの正しい普及に寄与することを目的としています。

本書の構成

本書は大きく三部に分かれています。第一部では、『スピリチュアリズム入門』で扱うことができなかった重要な思想テーマを取り上げています。『スピリチュアリズム入門』では、人間観・死後の世界観・死後の魂のゆくえを中心軸として霊的真理を整理しましたが、ここでは「神観」「霊界の存在者」「因縁・運命観」「善悪・道徳観」「宗教観」「救済観」といったテーマを中心に霊的真理を説明しています。こうした形で霊的真理のエッセンスを学びます。

第二部では、スピリチュアリズムの実践という観点から霊的真理を整理しています。高級霊による霊界通信を介してもたらされた霊的真理は、理論的知識と実践的知識から成り立っています。第二部は、その実践的知識(霊的真理の実践的部分)の体系的まとめです。すなわち「スピリチュアリズムの実践論」が、この第二部の内容となっています。

第三部では、私たちの身近なテーマについて、スピリチュアリズムの観点から整理しています。私たちの周りにはさまざまな問題がありますが、そのすべてに対して霊的真理は適用されます。ここではそうした身近なテーマの中から重要なものを取り上げ、それらをスピリチュアリズムの観点から、どのように霊的に判断すべきかを学びます。

改訂版(新版)について

『続スピリチュアリズム入門』の発行から、すでに十年が過ぎました。『スピリチュアリズム入門』と同様に、初めはスピリチュアリズムに関心を持った方々に正しく理解していただきたいとの思いから、内容の吟味も十分でないまま出版に踏み出すことになってしまいました。

自費出版ということもあり、当初は初版のみで終わるであろうと考えておりましたが、ニューズレターによって「シルバーバーチの霊訓」の宣伝をしていくうちに、『スピリチュアリズム入門』『続スピリチュアリズム入門』を求める方が次第に増えてきました。多くの方々から、本書を通して霊的真理を体系的に深く理解することができるようになって本当によかったとの感謝の声が寄せられる中で、いつの間にか版を重ねることになり十年が経ってしまいました。そこでこの度の再版にあたっては内容をもう一度吟味し、文体・表現を改めて改訂版として出すことにしました。本書は『スピリチュアリズム入門』とは異なり、内容の多くが旧版とは違っています。テーマは同じであっても、大幅に手を入れています。

本書が、スピリチュアリズムを正しく理解するための手助けとなり、霊的真理を実践するための手引きとなるなら幸いです。あとは皆さん方一人ひとりが直接優れた霊界通信(霊的知識・霊的教訓)を読み、その深いところを理解し、地上人生を有意義なものにしてくださることを心から願っています。

※本書の内容についての詳細は、心の道場の第1公式サイト 「スピリチュアリズムの思想Ⅱ」の中に掲載されています。関心のある方は、それをご覧ください。