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第2章 心霊現象と交霊会について

(一)心霊現象・交霊会における低級霊の暗躍

心霊現象にとらわれることの危険性

心霊現象は一般大衆にとって驚き以外の何ものでもなく、人々はそれを引き起こす人間(霊能者)を無条件に恐れ崇(あが)めるようになります。しかし心霊現象は、サイキック能力(超能力)さえあれば人格性の劣る人間であっても演出できるものなのです。また低級霊を引き寄せることによっても心霊現象の現出は可能となります。

これまで心霊現象は、しばしば金儲けや特定の人間のカリスマ確立のために悪用されてきました。そして現在もメディアを用いて、こうした不正が盛んに行われています。多くの場合、心霊現象が地上の人間に真実の利益(霊的成長)をもたらすことはありません。それどころか反対に人間の醜さを増幅させるような結果を招いています。

心霊現象に関するもう一つの問題点は、低級霊や邪悪霊のイタズラやカラカイに利用されるようになるということです。地上人が低俗な好奇心にとらわれると、たちまち霊界の低級霊を引き寄せるようになります。心霊現象に興味を持ち過ぎると邪悪霊を呼び寄せ、自らをその餌食(えじき)として提供することになってしまうのです。

交霊会における霊の見極め

世の中には、交霊会に異常な関心を示す人間がいます。もし皆さんの身近な人が、「霊能者に会いに行って他界者からのメッセージを受けたい!」と考えているなら、「霊能者を通して出てくる霊の大半が低級霊・邪悪霊である」ということを教えてあげてください。

低級霊は、初めからその正体を現すことはありません。低級霊は地上の質問者の考えを読み取り、本人の希望にそったそれらしいストーリーをつくり上げます。時には高級霊の言葉を借用してもっともらしいことを語ったり、いかにも聖人であるかのような尊大なポーズをとることもあります。ただし、そうした偽りのポーズを長時間とり続けることはできず、やがてイライラして感情的になり、態度も豹変(ひょうへん)して本性を現すようになります。

低級霊に騙されないためには「霊的真理」に基づくさまざまな質問を、霊や霊能者に投げかけてみることです。もし低級霊でないなら、真理に反したような返事をすることはありませんし、どのような質問にもかんしゃくを起こさずに忍耐強く丁寧に答えるはずです。決して上から臨んで見下すような傲慢(ごうまん)な態度をとることはなく、常に謙虚さを保っています。

こうした点が霊や霊能者の品定めをするうえでのポイントですが、本当に低級霊を見破ることができるのは、霊的真理を正しく理解し、日頃から霊主肉従の努力をしている人間に限られます。そうした人は、初めから霊能者や霊能力といったものに取り立てて関心を持つようなことはありませんし、意味なく近づいたりもしません。心霊現象や交霊会にいつまでも強い好奇心を持ち続けるということ自体が、その人間が霊的に未熟であることを示しています。そうした人間は当然の結果として低級霊に翻弄され、本来は必要のない苦しみを受けるようになるのです。

(二)心霊現象の目的――心霊現象は“霊的真理の前座”

これまでスピリチュアリズムでは、霊界にいる高級霊の指導のもとで、死後の世界の存在を地上人類に教えるために心霊現象が演出されてきました。しかし現代の日本においては、もはやそうしたものは不要になりつつあります。心霊現象によって霊的真理を伝え啓蒙するという段階を越えているのです。真理普及のために心霊現象を演出するというレベルは、すでに卒業しているのです。

日本では高級霊によって示された霊的真理が、時期のきた人に直接手渡される時代を迎えています。「霊的真理の実践」を中心とするハイレベル・スピリチュアリズム展開の時期に入っているのです。とは言っても多くの日本人は、まだ真理を受け入れられるレベルにまで至っていないのが実情です。現時点では、心霊現象に異常な関心を寄せる人間や、霊的知識に対する好奇心レベルにとどまっている人間が多数を占めています。

心霊現象は、霊的真理のための前座にすぎません。心霊現象や交霊会は「霊的真理普及」の手段となっている限りにおいては意義を持ちますが、現実には大半の霊能者やヒーラーは真理に対して無知であり、何の価値もない存在に成り下がっています。

「数ある心霊現象にはそれぞれに大切な意義が持たされています。が、それが何であれ、霊的な真理へ導くためのオモチャにすぎません。いつまでもオモチャで遊んでいてはおかしいでしょう。いつかは大人へ成長しなくてはいけないでしょう。大人になれば、もはや子供だましのオモチャはいらなくなるはずです。」

(三)“高級霊訓”との出会いは最高の心霊現象

高級霊訓との出会いは、最高レベルの交霊会への参加と同じ

心霊現象の中で最も次元の高いものは「高級霊による霊界通信」です。したがって今、私たちが高級霊訓を手にしているということは、地上における最高次元の心霊現象を体験しているのと同じ意味を持っています。奇跡的治癒を起こすハリー・エドワーズの心霊治療よりも、ケーティ・キング霊の物質化現象よりも、はるかに重要な心霊現象の現場に立ち会っているということなのです。

『シルバーバーチの霊訓』を知ったということは、シルバーバーチが語る交霊会(サークル)に参加しているのと同じことなのです。私たちは“シルバーバーチの交霊会”という人類史上、最高レベルの交霊会に何十回も参加して、シルバーバーチの言葉を直接聞いているのに等しい恵まれた立場に立っています。交霊会に参加したことはなくても、シルバーバーチのメッセージのエッセンスを日本にいながら繰り返し学べるという、大きな恩恵に浴しているのです。

もはや多くの霊言を読み漁(あさ)る必要はない

『シルバーバーチの霊訓』やモーゼスの『霊訓』・『霊の書』などの優れた霊界通信を手にした以上、いつまでも意味のない心霊現象や交霊会に関心を持ち続けていてはなりません。霊界通信といえば何でもありがたがって、あれもこれもと読み漁る人間がいます。シルバーバーチに代表される最高級の霊界通信に触れていながら、さらにそれ以外のものを求めるということは、その人が高級霊訓の本当の意味と価値を理解していないということを示しています。宝を宝として見ることができない霊性の乏しさ、霊的成長度の未熟さがそうさせているのです。

深い霊的洞察力のある人間なら、『シルバーバーチの霊訓』やモーゼスの『霊訓』・『霊の書』が、人類の有する現時点での最高の叡智であることが分かるようになります。それらを知ったことで、真理探究の頂点に至ったという実感を持つことができるようになります。そして高級霊訓によって示された真理の実践に意識を向けるようになるのです。