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第3章 道具意識について……霊的人生における最高の霊的処世術

高級霊の謙虚さは「純粋な道具意識」からもたらされる

優れた霊界通信からは、高級霊が共通して持っている高貴な人格性が伝わってきます。そして高級霊界は、まさに地上の聖人のような人間ばかりで成り立っている世界であることが分かります。高級霊の人格とは、かくも純粋で、誠実で、愛情深く、謙虚なものかと感動せずにはいられません。高級霊の在り方は、私たち地上人にとって“真の生きた手本”なのです。

霊界の高級霊が、地上人には考えられないような謙虚さを身につけているのは、彼らが「道具意識」を持っているからです。高級霊は常に、自分自身を「神の道具」と位置づけ、決して自分の手柄を自慢したり能力を誇るようなことはしません。地上人にしばしば見られるような口先だけの謙虚さではなく、道具意識に徹した本当の謙虚さを持っているのです。

私たちは高級霊の人格性に近づくために、この「道具意識」を持つように日頃から心がけたいものです。道具意識によって自分の醜い思いを拭い去り、内省的で謙虚な心を持つことができるようになるのです。

「私自身はいつも謙虚な気持です。本当の意味で謙虚なのです。というのは私自身はただ の道具にすぎない――私をこの地上に派遣した神界のスピリット、すべてのエネルギーとインスピレーションを授けてくださる高級霊の道具にすぎないからです。(中略)私一人 では、全く取るに足らぬ存在です。が、そのつまらぬ存在もこうして霊団をバックにする と、自信をもって語ることができます。」

「私たちは自分自身のことは何ひとつ求めません。崇拝していただこうとは思いません。敬っていただこうとも思いません。もしも私たちが何かのお役に立てば、そのことを神に 感謝していただき、ご自身が恩恵を受けたそのお返しに同胞へ恩恵を施してあげてくださ れば、それでいいのです。」

高級霊の道具として生きる

霊的真理を知った私たちスピリチュアリストは、高級霊界の地上における道具です。高級霊界が組織する軍団の、地上サイドの前線部隊の兵士です。霊界の道具である以上――「どうぞ良きように自由にお使いください。どのように使っていただいても結構です。あなた方が最も有効に活用してくださることを信じています。それだけで私は嬉しいのです。自分のことは何も求めません」と、霊界の人々に申し出るべきなのです。常に霊界の良き道具になることを心がけ、私利私欲に走らず、この世の名声や人気を求めず、ひたすら誠実に歩むべきなのです。私たちは霊界の道具である以上、たとえ周りの人間からどれほど非難され馬鹿にされたとしても、霊界の意向にそって淡々と歩み続けなければなりません。

また、他人から良く思われたり感謝されるようなことがあっても、自分の実績として手放しで喜んではなりません。高級霊の謙虚さに倣(なら)って――「お礼は神と霊界の人々にしてください。自分は単なる道具ですから……」と言うべきなのです。人に良く思われたり感謝されたときこそ、自分の道具意識をチェックして地上の評価に流されないようにすることが大切です。

道具意識は、最高の霊的処世術

自分自身を「高級霊の道具」として位置づけすることによって、地上人にとって最高の生き方ができるようになります。道具意識に徹し、より良き道具を目指して努力する中で、自己中心的な思いや他人に対する競争心や嫉妬といった醜い感情を拭い去ることができるようになります。自分の栄光を求めることがなくなり、心の底から謙虚に生きられるようになるのです。

また霊界の道具になることで、最強の霊的勢力に守られ、大船に乗ったように心の底からリラックスしてゆったりと歩めるようになります。霊界の人々から莫大な援助が得られるようになるため、神と人類への最大の貢献が可能になります。このように「道具意識」は、霊的人生を歩むうえで“最高の霊的処世術”となるのです。