MENU

第6章 宇宙人の存在と、宇宙人の霊的進化

霊界には、さまざまな霊的存在者がいることが分かりました。ところで広大な宇宙には、地球人以外にも、高度な知性と文明を持った人間(宇宙人)はいるのでしょうか。多くの人々が宇宙人の存在に関心を持っています。

結論を言えば、スピリチュアリズムの霊界通信では、地球以外の天体にも地球と同様に高度な知性と文明を持った人間(宇宙人)が実在していることを明らかにしています。とは言っても、それはこれまで人々が想像してきたような宇宙人とは全く異なっています。

宇宙人については、先に見てきた天使や妖精と同じく、その全貌はほとんど明らかにされていません。霊界サイドの配慮から、現在の地球人の霊性レベルに合わせて奥義として多くの部分が秘密にされています。

ここではスピリチュアリズムによって示された範囲内で、宇宙人について見ていきます。

(一)無意味な宇宙人への好奇心

宇宙人への過剰な好奇心はマイナス

宇宙人やそれと関連づけてしばしば話題となるUFOへの過剰な好奇心は、全く意味がないどころか、人々の意識を肝心な霊的成長から逸(そ)らせてしまうという点で有害とさえ言えます。宇宙人もUFOも、必要以上に関心を向けるようなものではありません。

シルバーバーチは次のように言っています――「人間はどうでもいいことにこだわり過ぎるように思います。火星にも人間のような存在がいるのだろうかとか、そんなことを心配してはいけません。」

大切なのは宇宙人ではなく霊界人

私たちがまず意識を向けるべき対象は、宇宙人ではなく「霊界の人々」です。いつか必ず死を迎える地上人にとって、霊界の存在は最大の関心事であるはずです。それに比べ他の天体は、私たちの死後の生活と直接的には関係しません。死後、誰もが必ず行くことになるのは、他の天体ではなく霊界なのです。

さて、現在の地球における最大の出来事とは、霊界を挙げての人類救済活動が現実に今、進行しているということです。その大プロジェクトは、イエスを頂点とする高級霊団の組織的活動によって進められています。そしてそれによって地球上に、徐々に“霊的光”が射し込むようになってきました。他の天体から来た宇宙人によって人類救済活動が進められているのではありません。宇宙連合があって地球の浄化が行われているわけではありません。この点をしっかりと押さえておくべきです。地球人類の運命は、霊界からの働きかけによって決められてきたのです。

多くの天文学者が指摘しているように、私たちの知らない遥かかなたの天体に宇宙人が存在していることは事実ですが、現時点において地球人と直接的な関わりを持ってはいません。地球人に特別な影響をもたらすようなことはありません。宇宙人の存在は、地球人にとって重要な意味はなく、実際にはどうでもいいことなのです。死後における霊界での生活と、その準備のための地上人生こそが、私たちにとってのすべてです。宇宙人とか他の天体といった何の意味もない単なる好奇心レベルのことに、いつまでも固執していてはなりません。

(二)宇宙人の存在とその様子

異次元の物質世界

私たちはこれまで、物質世界(宇宙)に住む人間(宇宙人)は、地球人と同じ物質レベルの肉体を持っていると考えてきました。私たちの目に映る恒星や惑星は、地球と同一次元の物質ででき上がっているからです。

ところが高級霊の霊界通信は、宇宙に関する驚くような事実を明らかにしています。それは同じ物質世界でありながら、物質の状態が異なる別の物質世界(宇宙)があるということです。目に見える宇宙と目に見えない宇宙が存在している、次元の異なるさまざまな宇宙が重複して存在している、という宇宙像を描いています。

こうした霊界通信が明らかにしている異次元の物質世界は「幽界(最下層の霊的世界)」と似ているように思われますが、そこは霊的世界ではありません。どこまでも物質次元に属する世界なのです。そうした異次元の物質世界が天体を取り囲むようにして存在し、そこに地球人とは肉体の次元を異にする人間(宇宙人)が住んでいると言うのです。

霊界通信では、太陽系のそれぞれの惑星にもこうした異次元の物質世界が展開していて、人間的な存在(惑星人)が住んでいると述べています。そして異次元木星には、地球よりずっと進化した人間が存在し、異次元火星には最も進化の遅れた人間が存在しているということです。私たちの地球は、火星に次いで二番目に進化の遅れた惑星であると言われています。

――現在の地球における科学のレベルでは解明できないことですが、無数の異次元宇宙(*そのどれもが物質次元の世界であって霊的世界ではない)があって、それらが重層して存在していると考えられます。今、地球人の目には“地球”を中心とした宇宙が映っていますが、それと同じように“異次元惑星”――異次元木星や異次元火星などを中心とした“異次元宇宙”が存在しているということです。その異次元惑星は、私たち地球人からは認識できません。

以上の内容は、現在のスピリチュアリズムでは奥義とされており、人類の霊性進化とともに明らかにされていくことです。この問題に対する真相は、今後の科学が徐々に明らかにしていくようになるものと思います。

宇宙人の身体形態

そうした異次元の物質世界は、地球とは物質のバイブレーションが異なるため、地球人の視界には映りません。またそこでは時間の感覚も、私たちの地球とは異なっています。地球の時間の流れをフィルムの一コマに譬えるなら、高次元の物質世界では同じ時間に百コマのフィルムを回すようなものと考えられます。もし仮に地球人の目からその世界の住人を見るなら、せいぜいガスかモヤのように映るだけです。反対に相手から地球人を見れば、あまりにもスローペースのため視界には入らないことになります。しかし同一次元の物質世界内では、お互いが相手を認識することができます。この点では霊界の各界層の霊たちが、同一界層の住人だけを認識しているのと同じことです。

異次元の物質世界に住む人間(宇宙人)も物質世界に属している以上、地球人と同じように物質的身体(肉体)を持ち、これによって活動するようになっています。異次元の物質世界は、それぞれの世界ごとに物質状態が異なり、そこに住む人間も、その世界の物質状態に合った肉体を持っています。

異次元の物質世界の生命体(人間)の身体形態がどのようなものであるのかは、霊界通信でもほとんど語られていません。ただシルバーバーチは―「宇宙人の身体は、私たち地球人がこれまで見たこともない形態である」と説明しています。地球人と他の天体人(宇宙人)は同じ人間であっても、身体の状態も形態も全く異なっているのです。

地球人と宇宙人の本質的共通性――「神の子供」「神の霊的家族の一員」「霊界が母国」

私たちが宇宙人(他の天体人)について考えるとき一番大切なことは、彼らを霊的視点から眺めるということです。いかなる天体に住む宇宙人であっても、全員が神によって生み出された存在、神の分霊を付与された存在です。すなわち私たち地球人も他の天体に住む宇宙人も、同じ「神の子供」であり、神のもとにあって等しい「霊的家族の一員」ということなのです。すべての宇宙人が、神への信仰・崇拝を常識とし、神への祈りを当たり前の行為としています。

こうした霊的観点から、地球人と宇宙人の共通性が示されますが、さらに身体構造という点からも地球人と宇宙人の共通性が明らかになります。それは地球人も宇宙人も、ともに物質世界で過ごすための“肉体”と、永遠の霊界で過ごすための“霊体”を持っているということです。“死”によって肉体を脱ぎ捨て、霊界で生活するようになるという点においては同様です。すなわち地球人も宇宙人も「霊界が共通の母国」であり、いったん霊界に入ると地球人であっても宇宙人であっても皆、同じ“霊界人”になってしまうのです。

地球人は「地球圏霊界」を卒業すると、自由に他の天体へ行くことができるようになります。もちろんそれは霊界から他の天体(物質世界)を見てくるということですが、シルバーバーチもそうした形で他の天体人(宇宙人)と直接会った体験を述べています。

(三)宇宙人の霊的成長と再生

宇宙人の誕生と死と再生

私たち地球人と同様に、宇宙人(他の天体人)も赤ちゃんとして物質世界に誕生し、そこで成育し、やがて肉体の死を迎えるようになります。ただし霊的進化の進んでいる天体での“死”は、まさに着物を脱ぐかのような軽い出来事になります。肉体の死は自然現象の一つとして認識されていて、誰も死別を悲しむようなことはありません。

こうした進化した天体においても「再生」という現象は等しく存在します。いずれの天体(異次元物質世界)でも再生は、地球と同じように人間の霊的成長の未熟な部分の埋め合わせや、カルマの償いのためになされます。進化の進んだ天体では、霊界に入ってから物質世界へ再生する時間が、地球よりもずっと短くなります。すなわち地球と比べ再生のサイクルが短縮され、その分だけ早く霊的成長が促されるようになっています。

他の天体への再生

宇宙人の中には、霊的進化の遅れた他の天体へ再生する者がいます。その多くが前世のカルマ清算を目的としています。わざわざ霊的に低い世界へ再生するということは、ある意味では「カルマの法則(因果の法則)」による“罰”と言えます。そうした意味で現在、地球人として再生している他の天体人(宇宙人)もいる可能性が考えられます。

ここで大切な点は、誰が宇宙人の再生者であるのかは、地球人に知らされることは一切ないということです。本人にも周りの人間にも分からないように、すべてが秘密裏のうちに進行していきます。そうした者は地球で生活する必要性があって、地球人として再生したのです。いったん地球に生まれた以上、もはや宇宙人としての前世は全く意味を持ちません。「今、地球人として霊的成長の道を歩んでいる」という事実だけが、すべてと言えるのです。

地球人の中には、より進化レベルの低い異次元物質世界(天体)での生活を経て、地上に再生している人がいるかもしれません。ひょっとしたら、あなたがそうかもしれません。それとは反対に、もし地球上で最低限の霊的進歩を果たせなかったような場合には、次はもっと低い天体へ強制的に再生させられることになるかもしれないのです。そうは言ってもこうしたことは、どこまでも可能性として述べているにすぎません。

一番肝心なことは“地球”という環境の中で、必要な霊的進歩を果たすことができるかどうか、ということです。前世が宇宙人であろうがなかろうが、今地球上で生活している以上、地球人として霊的成長をすることがすべてなのです。「前世が宇宙人かどうか?」というような詮索(せんさく)は、何の意味もないことなのです。