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23.霊媒・交霊会について

先にキリスト教について述べた人物が、もし本物の「コスモ・ラング」であるとするなら、ウッズとグリーンに語りかけたのが元カンタベリーの大主教の立場にあった人物であるとするなら、教会に大きなセンセーションを巻き起こすのは当然である。事実、その霊界通信はたいへんな評判になり、思想界にいる人々に敬意を持って読まれたのであった。

しかし残念なことに彼(コスモ・ラング)は、そうした見解を生前に発表したわけではなかった。彼のメッセージは“暗闇の中の声”として届けられたのである。“スピリチュアリズム”という世間から見れば怪しげな所で行われた霊界通信によって語られたのである。

一般的なクリスチャンは、霊との交信を避けるように、と教えられてきた。コスモ・ラングを知る英国国教会のメンバーなら、彼が生前、霊との交信を拒否していたことを思い出すであろう。英国国教会のトップの座にあった三十年の間に、彼はバースとウェールズ地区の司祭からなる「心霊現象調査委員会」を設けたのである。

二年後、委員会は、『個人的なある心霊体験は、死後の生命の実在と霊との交信の可能性を強く示唆している』との見解を報告した。そしてさらに次のように付け加えている。『場合によっては、交霊会において述べられる声は肉体を持たない霊からの伝言であるとの仮説は正当なもので有り得る』と。

ラング大主教は、このレポートを握りつぶした。彼は、その報告を一般に公表しようとしなかった。そして今日でも公式には、それは秘密にされたままなのである。

あの世のコスモ・ラングのスピリチュアリズム讃美

そのラングが、生前の宗教観と魂の不死についての見解の変更を地上にいるわれわれに送ってきたとしても、一般の人々が、それをすんなりと受け入れられるだろうか? “ラング自身がスピリチュアリズムの霊媒を通して語ってくる”などということが、果たして信じられるだろうか? 何しろ彼は大主教だった頃、自らの口を通して、霊との交信をはっきりと否定しているのである。

だが、もし声の持ち主が本当にラングであるとするなら、彼は自分の宗教的見解を根本から覆したことになる。また霊との交信の可能性についても、生前の考えを完全に変更したことになる。そのラングが、ウッズとグリーンに語った。

「当時、私はスピリチュアリズムに恐れを抱いていました。スピリチュアリズムは教会を土台から侵食し、たぶん教会自体を破壊してしまうだろうと恐れていたのです。また当時の私には、それが善いものであると断言するだけの確信もありませんでした。

もちろん私は今、地上時代の考えを変えました。スピリチュアリズムは生命力に満ちあふれ、重大な使命を持っています。それゆえ必ず多くの人々が、その存在と価値を知るようになります」

彼はさらに語り続けた。

「霊との交信が、もし悪い目的のために用いられるなら危険な結果を招くことになります。こちらには最高レベルの霊(高級霊)がいて、善い影響力を及ぼし、地上世界の人々を助けようとしています。地上人類をもっと高いところへ引き上げようとしています。もし皆さんが、そうした高級霊との交信を望むなら、心境も考え方も洗練された“優れた道具”(霊媒)を持たねばなりません。しかし残念なことに、そうした優れた霊媒はきわめて少数であって、大半が程度の悪い者ばかりなのです。

あなた方が、アストラル界(幽界)の下層にいる霊たちと興味半分に交信しようとするのは――実は九十パーセント以上の霊媒は、このレベルの霊と接触をしているにすぎないのですが――悪いことであるばかりでなく、危険を引き起こすことにもなりかねないのです。程度の悪い霊媒は、同様に程度の悪い霊を引き寄せます。そうした地上に意識が縛られ地縛状態になっている低級霊は、地上の人々に真実でないことを言うのです。

私はスピリチュアリズムによって、地上に素晴らしい世界が招来されることを確信しています。スピリチュアリズムは“原始キリスト教会”――そこは神の力に満たされていました――の本質そのものなのです。地上世界では親しい身近な人との死別を嘆き悲しみます。そうした人々が死後の世界の存在証拠を求めるのは当然のことです。その証は与えられます。必死に求めるならば、死後にも愛する人が生きている証拠は必ず与えられます」

霊媒ジョン・ブラウンとビクトリア女王

ウッズとグリーンは交霊会における危険性について、あの世から多くのアドバイスや警告を受けてきた。地上時代に最も成功をおさめた霊媒の霊からの通信が届けられた。「ジョン・ブラウン」である。

彼はビクトリア女王の個人霊媒として名を知られていた。彼は身分の低いスコットランド人で純朴な性格の持ち主であった。ビクトリア女王は最愛の夫アルバートに先立たれ落胆していた。ジョン・ブラウンは霊媒としてあの世にいるアルバートからのメッセージを伝えることにより、女王の信任を受け重んじられるようになったのである。その経過については、あまりにもよく知られていることなので簡単に述べるにとどめよう。

「ご存じのようにビクトリア女王は、死者との交信にたいへん興味を持っていました」と彼は語り始めた。グリーン女史は言った。

「ええ、それについては以前、あなたが私たちに語ってくださいました」

「女王はあの世にいるアルバートと、とても交信したがっていました。残念なことですが、生前の彼女の日記やその類のものはすべて処分されて今はありません。彼女は生前、詳細な日記を書き続けていました。特別な小さな本を持っていて、それにあの世からのあらゆるメッセージを書き留めていたのです。

私と女王は、この件を通じてとても密接な関係にありました。彼女は女王という立場上、こっそりと交霊会をしなければなりませんでした。当時、われわれは時々、こうした小さな交霊会を開いていました。

私は豊かな才能に恵まれていましたが、いろいろな点でとても世俗的な人間でした。残念なことですが、それは私と同じように他の多くの霊媒にも当てはまります。彼らは必ずしも悪い人間というわけではありませんが、とても物質的で地上的傾向が強いのです。彼らはたいへんな霊的才能・霊的資質を持っていて、本当はこれによって人々のために大いに役立つことができるのですが……

女王との特別な関係があったため、私は一般国民とは異なる特殊な立場に置かれていました。振り返って見ればおかしなことですが、その当時、私の言葉は法律ほどの絶対的な権威を持っていたのです。時折、私は自分の力にうぬぼれるようなことがありました。今にして思えばこうしたことは、すべて間違っていたことが分かります。しかしその頃の私は、女王の悲しみを慰め助けてあげることもできたのです。

そして時には、あえて言いますが、国家をどのようにするかというような重要な方針についても、霊にお伺いを立てたことがあったのです。当時、女王の権威によって政治的に実行に移された多くの事柄が、実はあの世から示されたものだったのです。女王は、どうしていいか分からないとき、決心がつかないときには、時々あの世にお伺いを立てたものでした。しかし今、これについてのすべてを語ることはできません。」

エンマ・ハーディングのニセ霊媒批判

さらに興味ある話が「エンマ・ハーディング・ブリテン」によって送られてきた。彼女は生前、十九世紀を代表する先駆的霊媒の一人であった。彼女は懐疑的な交霊会参加者や研究者による批判について繰り返し述べている。一九六八年、彼女は語った。

「霊媒やスピリチュアリストの中には、あまりにもいい加減なことを言う者が多いのです。霊媒のふりをしている多くのニセ霊媒がいます。彼らは大ボラを吐き続けています。彼らによる単なる作り話・作り事にすぎないものが、霊からの通信であるとされてきました。そのため霊媒の語るものは、本物の霊の声ではないと疑いを持つ人々を生み出しました。

われわれは、こうしたニセ霊媒と闘いをしなければなりません。スピリチュアリストの中には、自分が霊媒ではないのにそのように思い込んでいる人も数多くいます。残念なことにまわりの人々も、しばしば彼らを本当の霊媒と信じてしまうことが多いのです。スピリチュアリストの中には、知性の欠如から時に大きな問題・やっかいな問題を引き起こす者がいます。

霊媒の語る内容を頭からありがたいものとして鵜呑みにしないでいただきたいのです。常識を用いてその内容を吟味していただきたいのです。理性を用いて判断することは、とても大切なことです。また霊媒の語る言葉は“通信者”(霊)側の内容の違いによって、必然的に矛盾が生じることも知ってほしいのです」

エンマ・ハーディングの霊媒に対する批評は、ウッズとグリーンには全く当てはまらない。エンマはさらに語った。

「ここでの交信方法は、いい加減な人たちが行う交霊会と比べ格段に進んだ方法で、本当に信頼がおけます。いい加減な霊媒はあまりにも多くのことをしゃべり過ぎ、その内容が第三者から吟味されるに至って全くデタラメであることが発覚します。その結果、霊媒が語っていることは霊媒自身の考えであったり、本人の潜在意識にすぎないと決めつけられてしまうのです。

われわれはベストを尽くして皆さん方に、他のいかなる交霊会よりも優れた通信を送る手助け・協力をします。皆さんが目的を達成する助けとなるような、あらゆる人々をここへ連れてきます(それは、とてもたいへんなことですが)。皆さん方がよい通信を受け、それを録音して外部の人々に聞かせるとき、必ずよい土地に種が蒔かれるようになるでしょう。もちろん時には、霊的真理に反対する石ころのような不毛の心を持った人々の上に種が蒔かれることもあるでしょう。

しかしこの交信の方法は、おそらく“真理普及”に関して、他のどんな方法よりも大きな力を発揮することになるでしょう」

いい加減な霊媒に苦労した霊の話

あの世からの通信には、なぜ矛盾や曖昧さがあるのだろうか? ある交霊会では、なぜひどく失望させられることがあるのだろうか? いい加減な霊媒の欠点が懐疑論者によって暴露され、徹底して笑い者にされ、結果的には霊媒の語ることはすべてウソとして片付けられるようなこともある。霊の言うところによれば、あの世から地上にメッセージを送るに際しての困難は、相当なものらしい。

アルフレッド・ヒギンス(ブライトンの絵かきで装飾家。ハシゴから落ちて死んだ)ほど、地上のいい加減な霊媒のために苦労した霊もめずらしい。彼は地上にいる妻にメッセージを送ろうとした。

「私はスピリチュアリストの教会に連れて行かれました。そのとき私は、妻にメッセージを送ることはできないものか、と思いました。もちろんそのとき、妻はそこにはいませんでした。それで私はまず彼女を教会へ行くように仕向けようと思いました。私は妻の所へ行って、スピリチュアリスト教会へ足を運ぶように印象付けを始めました。

ある夜、私はその教会にいました。私は妻が教会へ出かける決意をしていることを、すでに知っていました。なぜなら私はそれまで何日も前から彼女に働きかけてきて、彼女の様子が分かっていたからです。彼女は教会の後ろの席に座りました。霊媒は壇上にいました。

ご存じの通り、霊媒には善い人も悪い人もいます。そのときの霊媒は実に善良そうな人間でした。彼女はその場にいる人々が喜びそうなことをしゃべり続けました。しかし彼女は霊的能力がそれほど優れていたわけではありません。彼女がこちら側の意図を正確に述べることができるとは思えませんでした。

彼女がありふれたメッセージを妻に語り始めたとき、私はその中に、どうにかして自分の本当のメッセージを入れなければと思いました。何とかしなければと焦りました。それで気が狂ったように、彼女の上に意識を集中しました。結果的に彼女は、私が送ろうとしたある内容をキャッチしました。彼女は“ハシゴ”のイメージを受け取りました。しかし、それを全く混同して理解しました。

彼女は妻に言いました。“あなたの運勢がこれからよくなるのかどうか分かりませんが、あなたにはハシゴのイメージが見えます”――私は大声で、それでいいんだ! と叫びました。妻は霊媒に言いました。“私はハシゴに関係のある仕事をしています”霊媒はまた、妻の言葉を混同してしまいました。霊媒は“あなたにとって、とてもよいことが起こりつつあるような気がします。あなたがハシゴを上って行くのが見えます。成功の道を上って行くのが見えます”と言ったのです――何と間抜けな霊媒なんだと言うつもりはありませんが、それが彼女の解釈だったのです。

私は次に自分の名前を送りました。それから妻が言いました。“今、すべてのことがよく分かりました。私の主人はハシゴで死んだのです。そして彼の名前はアルフでした”

私は一つのやり方で通信をうまく送れたと思いました。しかし霊媒が、それを正しく解釈してくれないことも分かりました。それから私は、どのようにしたらもっとはっきりと、私がここにいることを伝えられるのかと考えました。そして私は霊媒に、次のようなことを印象付けるように働きかけました。“あなた(妻)が身に付けている指輪は、私があなたに贈った指輪ではない。同じ指輪ではない”

これは他の人には何の意味もないことです。しかし私の妻にとっては、とても重大な意味を持っていました。というのは、妻は結婚指輪をなくしてしまい、それを私に知られないようにしていたのです。私がそれを知ったら動揺すると思って隠し続けていたのです。そして別の指輪を買って身に付けていたのです。私はその事実をこちらにきてから知りました。だからそれを言ったら彼女の心を揺り動かせると思ったのです。

妻は本当に真っ青になりました。しかし彼女は言いました。“私の主人がどうしてそれを知ったのでしょうか? 私はそのことを一度も彼に言ったことはありませんでしたのに。彼には黙っていたのですが……

それに対し霊媒の女性は適当にごまかして返事をしました。霊媒がどんなごまかしを言うかは、皆さん方はすでに知っていらっしゃると思います。その霊媒は――“あなたはそれが、ご主人の存在を示す証拠であることはご存じでしょう”などと言いました。後は適当にやっていました。彼女はその夜はさぞかし気分がよかったことでしょう。(この霊媒は初めはヒギンスの妻が成功の道を歩んでいるなどと勘違いしていたのに、妻の言葉に合わせて手のひらを返したように「それはあなたの夫のことです」と、言う内容を切り変えている――訳注)

霊媒の中には、とても誠実で善い人たちが多くいます。しかし半数以上の霊媒は人格的に未熟なのです。霊的に進歩・成長していないのです。そして彼らの語る内容の多くが、彼らの想像の産物にすぎません。時にはあの世からの本物の通信であることもありますが、それはきわめて少ないのです。それどころか彼らは、しばしば害をもたらすようなことさえしでかすのです」

優れた交霊会の条件――高級霊ピエロの提言

ヒギンスは、なぜスピリチュアリズムのメッセージに信憑性が乏しいのか、二千年に及ぶキリスト復活に対する宗教的信頼が色あせかけているときに、それを取り戻すような役割を果たすことができないのかを語ったのであった。

もしあらゆる交霊会が、ウッズとグリーンのように明瞭で筋の通ったあの世の証拠を提出できていたとするなら、事態は変わっていたであろうか? なぜウッズたちの交霊会では死者と、知的で明晰(めいせき)な会話を持つことができたのであろうか? 一般的な交霊会では先のヒギンス夫人が得た程度の曖昧なものしか与えられないのが普通である。

ウッズの交霊会が卓越していた一つの理由は、フリントというきわめて優れた霊媒がいたことである。あの世とこの世をつなぐ正確な手段をつくり出す能力を持った霊媒に恵まれたことである。

一九六三年九月一日、たいそう権威のある高級霊からのメッセージが送られてきた。彼は名前を教えてほしいという要請には一切応じず、「ピエロとでも呼んでください」と答えるだけであった。その彼が語った。

(ピエロと名乗る霊)

「霊媒の所へ足を運ぶ多くの人々が、自分たちはただ座っているだけで、あの世の霊から自動的に通信が送られてくる、と愚かなことを考えています。もし少しでも真面目に考えてみるなら、あの世との交信はいつでもできるものではないこと、優れた成果はそう簡単に得られるものではないことに気がつくはずです。

本当に経験豊かなガイドと通信者が揃ったときにおいてのみ、長時間にわたる知的な交霊会話が可能となるのです。あなた方の交霊会がユニークであるのも、またあなた方の録音したテープを他人が聞いたとき、何と素晴らしいことだ! と驚くのも、そうした条件が揃っているためなのです。この交霊会では“個性と人格性”に満ちた長時間にわたる会話が可能となっています。

一般の人々は霊媒の所へ連れて行ってもらいさえすれば、または交霊会の手筈を整えてもらいさえすれば、ただ座っているだけで直ちに皆さん方と同じような経験ができる、霊との交信ができると考えるのです。しかしそれは間違っています。それは全くあり得ないことです。

そんなことを考える人々は、皆さん方が優れた交霊会を持つために多くの時間を費やし準備をしてきたことを知りません。またこちらの世界にいる霊たちも準備のために長い期間をかけてきたことを知りません。優れた霊界通信は、交霊会の参加者が同じ霊媒を中心として規則的に集いを設けたときにのみ実現することなのです。そうしてこそ交霊会のガイドとこちらの世界から通信を送る者たちは、時をかけて通信を可能にする完全な一致状態・コンディションをつくり上げることができるのです。そこには完璧な調和状態が存在します。地上とあの世のバイブレーションは、完全に調和状態に置かれるのです。

大多数の人々は、こうした複雑な背景を知りません。あなた方が誰かをこの交霊会に連れてきたとします。すると、どういうことが起きるでしょうか? おそらくわれわれは、これまで皆さん方にしてきたようなたいへんな努力を、その人に対してもしなければならなくなるでしょう。そしてその人は交霊会の後で言うでしょう。“交霊会は確かに面白かったです。しかしそれは、あなたが聞かせてくれたテープほどよいものだとは思えませんでした”と。

あなた方二人がここにきて交霊会を持つのと、他の人がやるのとでは、結果が全く違ったものになるのはそのためなのです。ですからたとえ他人から頼まれたとしても、交霊会の参加者の数を多くしないでほしいのです。交霊会を成功させるという点から考えると、他人を入れることは決定的にマイナスとなるからです。われわれは他の参加者を望みません。他の参加者によって、霊媒や交霊会のよい雰囲気を乱されたくありません。余計な人間を入れないなら、われわれはこの仕事を成功させるためのエネルギーを皆さんから十分に受け取ることができるのです。

お二人は、ある一つの目的のために、こうした立場に至るように今日まで導かれてきました。お二人は、人類に奉仕するために選ばれた“霊界の道具”なのです。あなた方は数えきれないほど多くの人々に、死後の世界の実在や、死後の世界との交信の可能性を教えてあげることができるのです。

地上は、あまりにも多くの利己的な人間であふれています。スピリチュアリストと言われる人々の中においてでさえ、そうなのです。彼らはただ、スピリチュアリズムから何か利益を得ることにしか関心がないのです。霊的真理に関心を持っているわけではありません。そのために彼らは交霊会で、世俗的で物質的な質問(自分の仕事や情事といったこと)をするのです。七十パーセント以上の人々は世俗的なことにしか関心を持っていません。彼らは霊媒という特殊な人間から、そうしたことについてのメッセージや物質的な手段を聞きたがるのです。

それがこれまで、スピリチュアリズムが全世界に広まらなかった理由なのです。そして地上人の人生を変化させることができなかった理由なのです。

私は皆さん方に確信を持って言うことができます。スピリチュアリズムは多くの点で、少なくともスピリチュアリズムを知った人々の間においては、人生を根本的に変えることが可能なのです。地上にはさまざまな宗教があります。そして多くの矛盾・対立した考え方があります。しかし唯一の絶対的真理は存在します。永遠的・普遍的な真理は存在するのです。それは――『人間は死んでもあの世で生き続ける』ということなのです。

ありがたいことに皆さん方は、ほんのわずか一握りの人々だけが知っている真実の悟りを手にしています。皆さん方の心は、こちらの世界からのメッセージや真理に対して自由に開かれています。先入観や偏見がありません。多くの人々にありがちな、霊的真理を特定の宗教に縛り付けようとする狭い偏った心がありません。真理はいつも自由でなければならないのです。

しかしある人間は、できることならこの真理を自分たちが理解できるレベルにまで引き下げようとします。なぜなら彼らにとって真理は、自分たちの特定の宗教・信条・ドグマの内に収まるものでなければならないからです。

こちらの世界にはドグマはありません。地上人が思うような宗教はありません。こちらでは人々は自由に自分を表現し、自由に考えることができます。人間の生み出したつまらない限界・愚かさをはるかに超越した自由闊達な世界が存在します。こちらでは人々は自由に真理を語ることができます。そしてその真理ゆえにわれわれは幸福を招来し、またそれを他人に与えることが可能になるのです。

“求めよ、さらば与えられん”と言われてきました。しかし現在の地上には、正しくドアを叩く人(真理を求める人)はほとんどいません。恐る恐る、少しだけドアを叩く人はいますが、彼らは、自分たちの問いかけに答えてくれる人さえいないことに驚くのです。また何がなんでもドアを開けようと必死になって叩く人もいます。しかし、そうしたからといってドアは開きません。また自分の全体重をかけてドアを押す人もいます。そしてドアは壊れて飛び散ってしまいます。

彼らは、あまりにも物質的・肉欲的であったり、欲望に走り過ぎたり、または悪い意味で力み過ぎるため、開かれたドアを通して本当の霊的世界を覗き見ることができないのです。

皆さん方は、善意と誠実さと開かれた心を持って自分のできることをなさってください。そうすれば、こちらからの優れたメッセージを受け取ることができるのです。そして真に道を求める人々のために役に立つことができるようになるのです」

もしピエロ霊の言ったことが正しいとするなら、ウッズたちの録音したテープには、これまで地上で受け取った中で「あの世に関する最も信頼のおける情報」が述べられていることになる。では、彼の言ったことが正しいかどうかについて証明することはできるのだろうか