初めて治療を受けられる方へ
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このホームページをごらんになっている方々の中には、今まで治療を受けたことのない方、また当方がどのような内容の施術を行っているかわからない方が多いと思いますので、それらのことについてまとめてみましたので、治療を受ける際の参考になさっていただければ幸いです。 |
1)鍼について “鍼”と言うと注射針と同じようなイメージを持たれる方が多いと思いますが、鍼灸治療で使用する鍼は、太さ0.18〜0.28m/m程度のものを使用しますので、注射を刺入するときのような痛みはありません。また当院では、鍼はすべて使い捨てのものを使用しておりますので、衛生的にも心配なく、とても安全です。
2)灸について
灸についても“熱い”とか“跡が残る”と言うようなイメージから敬遠されることが多いのですが、灸と一口に言ってもいろいろな方法があることはご存じでしょうか?当院では以下の3つの方法を採用しています。
透熱灸(とうねつきゅう)
米粒の半分くらいの大きさの艾(もぐさ)を皮膚の上に直接置き、火をつけて艾をすべて燃やします。この方法は熱く、跡もつきますが、慢性的な疾患には絶大な効果を発揮します。また同じ透熱灸でも糸のように細い艾を使用する糸状灸(しじょうきゅう)は、最後まで艾を燃やしてもチクッとするくらいの熱さで、跡もそんなに残りません。
隔物灸(かくぶつきゅう)
艾を直接皮膚の上に置いて焼くのではなく、間に介在物を置いて灸をする方法です。既製品では薬局などで売っている千年灸などがそうです。この方法は熱があまり熱くなく、跡も残らないので、灸を初めてされる方にはおすすめだと思います。
知熱灸(ちねつきゅう)
艾を直接皮膚の上に置いて焼きますが、最後まで焼き切るということをせず、艾の七分目か八分目まで燃えたところで、燃えている艾を指で押さえて消してしまいます。最後まで焼き切らないこともあり、隔物灸と同じように、ほどよい熱さで跡も残りませんが、隔物灸よりは皮膚が発赤(ほっせき:赤くなること)します。
灸頭鍼(きゅうとうしん)
これは簡単に言えば、鍼と灸の両方を同時に行う方法で、はじめに鍼をある程度の深さまで刺入し、その鍼の上に団子状に丸めた艾をつけます。そして艾に点火し燃やすわけです。かなり大きな艾を使いますが、それが直接皮膚の上にあるわけではなく、鍼の上につけるので、大体皮膚からは2〜3cm離れておりますので、熱さはほどよい感じとなります。この灸頭鍼をするとほとんどの方が、その心地よさから眠ってしまいます。ただし大きな艾を燃やすので、煙がかなり出ますが、後で換気をしていただければ、問題はないかと思います。
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以上紹介した以外にも、いろいろ施術の方法がありますが、それはまた別の機会に紹介させていただきます。
このページでは初めての方のために簡単な紹介をさせていただきましたが、まずは一回お試しになって鍼灸治療の効果を体験されることをお勧めいたします。施術内容についてわからない点がありましたら、いつでも当院まで連絡くださるようお願いいたします。
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