とみやま商事株式会社は 1920年代中ごろ富山玩具製作所として設立され、現在はタカラと合併し
㈱タカラトミーとなった総合玩具メーカー。
プラスチック・モデルには60年代初期から参入し、可愛らしいクマのマークを商標としていたが1963年
には社名を㈱トミーへと変更し、トレードマークも仲良しマークに変更された。 同社初期のプラスチック
・モデルの多く使用されていたクマのマークは数年で廃止となる。
プラスチック・モデルも玩具メーカーらしく厳密なスケールモデルというより、ギミック等トイ感覚のものが
多かった印象である。
株式会社
とみやま最初期のモデルといわれるUS電動ブルドーザ
くまのマークのプラスチックモデルキットとの表示がある。
オペレーターいや操縦者人形が付属する。
このモデルをプラスチック
モデルと呼んでも良いのか?
という疑問もあるが・・・・
本体部分は金属製で
右画像のように開閉し
単一電池が一個収まる
モーターは不明であるが
ゴムキャタと連動し
ブレードが上下する
仕組みとなっている
高度成長時代であった当時
働く機械たちは
子供たちの間では
一種のヒーローであった
US電動ブルドーザの他に USダンプトラックも発売されていた
ようだ。 これらモデルはプラスチックモデルというより、プラス
チック玩具に近い。 他にもUS電動セメントミキサートラックなど
も発売されていた。
一般的に”富山商事㈱”といわれているが、プラスチックモデルの
組説・広告には”とみやま商事㈱”と表記されている。
正式にはどちらであったのだろうか?
こちらはより本格的な
プラスチックモデル
1/20 トヨエース トラック
モーターライズ
とはいっても飛行機
などの純粋な
スケールモデルなど
からすると
玩具的ではある
箱の長さが50cm近くある、初期とみやまの中ではかなり大型のモデル。
場面設定的には、ジェミニらしきカプセルをヘリコプターのフックにより回収するという、クレーンゲームの
ようなもの。 スケールモデルではないが、子供たちがこれを組み上げることはかなり困難なように思える。
櫓を組み片方にヘリコプターを、反対側に単1電池を2個いれバランスとし、モーターはヘリに内蔵される。
前進後退飛行が出来、ダイヤルにより速度の変則および垂直上昇下降もできるという優れもの。
イメージは下の箱絵のようなものであるが、回転部にベアリングを使用するなど当時としてはかなりのもの。
<リモートコントロール式 カプセル回収ゲーム>
とみやまからは
ジェットコマンダー
をはじめ
ローターを回転させる
ギッミク付きの
ヘリコプターや
グラマンF-9Fパンサー
などの飛行機モデル
も発売されていた
左のスカイレーダーは
とみやま時代ではなく
トミーになってからの
モデル
その後発売された
1/32
四式戦 疾風や
紫電改なども
トミー時代のモデル
である
部品総数 12点ほどの小スケール
砲身は回転でき、その上部から砲弾を装填発射できる
TKK.・No15 モーター、単三電池2本を使用したモーターライズ。
豆電球をそのまま使用したライトも点灯する。
1/23 スケール
動力スイッチは車体後部下に、ライトスイッチは助手席ダッシュボードにある。
当時のトミー(とみやま)の広告に、しばしば登場する ”トミーにいさん”
今もって、どなたかは知らないが・・・・・・。
TKKマブチ船外モーターOB-300 を使用するボート。 このハッグ・エントロップ号は
当時の世界最高スピード時速107マイルを誇ったそうである。
付属の操縦士はプラスチック製ではなく、ソフビのような材質のもので出来ている。
こちらはボートシリーズの第2弾 ゴールデン・ランナー17.
使用するモーター等は同じものであるが、アメリカのファミリー用のモーターボートらしい。
21世紀に入っても日本のファミリーでは、所有するのはまず皆無であろう。
ボートの模型は初期参入メーカーのほとんどが手がけたモデルです。 金型などの製作が比較的
簡単だったからでしょう。
とみやま商事株式会社は1963年に、社名を㈱トミーに
変更しました。
上で紹介してきたモデルはとみやま時代のもので、ロゴは
”Tomiyama”と記されています。 社名変更後は”TOMY”
となりますが、クマのマークの下のTOMIYAMAの表記は
同じです。
その後左のようなクマに代わり
仲良しマークとなり、この一連の
ロゴは廃止となります。
社名がとみやま~トミーに変更になった直後の、捕鯨船第6文丸のモデルです。
左は、付属のとみやまオリジナルのセメダイン。