三和模型 

<艦 艇 模 型>
三和模型の艦艇モデルは、この伊−400やモーターボ
ートなどは除き、いわゆる軍艦モデルはAクラス・Bクラ
ス・Cクラスと大きく3クラスに分類され発売されていた。

・Aクラスはキャラメルボックスで縮尺1/1300
・Bクラスはゴム動力の1/1000
・Cクラスはモーターライズの1/900

三和模型なき後は東京プラモから多くのモデルが、再販
されました。



Aクラス 
Aクラス 愛 宕
Bクラス 伊 勢
Cクラス 日 向
<188×64×21mm
<300×100×30mm
<325×155×38mm
三和のA級はキャラメルボックスで おおむね1/1500のミニモデル
です。
大和・武蔵・長門・陸奥・霧島・榛名と三和のカタログには3種6隻が
載っていますが、その他に愛宕・高尾・扶桑・山城もラインナップされて
いたようです。
子供達をターゲットにしたパーツ数十数点のイージーキットで、接着剤
はアルミの菱形のモノを使用し、これは当時このようなモデルの定番接
着剤です。艦底部はご覧のように赤で、2色成型となっています。
Bクラス

三和模型のBクラスの艦艇模型は、おおよそ1/1000スケールと
なり部品点数も30を越え、Aクラスと比較するとかなり本格的モデル
に仕上がっている。 
むろん、当時のプラスチックモデルとしてはの話ではあるが。
三和のこれら戦艦モデルのシリーズ分けで面白いのは、サイズの
差の他に駆動方式の違いによって分類されているところではない
だろうか。
Aクラスはディスプレイモデル・Bクラスはゴム動力モデル・Cクラス
はモーターライズとなっている。
このBクラスのモデルのゴム動力は船体内にゴムを通すのではな
く艦底下の外付けタイプで、艦首下のクランクを回しゴムを巻くの
だがスクリューが空回りしないよう、艦尾の舵にストッパーが付く
という親切設計だ。

<Bクラス大和>

駆動方式は上の伊勢とまったく同じ構造である。
ただ、箱絵はクラスには関係なく同じ原画が使用さ
れているようだ。
三和模型なきあと東京プラモから再販されるのであ
るが、それらも使いまわしであった。
<三和模型VS東京プラモ>
東京プラモは艦艇モ
デルだけではなく、
多くの三和模型モデ
ルを継承し発売した
メーカーです。
三和のBクラスは、
東京プラモからは
”リトル戦艦シリーズ
として発売され、
ご覧のように、箱絵
は同一のものを使
用しています。
三和のBクラスは
¥160前後で売ら
れていたようだが、
東京プラモの同シリ
ーズは箱にも印刷が
あるように¥100と
なっている。


Cクラス
三和模型の ”旧日本海軍戦艦” シリーズは
小型のAクラスから順次発売され、Bクラス・C
クラスの順に発売となる。

Aクラス・Bクラスは1961年に販売開始された
がモーターライズで最大スケールのCクラスは、
1963年に入ってから発売となった。

64年に三和は経営破綻に追い込まれるが、
Cクラスは同社の最後期のモデルとなってしま
った。

TKKマブチNO.15モーターを使用する2スク
リュータイプのモーターライズモデルで、60年
代前期のモデルとしてはそこそこなのだが、
同社を取り巻く他社はすでにもっとビックスケ
ールで、より進化したシステムをとりより考証
のしっかりとしたモデルを次々に世に送り出し
ていた。

おおよそ1/900前後でモーターも付属し¥
200そこそこの低価格で発売されたが、如何
にも遅すぎた感は否めず市場の動向からは
取り残された。

Cクラスが発売された翌年1964年、三和模
型は活動を停止することとなる。

Aクラス・Bクラス・Cクラスとも後に東京プラモ
から再度発売されることとなる。
上が三和Cクラス日向
下が東京プラモから
”ビック戦艦シリーズ”と
して再販された伊勢。

使用モーターがTKK15
からTKK02へ変更とな
り、ボックスも一回り小
さくなっている。

販売価格も三和の¥2
00から¥150に下げら
れた
価格で勝負 といった
ところか?
東京プラモ ビック戦艦シリーズ <大和> ¥150
右は三和のBクラス”伊勢”と
東京プラモ ビック戦艦シリーズ
”伊勢”
箱サイドのデザインもほぼ同じ

マーベリック