BY
小松崎 茂
この名を耳にしただけで、胸が高鳴るようになったのはいつ頃からだったろう。
少年誌の増刊などの読切物には、お決まりの氏の描く冒険・戦記物が掲載され、これまたお決まりの様に
気分が高揚していった。
漢字も読めず、ましてサインなど解読不能だった少年達
” 小松崎 ” という名は知らなかったが、それが誰によって描かれたのかは直感的に知っていた。
そして、今 少年は一つの時代が終焉したことを知った。